エーツー
「エグザイル!」
ユウ
「どうしたの、エーツーくん、いきなりテンション高めで!」
エーツー
「どうしたもこうしたも無いですよ!ユウさん、先月のコロコロコミックをまだ見てないんですか!?」
ユウ
「先月のコロコロ!?」
エーツー
「そうです!」
エーツー
「ついに発売を今月に控えた『レイジVSゴッド』の新情報が掲載されていたじゃないですか!」
ユウ
「エグザイルクリーチャーだね!」
エーツー
「そうですね、進化クリーチャー、サイキック・クリーチャーに続く、新たなるクリーチャータイプ、それがエグザイルクリーチャーです!」
ユウ
「うんうん、オレも気になってたんだよね」
エーツー
「僕も気になっていた、どころか、僕といえば、エグザイルクリーチャー好きで有名なエーツーですからね」
ユウ
「あれ?そうなの?」
エーツー
「そうですね、今日のところは」
ユウ
「今日のところは?なんか、変だね、今日のエーツーくん」
エーツー
「まぁまぁ、いいじゃないですか。目に見えてるものだけが真実とは限りませんよ。とにかく、エグザイルクリーチャーについて見て行きましょうよ」
ユウ
「う、うん、わかった。でもさ、オレ、結局、エグザイルクリーチャーってどんなクリーチャーだかわかってないんだよね」
ユウ
「『最強戦略パーフェクト12』の《分析請負人ディスカバリー》で名前だけ登場したときはよくわからなかったけど、実際に、《武闘龍 カツドン》とか《武闘将軍 カツキング》が登場しても、やっぱりわからないんだよね……」
エーツー
「いや、それもありますよ。エグザイルクリーチャーの特徴のひとつは《分析請負人ディスカバリー》で手札に入れることができる、ってことです」
ユウ
「まぁ、そうだよね」
エーツー
「実際、《分析請負人ディスカバリー》で手札に入れられるのはエグザイルクリーチャーだけですから、これは大きな特徴ですよ」
ユウ
「へぇ……でもそれって重要なの?」
エーツー
「まぁ、重要かどうかは僕はどっちでもいいです。そんなことより、他の特徴を見て行きましょう」
エーツー
「まず、現時点で登場しているエグザイルクリーチャーは全て、自分の名前の一部と同じ名前を持つクリーチャーをバトルゾーンに出せない、って能力を持っています」
ユウ
「《超合金ロビー》だったら、『合金』を、《宇宙刃ニケ》だったら、『宇宙』を持っているクリーチャーをバトルゾーンに出せない、って能力だね。これ、どういうことなの?」
エーツー
「うーん、僕もよくわからないですね」
ユウ
「なんか、今日のエーツーくんは熱さが足らないなぁ……」
エーツー
「まぁ、熱くても熱くなくても、僕はどっちでもいいんですけどね。まぁ、エグザイルクリーチャーはすごい特別なクリーチャーでバトルゾーンに1体しか存在できないっていうことなんだと思いますよ」
ユウ
「世界にエグザイルは一人だけ!ってことだね。でもさ、そうすると、デッキに4枚同じエグザイルクリーチャーを入れていると、2枚め以降が手札で余っちゃうと思うんだけど、それはどうするの?」
エーツー
「マナチャージすればいいじゃないですか」
ユウ
「え!?いや、まぁ、そうなんだけどさ……」
エーツー
「冗談ですよ。少なくとも、今、登場しているエグザイルクリーチャーには、そんな場合でも無駄にならないように、もうひとつ共有した能力が付いているんです」
ユウ
「あぁ、これ、そのための能力なのか!」
ユウ
「ドロン・ゴーだね!」
エーツー
「そうです。エグザイルクリーチャーの持つ強力な能力、それがドロン・ゴーです」
ユウ
「実際、ドロン・ゴーってどういう能力なの?」
エーツー
「凄い簡単に言うと、破壊されるときに、手札に指定された名前をもったクリーチャーがいれば、バトルゾーンに出すことができる能力です」
ユウ
「指定された名前、って、《超合金ロビー》の『合金』とか、《宇宙刃 ニケ》の『宇宙』とかってこと?」
