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蒔絵の技法の一。模様の部分を肉上げし、その上に蒔絵を施したもの。鎌倉中期に始まる。→平蒔絵(ひらまきえ)
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蒔絵の一技法。漆で肉を盛り上げた上に平蒔絵を施すもの。鎌倉時代から行われ,室町時代には,生漆に砥粉(とのこ)を混ぜた〈錆(さび)〉で盛り上げる錆上げ高蒔絵が発達した。高蒔絵の古い例としては静岡県三島大社蔵〈梅蒔絵手箱〉(鎌倉時代)がある。
→関連項目研出蒔絵|蒔絵
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〘名〙 蒔絵の一技法。文様を適当な高さに肉上げして蒔絵を施したもの。肉上げの材料によって、炭粉上高蒔絵、錫上高蒔絵、錆上高蒔絵などと呼ばれる。鎌倉時代から行なわれ、室町時代には高く盛り上げる錆上法が工夫され、江戸時代には技巧がこらされ、誇張的な表現が行なわれた。
※渡唐方進貢物諸色注文(16C中)至大唐御進物別幅分「鞘二尺五寸、龍の蒔絵あり。高蒔絵也」
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鎌倉時代,漆器装飾の一技法
木炭の粉をまいて適当な高さに肉上げをしたものに蒔絵 (まきえ) を施す。三島大社蔵『梅蒔絵手箱』は代表作。室町時代には錆 (さび) という生漆に砥粉 (とのこ) を混合したものを用いる錆上高蒔絵が発達した。
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世界大百科事典内の高蒔絵の言及
【蒔絵】より
…薄く肉付けされた文様部分を地蒔と同時に研ぐところに特徴があり,高度の熟練が要求される。高蒔絵に近い技法で,室町時代に創案されたといわれる。研切は漆で絵を描いた後,炭粉と銀粉を適当に混じたものを蒔いて濃淡をつける。…
※「高蒔絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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