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“第3波”医療崩壊の入口…感染者・看護師語る現状[2020/11/19 23:30]

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000198974.html

新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療の現場はひっ迫しています。

17日に感染が確認された東京都内の30代の女性。体の異変は、14日から出始めたといいます。
30代の女性:「自分がコロナになる前までは『なっても、たいしたことがないだろう』と思っていて。注意はして生活はしていたが、14日くらいから、くしゃみと鼻水が止まらなくて、体の筋肉痛みたいな感じ。高熱が出る前・出た時のような体の痛みだった」
女性は16日にオンラインで受診。その日のうちにPCR検査を受け、翌日、陽性と判定されました。
30代の女性:「嗅覚が全然なくなってしまっていて、医師に『陽性です』と言われた時も、『嗅覚は症状が長引く可能性がある』と言われて、全然そんなたいしたことがないものではないなと思った」
女性は19日夕方、軽症患者向けのホテルに隔離されました。

北海道では、過去最多の266人の感染がわかりました。このうち196人は、札幌市で確認されました。市内で働く看護師が心配するのは、ひっ迫する医療体制です。
札幌市内の看護師:「急に高齢患者が増えたことで、職員の負担が大きくなっている。医療崩壊の入口だと思う」

札幌市では、高齢者福祉施設の対応が大きな課題となっています。市内では、複数の高齢者施設で集団感染が発生しています。しかし、病院の空き病床が少なく、施設に留め置かれるケースが起きているといいます。そこで、クラスターが発生した施設には、札幌市の依頼に基づき、看護師が派遣され、感染していない入所者のケアにも当たっています。
NPO法人『ジャパンハート』看護師・宮田理香さん:「現在、もう(病院の)ベッドがいっぱいなので、夏だったら入院できたようなレベルの方が、もう入院できない。軽症者用施設だったり、自宅療養という形に、これ以上、数が増えたら、どんどんなっていくのではないか。高齢者=重症化しやすい。若い人が集団感染するのとは全く違う。重症化して命にかかわることも高くなる。だけど、ベッドの数は限られている。いかに今後、高齢者の感染を抑えるかが、大事になるかと思う」

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