八重子
「ですのよー!」
シュウ
「おお、八重子殿ではないですか。どうしたんですかな?」
八重子
「あれ?エーツー様は今日は
いないんですの!?」
シュウ
「そのようですな……ファースト・デッキが発売されて、エーツー殿も色々と
忙しいようですぞ」
八重子
「それが不満ですのよ!!」
シュウ
「おお、八重子殿、問答無用にお怒りのようですな……」
八重子
「ですのですの!問答無用だ、
鬼怒プンプン丸ですのよ!」
シュウ
「ふむ……まぁ、仕方ない部分もあるんじゃないですかな」
八重子
「だって、4月といえば八重子の
季節なんですのよ!」
シュウ
「え?なぜ!?」
八重子
「だって、毎年4月には、光文明と
ブロッカーを使った新しいデッキが
登場するんですもの!」
リリィ
「ちょっと待つのじゃ!」
シュウ
「その声は!我が妹、リリィ!」
リリィ
「ちょっと、兄サマの登場みたいにするのはやめて欲しいのじゃ。それはそれとして、
待つのじゃ、八重子!4月が八重子の季節とは片腹いたいのじゃ!」
シュウ
「む!リリィ、お腹が痛いのか!?
それは大変ですぞ!」
リリィ
「兄サマ、天然でわらわをいじるのはやめて欲しいのじゃ。とにかく、八重子!
4月は八重子の季節などではないのじゃ!今年の4月はわらわの季節!ゼロを愛する
新世代ヒロインの時代なのじゃ!」
八重子
「やですの!4月は八重子の季節ってきまってるんですのよ!八重子は
パーフェクトなレディにして、パーフェクトなマドンナですの!
そんな八重子のために、毎年、4月には光文明のブロッカーデッキが……」
リリィ
「一昨年のスタートダッシュデッキは、
火&自然編と、水&闇編だったのじゃ!」
八重子
「やですの!」
シュウ
「八重子殿、すでに発売されたデッキに対して嫌だと言っても仕方ないですぞ……
は!そうか!八重子殿の『愚鈍な魔神(マドンナ・マージン)』の能力を使えば、
過去を変えることもできる、というわけですな!」
リリィ
「兄サマ、天然も大概にするのじゃ。『というわけですな』じゃないのじゃ!」
シュウ
「ふむ。リリィも随分ツッコミがうまくなったのだな。今回、エーツー殿が
いないから心配だったのだが、これなら安心ですな」
リリィ
「そりゃ、わらわはエーツーの
『ふぃあんせ』だから、当然なのじゃ」
八重子
「な、なんですの!それは去年のキャラですのよ、リリィ様。
今年は八重子とエーツー様がラブラブの年ですのよ!」
リリィ
「こないだ、アンに言われたのじゃ。今年もゼロ文明のカードが出るわけだし、
こだわりたい設定は残しても問題ないのじゃ」
八重子
「あ、アン様も余計なことをいったもんですのね……」
シュウ
「ふむ、このへんの関係は今年もこんな感じなのですな」
リリィ
「今年の4月デッキは、ゼロ文明のデッキ
なのじゃ!だから、4月はわらわの
季節なのじゃ!」
八重子
「やですの!」
シュウ
「まぁまぁ……それでは、実際にデッキの動きを見ていって、考えることに
いたしましょう」
リリィ
「さすが兄サマ、名裁きなのじゃ!やっぱり、兄サマも大好きなのじゃ!」
八重子
「そもそも、シュウ様、
オラクルって何者なんですの?」
リリィ
「八重子……4月デッキは自分のデッキ、といいながら、そんなことも
知らなかったのか、なのじゃ」
八重子
「だって、八重子がブロッカーのゼニス、《「無情」の極シャングリラ》に
夢中になっている間に登場した種族ですの。だから、八重子は
オラクルについて全く知らないんですのよ」
シュウ
「ふむ……まぁ、八重子殿。オラクルも、シャングリラとまったく無関係の種族、
というわけではないんですぞ」
八重子
「そうなんですの?」
シュウ
「ですぞ。エピソード2とエピソード3のデュエマのストーリーは繋がってますからな。
鬼丸とシャングリラの戦いによって、世界からゼニスが消えたのはご存知ですな」
八重子
「知ってますのよ。エピソード2の感動的なラストシーンですの。それによって、
世界からゼロ文明が消えたんですのよね?」
リリィ
「ゼロ文明は消えてないのじゃ!」
八重子
「そうなんですの??」
シュウ
「ですな。ゼニス自体はいなくなったんですが、ちょうど最終決戦の頃に、
ゼロ文明を操れるゼニス以外の新しい種族が登場したんですぞ」
リリィ
「それがオラクルなのじゃ!」
八重子
「と言うことは、ゼニスがいなくなった後のゼロ文明は、オラクルが
支配しているってことですのね」
シュウ
「それは半分正解で半分間違いですな。オラクルは、自分たちがゼロ文明の力を
使えることを利用して、ゼロ文明ではなく、世界を支配したのですぞ!」
八重子
「そうして、世界を支配したオラクルのデッキが、
この『1デッキオラクル・ダッシュ』というわけですのね」