エーツー
「今のところ、エグザイルクリーチャーの並べられない条件の名前と、ドロン・ゴーの条件の名前は同じですね」
ユウ
「つまり、《超合金ロビー》が破壊されるとき、《超合金ロビー》が手札にあれば出せるってことだね」
エーツー
「そういうことです。出し直すためのマナがかからないので、普通のクリーチャーに比べるとバトルゾーンに残しておきやすいってのが特徴ですね」
ユウ
「なるほど。普通のクリーチャーは、破壊されて次の1体を出すときに、マナがかかっちゃうから、その分お得ってことだね」
エーツー
「ただ、まぁ、マナはかかりますけど、普通のクリーチャーなら、2枚めが手札にあるなら、そもそも並べて出せておけるんで、それだけならどっちがお得ともいいきれないですね、僕はどっちでもいいんですけど。ドロン・ゴーがお得なのは、そこだけじゃないんです!」
エーツー
「ドロン・ゴーは、指定された名前が同じなら、別のクリーチャーでも出せるんです!」
ユウ
「ってことは、4マナの《豚魔槍 ブータン》が破壊されたら、7マナの《地獄魔槍ブリティッシュ》でもだせちゃうってこと!?3マナもお得じゃん!」
エーツー
「《鼓笛獣 五朗丸》と《獣音鼓笛 グローバル》だったら、4マナから8マナだから、4マナもお得ですよ!」
ユウ
「なるほど、すごいな……2ターン目にマナ加速をしていれば、4ターン目とかに、いきなり7マナとか8マナのクリーチャーを出すこともできちゃう、ってことか……」
エーツー
「そういうことになりますね。ちなみに、一個注意しなきゃいけないのは、ドロン・ゴーでドロンできるのは、ドロン・ゴーで指定された名前を持っているクリーチャーだけです。例えば、《豚魔槍 ブータン》がドロン・ゴーできるのは指定されている『魔槍』を持っている《豚魔槍 ブータン》と《地獄魔槍ブリティッシュ》だけですね。今のところいませんけど、例えば、他に『豚』とか『ブータン』って名前をもったエグザイルクリーチャーが登場したとしても、『魔槍』が含まれてなければ《豚魔槍 ブータン》からはドロン・ゴーできません」
ユウ
「ふむふむ。なんにしても、凄い強力そうな能力だね……こうなると、早速、エグザイルクリーチャーを使ったデッキを作りたくなるね」
エーツー
「じゃあ、つくりましょうか」
アン
「ちょっと待った!っす!」
ユウ
「あれ?どうしたのアンちゃん」
アン
「ユウ兄さん、待つっすよ!そのデッキ、デッキ開発部に作らせていいんすか!?」
ユウ
「え?いや、あの……アンちゃんも、デッキ開発部じゃないの?」
アン
「違うっす!」
ユウ
「え!?」
アン
「アンちゃんは、もう、デッキ開発部の一員じゃないんすよ!」
ユウ
「どういう意味?」
アン
「アンちゃんはデッキ開発部を脱退して、新しくデッキを作り上げる団体を設立したんすよ!時は来たんすよ!」
ユウ
「え、いや、よく意味はわからないけど……ちなみに、その団体の名前は?」
アン
「それはまだ決めてないっす!」
ユウ
「なんだよ、勢いだけじゃん」
アン
「いや、まぁ、勢いなのは否めないっすけど、アンちゃんなりによく考えた結果っすよ!考えてみると、最近のアンちゃんは随分、丸くなっちゃってたんすよ」
ユウ
「そうなの?」
アン
「そすよ!なんだかんだで物分かりよく、みんなの話をまとめて、話を進行して、そしてデッキを作る、そんなキャラにアンちゃんは成り下がっていたんすよ!!」
ユウ
「それ、良い事だと思うけどな……」
アン
「良くないっすよ!!昔のアンちゃんはもっと自由だったと思うんすよ!今のアンちゃんはかごの中の鳥みたいなもんすよ!」
ユウ
「うーん……まぁ、言ってることはわからなくはないけど……」
アン
「アウトレイジの自由さを見て、アンちゃんももっと自由であるべきだと気がついたんす!」
ユウ
「でもさ、別にデッキ開発部の中で、もっと自由にすればいいんじゃないの?今までのやり方を変えてさ」
