テヘラン:イランの準軍事組織、イスラム革命防衛隊は、米国との緊張が継続する中、ヘリコプター、無人機、ミサイル発射装置を搭載できる大型の軍艦を木曜日に進水させたと発表した。
殺害された防衛隊の海軍司令官アブドラ・ロウダキにちなんで命名された艦船の写真には、トラック発射の地対地ミサイルや対空ミサイルを搭載している様子が写っていた。また、防衛隊がアラビア湾で日常的に使用している種類の、4隻の小型高速艇も搭載されていた。甲板に搭載された機関銃には船員が配置されていた。
革命防衛隊によると、艦船は全長150メートルだという。これに対し、米軍のニミッツ級空母の全長は332メートル(1,092フィート)である。防衛隊の艦船には滑走路はないが、ヘリコプター用の離着陸場が備わっている。
防衛隊の海軍司令官であるアリ・レザ・タンシリ提督は、部隊が湾岸水域を超えて深海域の巡視を行いたいと考えていることを示唆した。通常、防衛隊はアラビア湾の水域をカバーし、イラン海軍がオマーン湾とそれ以遠の海域を巡視している。
「インド洋への派遣と任務は我々の権利である 」とタンシリ氏は語った。
この艦船は、バーレーンを拠点とする米海軍の第 5 艦隊によるこの地域での巡視活動に対抗するものと思われる。米国の空母は日常的に中東海域を航行している。イランは、これらの任務を、この地域におけるイスラエルの存在感の拡大とともに脅威と見なしている。
AP
ベイルート:レバノンの検察官は火曜日、8月にベイルートの港で起きた大規模な爆発事件をめぐり、過激派組織ヒズボラの税関での代表者だと報じられた元税関長を含む、現役の税関職員と元税関職員を起訴した。
同国の国営メディア、レバノン国営通信によると、Ghassan Khoury国家検察官は火曜日、ベイルート税関の上級職員、Hani Hajj Shehadeh氏と元税関長Moussa Hazimeh氏を起訴した。この報道では、起訴内容は明らかにされておらず、その他の情報も明らかにされていない。
Hazimeh氏は、6年以上前に3,000トン近くの爆発性の高い肥料がベイルート港に保管されていたとき、ベイルート港でヒズボラの代表者を務めていたと報じられている。
硝酸アンモニウム2,750トンが8月4日に爆発し、200人以上が死亡し、数千人が負傷し、数十億ドルの被害をもたらした。こうした被害のほとんどは近隣の地域で起こった。
ベイルートの港は、港を支配するヒズボラを含む政治的派閥が役職を分配して政治的地盤を作っており、レバノン国内で最も腐敗した施設の1つと考えられている。
レバノン国営通信によると、Shehadeh氏とHazimeh氏を起訴したことで、爆発事故に関連して起訴された者は33人にのぼり、そのうち25人が逮捕されたという。起訴はいずれも公表されておらず、その手続きは非常に秘密裏に行われている。
アル・ジャディードTVの調査記者であるRiad Kobaissi氏は、2012年以来、ベイルート港と税関当局内の汚職を追ってきた。同氏によると、国内のすべての政治的派閥はベイルート港をパトロンとして利益を得ており、ほとんどの不審な取引が見逃されているという。同氏は、多くの人々が2014年に税関職員によって保管されていた硝酸アンモニウムの危険性について最初に行われた警告を知っていたと述べた。その中には、Kobaissi氏が以前ベイルート港でヒズボラの代表者を務めていたと評したHazimeh氏も含まれているという。
レバノン国営通信によると、新たな訴訟は爆発事件を精査しているFadi Sawwan判事が担当するという。Sawwan判事は、以前に証人として2人に質問したが、2人は容疑者として再度尋問されることになるという。
この報道は、捜査の進展があまりにも遅いという不満の中で行われた。犠牲者の家族は、何が引き金となって歴史上最大規模の非核爆発の1つとなったベイルート港での爆発が起きたのか知りたがっている。
AP通信