デジタル活用 農家手助け 「スマート」=コスパ提示 補助金=ネット申請加速 農水省が方針
2020年09月29日
政府がデジタル庁の創設を検討する中、農水省はデジタル技術を活用した生産現場の課題解決に乗り出す。農家の高齢化や人手不足を補うスマート農業では、導入の判断材料として費用対効果の分析データを農家に提供し、普及を推進。補助金の申請手続きは、2022年度までに全てオンラインでできるよう、取り組みを加速させる。
政府は25年までに「担い手のほぼ全てがデータを活用した農業を実践」することを成長戦略に掲げる。3月に閣議決定した食料・農業・農村基本計画でも、デジタル技術を活用した新たな農業への変革を提示。具体的に取り組む分野として、スマート農業、行政手続きの簡素化を挙げる。
スマート農業は農作業の負担軽減の効果がある一方、導入コストに対するメリットが分かりづらい課題がある。同省と農研機構は今後、19年度から始めた実証プロジェクトの費用対効果の分析に入る。かかった費用、伸びた所得、削減できた労働時間などをデータで示し、農家に提供。導入する際の判断基準にできるようにする。
農水省は21年度予算概算要求に、20年度当初予算比で40億円増の55億円を計上する「スマート農業総合推進対策事業」などを盛り込む。同事業では高価なスマート農機のシェアリング(共有)など、新たなサービスの実証も進める。
行政手続きは、スマートフォンやインターネット上で補助金申請ができる同省の「共通申請サービス」の運用を進める。20年度は、認定農業者制度や経営所得安定対策の一部で運用を開始。22年度までに全ての申請で使えるようにする。21年度の概算要求にも、同86億円増の93億円を計上する。
同省は、申請作業の簡素化によって「農家は経営に、JAは営農指導に集中できるようになる」(大臣官房デジタル戦略グループ)との考えだ。使い勝手を良くするため、簡潔で分かりやすい画面などを工夫するという。
取り組みは、デジタル庁とも連携していく。同庁創設に向けて準備を進める内閣官房は農業分野について「これまで農水省が進めてきたスマート農業、行政手続きの簡素化を継続して進めていくことになる」(官房副長官補室)と話す。
政府は25年までに「担い手のほぼ全てがデータを活用した農業を実践」することを成長戦略に掲げる。3月に閣議決定した食料・農業・農村基本計画でも、デジタル技術を活用した新たな農業への変革を提示。具体的に取り組む分野として、スマート農業、行政手続きの簡素化を挙げる。
スマート農業は農作業の負担軽減の効果がある一方、導入コストに対するメリットが分かりづらい課題がある。同省と農研機構は今後、19年度から始めた実証プロジェクトの費用対効果の分析に入る。かかった費用、伸びた所得、削減できた労働時間などをデータで示し、農家に提供。導入する際の判断基準にできるようにする。
農水省は21年度予算概算要求に、20年度当初予算比で40億円増の55億円を計上する「スマート農業総合推進対策事業」などを盛り込む。同事業では高価なスマート農機のシェアリング(共有)など、新たなサービスの実証も進める。
行政手続きは、スマートフォンやインターネット上で補助金申請ができる同省の「共通申請サービス」の運用を進める。20年度は、認定農業者制度や経営所得安定対策の一部で運用を開始。22年度までに全ての申請で使えるようにする。21年度の概算要求にも、同86億円増の93億円を計上する。
同省は、申請作業の簡素化によって「農家は経営に、JAは営農指導に集中できるようになる」(大臣官房デジタル戦略グループ)との考えだ。使い勝手を良くするため、簡潔で分かりやすい画面などを工夫するという。
取り組みは、デジタル庁とも連携していく。同庁創設に向けて準備を進める内閣官房は農業分野について「これまで農水省が進めてきたスマート農業、行政手続きの簡素化を継続して進めていくことになる」(官房副長官補室)と話す。
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鬼北の香里 ゆずドレッシング 愛媛・JAえひめ南
愛媛県のJAえひめ南が「ゆずの里」とも呼ばれる管内の鬼北町と松野町で取れたユズ、りんご酢、蜂蜜などを使って商品化した。ユズは残留農薬検査で異常のない安全・安心なものを使っている。
「爽やかな香りと甘酸っぱい味が、かんきつ好きをうならせる逸品」と評判。サラダだけでなく、揚げ物やカルパッチョなどとも相性が抜群だという。お好みで料理に使える。