リリィ
「なのじゃ。だから、この『1srデッキ オラクル・ダッシュ』はゼロ文明のデッキ、
つまりはわらわのためのデッキなのじゃ!」
八重子
「で、でも、光文明も入っているんですのよ!ちなみに、シュウ様、オラクルは
ゼロ文明の力をどうやって使って、世界を支配したんですの?」
シュウ
「それは、ゼロ文明の力を神の力にして
支配したんですぞ!」
八重子
「か、神!ですの?それは、シュウ様の好きそうな設定ですのね……」
リリィ
「そういえば、兄サマ。こないだ、アンがうちに遊びに来た時にこんなことを
言っていたのじゃ」
アン
「オラクルは、ゼロ文明の力を神の力として世界を支配してるんすよね。で、
神といえばゴッドじゃないすか!ゴッドといえば、ゴッド大好きキャラの
ハルちゃ……ハルくんが黙ってないっすよ!これは、今年はハルくんの
時代がくるんじゃないすかね!」
リリィ
「ということなのじゃ」
シュウ
「ふむ。ハル殿が好きなのは、神じゃなくて、ゴッドですぞ。ゴッドは、デュエマの
種族でしかなくて、ここで言っている神の力とは別物ですからな。オラクルが
持っている神の力というのは、ゼロ文明の力を使って自分たちで作り上げた新しい神
なのですぞ」
リリィ
「それがオラクリオンなのじゃ!」
八重子
「つまり、『1stデッキ オラクル・ダッシュ』の
《神聖騎オルタナティブ》っていうのは、オラクルが
創りだした神、ってことですのね」
シュウ
「そういうことですな。そして、『1stデッキ オラクル・ダッシュ』は、そういう
オラクルの設定を忠実に再現するデッキなのです。というわけで、これが
デッキリストですぞ」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
2 | 7 | – | ゼロ | 神聖騎 オルタナティブ | DMD10 |
3 | 4 | – | ゼロ | 舞踏のシンリ マクイル | DMD10 |
4 | 5 | – | 光/闇 | 策士のイザナイ ゾロスター | DMD10 |
4 | 4 | – | 光 | 交錯のインガ キルト | DMD10 |
4 | 2 | – | 闇 | 失楽のカルダモン | DMD10 |
4 | 2 | – | 光/闇 | 浮魂 ターメリック | DMD10 |
2 | 3 | – | 光/闇 | 天界の神罰 | DMD10 |
2 | 6 | ゼロ | 神託のサトリ 最澄 | DMD10 | |
2 | 7 | 光 | 霊騎コルテオ | DMD10 | |
3 | 6 | 闇 | デーモン・ハンド | DMD10 | |
1 | 5 | 闇 | インフェルノ・サイン | DMD10 | |
4 | 4 | 光 | 磁力の使徒マグリス | DMD10 | |
2 | 5 | 闇 | ヤミノサザン | DMD10 | |
3 | 3 | 闇 | どんどん掘るナウ | DMD10 |
八重子
「これはどういう動きをするデッキですの?」
シュウ
「まず、序盤は、小型のオラクルを並べて相手の攻撃をしのぎますぞ。このデッキは、
中盤になってからオラクルの能力を使うデッキですから、序盤は守りに徹するのです」
八重子
「やった!ブロッカーデッキですの!」
リリィ
「ま、まつのじゃ、八重子。オラクルの防御はブロッカーだけじゃないのじゃ。
スレイヤーを持った《失楽のカルダモン》は、どんなに大きな相手でも一撃で
仕留めるのじゃ。2ターン目にこいつを出して、相手に殴り返しを警戒させるのも、
オラクルの重要な防御法なのじゃ」
シュウ
「あと、防御寄りのオラクルデッキには、豊富なシールド・トリガーが
入っていますからな。これらの力を借りて序盤を凌ぐ展開も少なくないでしょうな」
リリィ
「このデッキだと、デーモン・ハンドよりも、これらのクリーチャーが
トリガーした方が嬉しい場面もおおいのじゃ」
八重子
「なんでですの?」
シュウ
「後々説明することになりますが、このデッキでは、相手の攻撃をしのぎつつ、
バトルゾーンにクリーチャーを並べておくことが重要になるのです。
《浮魂 ターメリック》や《失楽のカルダモン》は、防御に徹している間に
墓地に言ってしまうことも多いですからな。こういったクリーチャーが
バトルゾーンに残ってくれるのが重要なのですぞ」
八重子
「あ、じゃあ、カードを引いて、手札を減らさずにバトルゾーンにだせる
《磁力の使徒マグリス》も役に立つクリーチャーですのね」
シュウ
「そういうことですな」
八重子
「で、序盤をしのいで中盤になったらどうするんですの?」
シュウ
「そこで、このデッキの隠れた切り札が登場ですぞ!」
シュウ
「それが、こいつ!
