時計文化はヨーロッパで花開き、19世紀以降はスイスが覇権を握った。スイス時計の素晴らしさとは、伝統や文化を受け継ぐ一方で、革新も忘れないことにある。伝統と革新の両方があるからこそ、デジタル時代でも価値あるものとして残っているのだ。
ボーム&メルシエは1830年に創業したスイス屈指の老舗時計ブランド。その伝統から生まれる情緒と革新的な実用性を兼ね備えた最新ビジネスウオッチが「クリフトン ボーマティック」である。
ムーブメントの4つの優れた特徴
1830年に創業し、一度も途切れることなく時計を作り続けてきたボーム&メルシエは、懐中時計時代から万国博覧会で金メダルを獲得し、天文台が開催する精度コンクールで最高記録を樹立するなど高い品質が評価されてきた。
その名声は腕時計時代になっても揺るがない。端正でタイムレスなデザインが人気だが、ここ数年は時計を動かすムーブメントの評価も高まってきた。
持続時間が長いほど、ムーブメントを動かすトルクが安定して精度も高くなる。耐磁性能のおかげで故障の原因となる磁気にも悩まされない。パーツには美しい表面仕上げを施し、目でも楽しめる
クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション 詳細はこちら >>2018年に発表されたムーブメント「ボーマティック」は、4つの優れた特徴で話題になった。5日間駆動するロングパワーリザーブ(特徴1)はTPOに応じて時計を使い分ける現代人には必須の性能。これなら休暇などで数日間使わなくても、ゼンマイ切れで時計が止まる心配はない。
磁気を発するデジタル機器に囲まれていても、1500ガウスの耐磁性能(特徴2)のおかげで、パーツが磁気帯びする心配は少ない。時計の精度(特徴3)も優れている。定期的なメンテナンスは5年に1回という頻度(特徴4)でよい。
実用的でありながら美しい。だから価値があるのだ。
タイムレスなデザインと
優れた機能性の完璧なる調和
実用系ムーブメントのボーマティックは腕時計の黄金期である1950年代に生み出されたデザインを継承する「クリフトン」コレクションに搭載される。タイムレスなデザインと現代的なスペックを備えるムーブメントの組み合わせは、完璧に調和しており、時計メディアでも絶賛されている。
その最新作である「クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション」は、ビジネスマンの必須機構である、月と日付を表示するカレンダー「デイデイト」と、月の満ち欠けを表現するロマンチックな古典機構「ムーンフェイズ」を加えたもの。
端正さを際立たせるために、表示を縦ラインにまとめてシンメトリーなデザインにしているが、ムーンフェイズ表示の一部を半透明にするなど遊び心のあるディテールも楽しい。
多忙な日常をサポートするビジネスウオッチも、どこかに情緒的な魅力が必要だ。ふと時計に目を落とす瞬間に幸せな気分になれる。それもまた腕時計の大切な役目なのだ。