1本(120ミリリットル)500円。宇和島市の道の駅にあるJA特産品センター「みなみくん」や、鬼北町の道の駅「広見森の三角ぼうし」「日吉夢産地」で買える。問い合わせはJAえひめ南特産品センターみなみくん、(電)0895(25)6825。
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2020年11月19日
[米 正念場] 主産県 目安提示前倒し 作付け転換議論促す
米の主産県で、2021年産の生産量の目安を例年より大きく前倒しして提示する動きが出ている。需給緩和への危機感から、国が示す大幅な生産抑制の方向に沿って目安を設定。地域・農家に主食用米からの作付け転換の呼び掛けを急ぐ。ただ、前例のない規模の生産抑制を進めるため、助成の拡充を求める声も上がっている。
異例の抑制水準へ 福島、秋田
「少しでも早く検討を進めてもらいたい」。……
2020年11月18日
生物観測の縮小 利用者の声聞き熟慮を
気象庁は、生物季節観測を2021年1月から大幅に縮小する。開花や初鳴きの知らせは生活に潤いを与え、地方からの季節の便りでもある。気候変動や環境変化の把握にも役立つ。利用者らの声を聞き、決定通りでいいか熟慮すべきだ。
生物季節観測は、気温や日照など季節の変化に反応して生物が示す現象を気象庁の職員が目や耳で確かめ、確認できた日を記録するもの。1953年から全国統一の方法で行ってきた。
季節の遅れや進み、気候の違いや変化を的確に捉えるのを助けてきた。また、桜の開花やカエデの紅葉など身近な生物に着目し、人々が季節感を認識する指標となっている。
今年1月現在で、全国の気象台・測候所58地点で、植物34種目・41現象、動物23種目・24現象を対象に観測する。気象台や測候所から5キロ未満、標高差50メートル以内のエリアで行う。
同庁によると、都市化や温暖化の進展で気象台・測候所周辺の生態環境が大きく変化し、植物の季節観測に必要な、適切な場所に標本木を確保することが難しくなった。また、ウグイスの初鳴きなどの動物現象が季節と合わなくなった地域も多くなってきたという。
このため同庁は「より正確で実態にあった情報を提供する」とし、地球温暖化などの気候の長期変化や、一年を通じた季節変化とその遅れ、進みを全国的に把握するのに適した代表的なものだけを残し、その他を廃止することにした。継続するのは、アジサイ(開花)、イチョウ(黄葉、落葉)、梅(開花)、カエデ(紅葉、落葉)、桜(開花、満開)、ススキ(開花)の6種目・9現象だけ。リンゴや桃の開花などはやめる。ツバメの初見など動物は全廃する。
観測対象の削減が、きめ細かな季節情報の減少につながることへの懸念は強い。地域性のある動植物の情報は、古里や地方、他の地域に思いをはせるきっかけにもなる。動物を全廃することへの異論も多い。例えば北上を続けるクマゼミの観測は、現在進行形の温暖化の指標として重要だと指摘されている。
生物季節観測の成果は、日々の天気予報や警報にすぐに反映されるわけではない。しかし「温暖化や都市化といった変化について、計測器によるデータを補足する形で、貴重な資料を積み上げてきた」(森田正光ウェザーマップ会長)。こうした実績も考慮すべきだ。
自然界の異変をキャッチすることは、気候変動や環境変化を把握する上でも貴重だ。情報が減ることで気候への国民の関心が薄れ、昆虫の激減や植物の変化に鈍感になるようなことがあってはならない。それは、地球温暖化や生物多様性の危機への無関心につながるからだ。
同庁は、農業を含めて観測情報の利用状況を把握し、意見を聞いた上で決定内容を検証すべきだ。自治体などが行う場合は、十分に支援する必要もある。
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2020年11月22日
スマート農業の普及へ議論 「農地の集約必要」 新稲作研究会
農林水産・食品産業技術振興協会は19日、2020年度の新稲作研究会中間検討会を都内で開き、スマート農業の普及に向けて課題を議論した。情報通信技術(ICT)を活用した農機は高価で、導入して採算が合うには農地の集約などが必要と課題を提起。農地集積支援システムの紹介や、各地の実証結果を報告した。研究会にはインターネットを含めて約100人が参加し、熱心な質問が飛び交った。……
2020年11月20日
衆院委 種苗法改正案を可決 安定供給などで付帯決議
衆院農林水産委員会は17日、種苗法改正案を自民、公明、維新、国民民主の各党の賛成多数で可決した。19日にも衆院本会議で可決し、参院に送付される見通し。政府に対し、種苗が適正価格で安定供給されるよう施策を講じることなどを求める付帯決議も採択した。