アン
「そういうわけにもいかんすよ。自分の築いてきた歴史に背を向けることもできないす。デッキ開発部にいる限りは、お茶目で面白くて、ちょっぴりかわいいの物分かりのいいお姉さんポジションから動くことは出来ないから、リセットするしかないんすよ!」
ユウ
「ずいぶん、自分のことをよく言ったな……ちょっぴりかわいいって……」
アン
「もちろん、アンちゃんだけじゃなく、一緒に団体をやっていってくれる仲間もいるっすよ」
ユウ
「誰?シュウくん?」
アン
「ここにいるエーツーくんっす!」
エーツー
「そうですね。まぁ、僕はどっちでもよかったんですけど」
ユウ
「え!?なんか今日様子がおかしいと思ってたら……」
アン
「というわけで、アンちゃんの新生チームでデッキを作るっすよ。まず、エグザイルを使ったデッキで気をつけることを考えるっす」
アン
「1つ目は、手札に予備のエグザイルがあるようにする、ってことっすね」
ユウ
「たしかに、手札に他のエグザイルクリーチャーがいないと、ドロン・ゴーができないもんね」
エーツー
「さっき言っていた《分析請負人ディスカバリー》でもいいんですけど、エグザイル限定の効果じゃなくて、ドローカードで手札を増やしたり、それこそ山札から直接エグザイルクリーチャーを探してきて手札に加えてもいいですね」
ユウ
「墓地のカードを回収するのも相性がいいね」
アン
「2つ目は、出来ればエグザイルを破壊する効果を用意しておくこと、っす!」
ユウ
「せっかくドロン・ゴーでコストがお得になるんだから、自分から破壊する能力は入れておきたいよね、たしかに」
エーツー
「自分のクリーチャーを破壊するのは闇文明が得意、特に《邪魂転生》は手札も増やせるから相性ピッタリですね。でも、闇文明だけじゃなくて、たとえば火文明に多い、バトルさせる能力なんかもうまく使えば活用できそうですね」
アン
「まぁ、今回は《武闘龍 カツドン》を使う予定っすから、アンタップ状態のパワー5000以上のクリーチャーに対してアタックすれば、条件満たせるっすから、細かく考える必要はないっすね」
ユウ
「ぴったり5000のクリーチャーにアタックすれば、相手のクリーチャーを破壊しつつ、自分はドロン・ゴーできるからお得だね」
アン
「3つ目は、他にアタックできるクリーチャーも用意すること、っす!」
ユウ
「え?どういうこと?」
エーツー
「エグザイルクリーチャーは、その性質上、複数並べられないので、なんだかんだで勝負を決めるまでに時間がかかっちゃうんですよ。だから、他にアタックできるクリーチャーを用意しておくと、デッキが勝ちやすくなるんですよ」
ユウ
「なるほどねー」
アン
「ドロン・ゴーした次のターンくらいにアタックしていけるコストのスピード・アタッカーだと、特に素早くゲームを決められていいっすね。というわけで、新生チームのアンちゃんが作り上げたのがこのデッキっす」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
4 | 6 | 火 | 《武闘龍 カツドン》 | DMR09 | |
3 | 8 | 火 | 《武闘将軍 カツキング》 | DMR09 | |
4 | 2 | 自然 | 《霞み妖精ジャスミン》 | DMX14 | |
3 | 2 | 自然 | 《フェアリー・ライフ》 | DMX14 | |
3 | 3 | 自然 | 《青銅の鎧》 | DMX12 | |
2 | 5 | 火/自然 | 《無双竜騎ミツルギ・ブースト》 | DMD07 | |
3 | 4 | 自然 | 《ライフプラン・チャージャー》 | DMR06 | |
4 | 4 | 水 | 《ドンドン吸い込むナウ》 | DMX14 | |
4 | 5 | 水 | 《ストリーミング・チューター》 | DMX14 | |