次ページに付帯決議のポイント(表)が付きます。
2020年11月18日
農政の新着記事
スマート農業実装重点目標に掲げる 土地改良長期計画 中間まとめ案
農水省は、土地改良事業の今後5年の指針となる新たな土地改良長期計画の中間取りまとめ案を示した。重点目標を設定し、生産基盤強化に向けたスマート農業の実装の加速化を新たに位置付けた。達成に向け、自動走行農機が効率的に作業可能な農地の区画や規模の整備などを推進する。頻発化する災害に対応するため、防災重点ため池の防災工事の推進なども盛り込んだ。
次ページに中間とりまとめの重点目標(表)があります。
2020年11月23日
いいかも 地方暮らし 20、30代の行動促す 内閣府がサイト開設
内閣府は、地方移住への関心が高い20、30代の若者を対象にしたインターネットサイト「いいかも地方暮らし」を開設した。関心は持っているが行動には移していない人たちを「移住潜在層」と位置付け、先行して移住した人の体験談などを通じて、地方の生活や仕事の魅力を伝える。
政府の調査によると、東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む20代の39.9%、30代の35.7%が地方移住に関心があると回答した。ただ、情報収集など実際に行動した人は20代が16.5%、30代が13.5%にとどまっている。内閣府地方創生推進事務局は「若い潜在層が身近に感じる移住例を示し、行動を促したい」と考える。
サイトでは20、30代を中心に9人の移住者を取り上げている。農業関係では、西日本豪雨の復興ボランティアとして愛媛県宇和島市のミカン産地を訪れ、現在、農業研修生として働く佐々木隆史さんを紹介している。
掲載している9人は、「自然と便利の両立」「自分の時間を持ちたい」などの項目に沿って、適合している人を探すことができるようにした。それぞれが移住した経緯や活動内容を踏まえて、関連する移住情報サイトも掲載。就農や空き家探しなど目的別にサイトを探すこともできる。
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2020年11月23日
大豆作付け3年連続減 米価と連動か 所得安定が不可欠
政府が増産目標を掲げる大豆の作付面積が伸び悩んでいる。2020年産は前年産比1%減の14万1700ヘクタールと、3年連続で前年産を下回った。主食用米の転作作物として作付けする割合が多いため、ここ数年の米価の回復に伴う減少があるとみられる。増産には、基盤整備や転作補助などを通じ、安定した収量や所得の実現が不可欠となる。……
次ページに大豆作付面積の推移(表)があります。
2020年11月22日
鳥インフル8例目 香川・三豊
農水省と香川県は21日、同県三豊市の採卵鶏農場で、今季8例目となるH5亜型の高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたと発表した。同市では7例目。発生農場は、1例目や4~7例目の農場から半径3キロ以内に位置し、約7万7000羽を飼育する。県は全羽を殺処分する。
8例目の農場は、20日に死亡鶏が増加したため通報し、21日に県の簡易検査で陽性と判明。同日の遺伝子検査で疑似患畜と確認した。農水省の疫学調査チームが感染経路などを調べている。殺処分の開始日は未定だ。
8例目の農場はウインドレス鶏舎で飼育しており、同市での1、4、5例目の発生に伴う遺伝子検査と抗体検査では陰性を確認していた。同省や県によると、これまでの発生農場との間に、人や車両などを通じた関連性はないという。
香川県は21日、今季7例目が発生した三豊市の養鶏場で殺処分を始めた。3例目の農場の防疫措置を同日完了した。
鶴のねぐらの水鳥 インフル検出 鹿児島県出水市
環境省は20日、鹿児島県出水市で採取した鶴のねぐらの水から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。13日にも同じ場所で採取した水からウイルスが検出されており、今回再び水を採取、検査したところ陽性となった。
既に採取地点の周辺10キロ圏内は野鳥監視重点区域に指定されており、引き続き野鳥の監視を強化する。13日と同様、鹿児島大学が環境試料として採取した同市の水を検査した。
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2020年11月22日
鳥インフル 過去最多 85万羽処分 香川6、7例目
農水省と香川県は20日、今季6、7例目となる鳥インフルエンザの発生が確認されたと発表した。6例目は同じ従業員が出入りする関連農場が4カ所あり、計35万5000羽を飼育。7例目も49万5000羽を飼育しており、いずれも高病原性の可能性があるため、全て殺処分する。複数の農場で85万羽に及ぶ防疫措置はこれまで例がなく、県は陸上自衛隊に災害派遣要請をするなど、封じ込めに懸命だ。
封じ込め 自衛隊・県一体
6例目の殺処分は、20日午前6時25分から開始。1班70人が6交代で夜通し作業する。7例目は、21日以降に開始する予定。処分した鶏は2重のビニール袋に入れて保管。その後に埋却・消毒して防疫措置が終わる。「県として可能な限りの態勢」(浜田恵造知事)で当たるが、埋却まで10日程度かかる見通しだ。
県から派遣要請のあった陸上自衛隊は6、7例目だけで約1060人の隊員が殺処分に当たる。1、2、5例目の要請時には県内を中心に対応したが、今回は四国各県から隊員が参加する。県職員だけでなく、市、農政局職員も作業を応援し「一刻も早く、ウイルスを抑え込みたい」(県職員)と懸命だ。
香川県善通寺市の陸上自衛隊第14旅団によると7例目までに派遣する隊員は合計約2510人となる見込み。新型コロナウイルスの感染に注意しながらの作業となり、同旅団広報班は「移動する車両内でも密にならないような対策や、手指の消毒など衛生管理を徹底し迅速な殺処分をしている」と説明する。
7例のうち6例が発生した三豊市は、飼養羽数が県全体の5割を超す養鶏産地。発生した農場同士は市内の約3キロ圏内に集中し、1例目の同範囲には発生の5日時点で26戸が189万羽を飼養していた。
感染拡大の防止に向け県は、県内全88戸約200農場に書面での聞き取り調査を実施。20日に発送し、27日をめどに回収する。農場入り口の消毒や家禽(かきん)舎専用の靴を使っているかなどの質問に回答してもらう。
三豊市では、発生農場周辺の県道で16日から行っていた殺ウイルス・殺菌消毒剤の散布を強化。散水車による約35キロの消毒を毎日1回から2回に増やした。
関連農場3キロ圏で多発
農水省によると、今季6、7例目の高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認した農場は、三豊市内の発生農場から半径3キロ以内にある。1例目と3~5例目発生後の遺伝子検査と抗体検査で陰性を確認していたが、19日に死んだ鶏の増加を受けて通報。同日の県の簡易検査で陽性を確認し、20日の遺伝子検査で高病原性の疑似患畜と判定した。
6例目の農場は、関連する4農場との間で従業員や車両の出入りがあった。同省はウイルスに感染している恐れがあるとみて、防疫指針に基づき「疫学関連農場」と認め、飼養する全ての鶏の殺処分を決めた。6例目の農場を経営する会社は3・4例目の会社や、5例目の別の会社と関連があるという。
今年、香川県で発生した鳥インフルエンザでは20日までに1、2、4例目の防疫措置は完了。県によると、11日に判明した3例目は、ふんや敷料などの処理方法を埋却処分から発酵処分に変えたため、長引いているという。15日判明の5例目は埋却作業が続く。
短期間で相次いで発生を確認していることを受け、農水省は改めて飼養衛生管理基準の順守を訴える。特に衛生管理区域では、原則、他の畜産関係施設に入った者を立ち入らせない、資材の受け渡しを区域外で行うなど、車両や人、物の出入りをできる限り制限するよう呼び掛けている。
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2020年11月21日
特定技能 農業1300人突破
新たな外国人在留資格「特定技能」のうち、農業分野の人数は9月末時点で1306人となり、初めて1000人を超えたことが20日、法務省の調べで分かった。全体の人数8769人の15%を占めた。茨城と北海道、熊本の3道県はそれぞれ100人を超えた。多くは技能実習生からの資格変更で、試験を受けて資格を得た人は3人にとどまった。……
2020年11月21日
政府、輸出5兆円へ戦略骨子案 重点品目を集中支援
2030年の農林水産物・食品の輸出額5兆円目標の達成に向けた政府の実行戦略の骨子案が19日、判明した。日本産の強みがある品目を「重点品目」に設定し、品目ごとに目標や対象国を定めて集中的に政策で後押しする。①海外の需要や規制に対応した「輸出産地」育成②輸出に取り組む生産者や事業者への投資による支援③国内外の物流整備──などを盛り込む。20日の関係閣僚会議で決定する。