2 | 4 | 火 | 《分析請負人 ディスカバリー》 | DMX14 | |
3 | 6 | 火 | 《鬼カイザー 「滅」》 | DMX14 | |
2 | 6 | 水 | 《アクア・サーファー》 | DMD09 | |
3 | 7 | 火 | 《爆竜トルネードシヴァXX》 | DMX14 |
アン
「このデッキの序盤は、マナ加速っすね。特に《青銅の鎧》はマナを増やしつつ、エグザイルクリーチャーデッキに足らない攻撃力を補ってくれるっすから、いいっすね」
エーツー
「そして、マナが溜まってきたら、水文明のカードで手札補充をして、エグザイルクリーチャーをとにかく手札にためて行きましょう。もちろん《分析請負人ディスカバリー》も攻撃力を補いつつ、エグザイルクリーチャーを手札に入れられるのがいいですね」
ユウ
「《ライフプラン・チャージャー》はマナを増やしつつ、エグザイルクリーチャーを探せるのがいいね。特に、4マナから打つと、次のターンに6マナになるのがいいねぇ」
アン
「そすそす。そして、6マナになったら《武闘龍 カツドン》を召喚して、相手のパワー5000以上のクリーチャーにアタックして、ドロン・ゴー!ニューヒーロー《武闘将軍 カツキング》が登場っすよ!」
エーツー
「相手に、パワー5000以上のクリーチャーがいない場合は、とりあえず相手の小型を破壊し続けていればいいと、どっちでもお得なのが僕好みです」
ユウ
「なるほど……これは強力なデッキだね」
エーツー
「あと、もちろん、《武闘将軍 カツキング》はドロン・ゴーだけじゃなくて、そのまま召喚してもどっちでも強いですよ」
アン
「そすね。例えば、3ターン目に《青銅の鎧》を召喚して、次のターンには《無双竜騎ミツルギ・ブースト》でさらにマナを増やす。そして、7マナで《爆竜トルネードシヴァXX》を召喚して、次のターンに8マナで《武闘将軍 カツキング》を出すと、一気に勝負を決められるっすね」
エーツー
「2体のW・ブレイカーでシールド4枚と、《爆竜トルネードシヴァXX》のアタック時の能力で《武闘将軍 カツキング》をバトルで勝たせて1枚、そして《青銅の鎧》でダイレクト・アタックですね」
アン
「なんにしろ、新ヒーローのエグザイルクリーチャーには、まだまだ可能性が秘められてるっすね。新生チームのアンちゃんと共に注目してほしいっす!」
ユウ
「ついに『レイジVSゴッド』の情報が集まってきた!」
ユウ
「今年のデュエマも魅力的なカードが満載だぞ!」
ユウ
「みんなも新ヒーローを使える日を震えて待て!」
ユウ
「ちなみに、今回のデッキを使ったプレイは、こちらのDASHTVでもチェックできるから、かならず見てくれよな!」
動画の公開は終了いたしました。
ユウ
「でもさ、アンちゃんだけじゃなくて、エーツーくんも、新チーム行っちゃって開発部の方は大丈夫なの?」
アン
「あれ?ユウ兄さん、気がついてなかったんすか?このエーツーくん、偽物っすよ」
ユウ
「え!?」
アン
「ほら、背中にチャックがあるじゃないすか。そして、チャックの中からは……」
ケンジ
「すみません!今週はもう、豆知識の時間です!」
ケンジ
「久々に本編に登場して緊張しちゃいました!みなさん、僕は元気です!」
ケンジ
「コロコロで紹介された新たなる5体のエグザイルクリーチャーがすでにアニメでも大活躍なのはみなさんもご存知ですよね!」
ケンジ
「今は、まだ、小さい状態でしか登場してませんが……カードではドロン・ゴーの能力を持っているだけに、きっと、そのうちドロン・ゴーするんじゃないでしょうか?いつ、どんなきっかけでそんな日が訪れるのか、ドキドキしちゃいますね!」
ケンジ
「アニメは、放送直後1週間までは『ビクトリープレイバック』でもチェック可能なので、まだ見てない人は、ぜひ見てみましょう!」
アン
「アンちゃんの邪魔した割りには、とくに豆知識じゃなかったっすね……」
ケンジ
「あ、アンちゃんさん……」