「重点品目」は、食味や品質の高さなど日本産の強みがあり、輸出拡大の余地が大きい品目を選ぶ。日本の輸出品目は加工品が多いが、米国は広大な土地を生かした大豆やトウモロコシ、フランスは伝統のあるワインやチーズなど、他の先進国では自国の強みを生かした品目の輸出が多いことを踏まえた。日本は牛肉、果実などを想定する。
重点品目ごとに海外の市場動向やニーズを踏まえ、輸出の拡大を目指す対象国を設定。品目団体などでコンソーシアム(共同事業体)をつくり、対象国の情報収集や戦略づくりなどを進める。国別にも目標を設定して課題や対策を明確化し、政府の現地での支援体制の在り方も検討する。
輸出産地の育成は、年間を通じた安定供給や、海外産と競争可能な価格を実現するため、一定ロットの確保が狙いだ。海外の規制やニーズに対応した「マーケットイン」の発想で生産する産地を選び、産地ごとの目標や課題、対策を定める。
輸出には新たな施設が必要な場合や、収益化まで時間がかかる場合も多いため、投資による資金供給で支援する。品質を維持したまま効率的に輸出できるよう、港や空港、集荷拠点、海外でのコールドチェーンなど、物流面の整備も検討する。
戦略には、輸出障壁の克服に政府一体で取り組む方針も盛り込む。中国など輸出先国の規制の緩和・撤廃、輸出向けの加工施設の整備、優良品種や生産・加工技術といった知的財産の流出を防ぐため、管理や海外での侵害への対応も強化する。
戦略は、菅義偉首相が10月の関係閣僚会議で、野上浩太郎農相らに年末までの策定を指示した。
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2020年11月20日
鳥インフル終息見えず 香川・三豊市発生2週間 6例目以降疑い
高病原性鳥インフルエンザの発生が相次ぐ香川県三豊市で19日、県の簡易検査で今季6例目以降複数の「陽性」が出たことが分かった。1例目の発生から2週間がたったが、終息の見通しは立たない状況だ。農水省は、まん延防止へ飼養衛生管理基準の順守などを盛り込んだ通知を改めて都道府県に発出。車、人、物の移動や野生動物への対策の徹底を呼び掛けた。
香川県では、高病原性鳥インフルエンザの発生が5例続き、このうち4例が3キロ圏内の移動制限区域内だった。
今年度は既に、北海道と鹿児島県で野鳥のふんなどからウイルスを検出した。世界的にも発生が続くことから、同省は「全国各地で発生のリスクがある」と指摘。車両の消毒や、手指の消毒、衛生管理区域内専用の手袋と衣服、長靴の着用などを呼び掛けている。
同日の同省防疫対策本部では、香川県での続発の要因として①野鳥を介したウイルス侵入の可能性②従業員による交差の可能性③車両による交差の可能性──を示唆。野上浩太郎農相は「発生農場では防鳥ネットの破損や鶏舎の隙間が確認されるなど飼養衛生管理が徹底されていなかったことが指摘されている。現場への指導の再徹底をお願いしたい」と強調した。
今季は11月の2週間に、特定の地域での発生が相次ぐ異例の事態となっている。同じ県内で多発した過去のケースには2011年に13農場で発生を確認した宮崎県があるが、同年1~3月での発生だった。
1~5例目のウイルス型は全てH5N8亜型と判明し、詳細な遺伝子分析を進めて関連性を調べている。同省によると、3、4例目は同じ会社、5例目はその関連会社。
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2020年11月20日
川辺川ダム建設容認 熊本知事「流水型」推進へ
熊本県の蒲島郁夫知事は19日、7月豪雨で大きな被害が出た球磨川流域の治水策として、支流の川辺川へのダム建設を含む「緑の流域治水」を進めていくことを県議会で表明した。ダムは、環境への負担が少ないとされる「流水型」(穴開きダム)を造る。ダム建設では流域の農業団体の大半が、県の意見聴取で建設賛成や容認の意見を述べていた。……
2020年11月20日
[米 正念場] 中・外食販促経費支援 60キロ当たり5300円上限 農水省
農水省は18日、新型コロナウイルス禍で消費が落ち込んでいる中食・外食用米の販売促進経費の支援額について、玄米60キロ当たり5300円を上限にすると明らかにした。外食チェーンやコンビニエンスストアなどが通常より安く米を仕入れられるようにすることで、増量や値引きなどのキャンペーンを促し、消費拡大につなげる……
2020年11月19日