《策士のイザナイ ゾロスター》ですぞ!」
リリィ
「30分化して、超盛り上がってるアニメ『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』
でも、ライバルとして登場して大活躍中のゾロスターなのじゃ」
シュウ
「ちなみに、4週連続のプロモ版《勝利宣言 鬼丸「覇」》プレゼントキャンペーンも
今週がラストですぞ!詳しくは、こちらをみるのですぞ!」
八重子
「で、《策士のイザナイ ゾロスター》は
どんな能力を持っているんですの?」
シュウ
「ふむ。そもそも、名前に『イザナイ』と付くオラクルは、神の光臨を助ける能力を
持ったオラクルなのです。で、こいつはまさにその名の通り、神、つまりは
オラクリオンを光臨させる能力をもっているんですぞ」
八重子
「どんな能力ですの?」
リリィ
「自分のターンの終わりに、タップ状態のクリーチャーを破壊することで、
山札か手札からコスト7以下のゼロ文明のクリーチャーをバトルゾーンに出すことが
できるのじゃ!」
八重子
「そ、それは強力な能力ですのね!」
リリィ
「なのじゃ!こいつの力で《神聖騎 オルタナティブ》を光臨させれば、勝利は
目前なのじゃ。《神聖騎 オルタナティブ》は、バトルゾーンに出た時に、
相手のクリーチャー1体のパワーを−6000することができるのじゃが、
バトルゾーンに《策士のイザナイ ゾロスター》がいれば、パワーに関係なく1体
破壊できるようになるのじゃ!」
八重子
「ということは、《策士のイザナイ ゾロスター》の能力で
《神聖騎 オルタナティブ》をバトルゾーンに出せば、間違いなく相手の
クリーチャーを破壊できるってわけですのね!」
リリィ
「そういうことなのじゃ!これが
ゼロ文明の力なのじゃ!」
シュウ
「ちなみに、《策士のイザナイ ゾロスター》は《神聖騎 オルタナティブ》を
出す専用のクリーチャーというわけではありませんぞ。コスト7以下なら、
どんなゼロ文明のクリーチャーでも呼び出せるのです」
シュウ
「自分のバトルゾーンにゼロ文明のクリーチャーが並んでいて、一気に勝負を
決めたい時は、ゼロ文明の数によってブレイク数が増える《神託のサトリ 最澄》を
出せばいいですし……」
シュウ
「自分にシールドが無くて、相手のスピード・アタッカーを警戒するなら、
ブロッカーを持った《舞踏のシンリ マクイル》を出すのもおすすめですな」
八重子
「状況に応じて、便利なゼロ文明のクリーチャーを
呼び出すことができるってことですのね」
シュウ
「そういうことですな」
リリィ
「ちなみに、オラクリオンを光臨させるために必要なタップ状態のクリーチャーは、
バトルゾーンのクリーチャーをアタックさせるだけで簡単に手に入るのじゃ。
でも、まだアタックしたくない、という時は、《交錯のインガ キルト》の能力で
自分自身をタップさせたりして用意することもできるのじゃ!」
八重子
「3コストでゼロ文明以外のクリーチャーを破壊できる超強力呪文、
《天界の神罰》も、自分のクリーチャーをタップさせる能力をもっているから、
《《策士のイザナイ ゾロスター》と相性がいいんですのね」
シュウ
「というわけで、このデッキの基本的な動きはこんな感じですな」
八重子
「そういえば、4月デッキ発売時期恒例の大会があるんですのね」
八重子
「それが、『1stデッキデュエル』ですの!」
シュウ
「ふむ。『1stデッキ』の内容を10枚まで
入れ替えて闘う大会ですな」
リリィ
「サイキック・クリーチャーは使えない
のじゃな」
八重子
「この大会に出るなら、どんなカードを使うのがおすすめですの?」
シュウ
「そうですな……このデッキは《策士のイザナイ ゾロスター》を中心とした
デッキですから、それを強化してくれるカードをいれるのがいいですな」
リリィ
「とりあえず、ゾロスターから呼び出せるゼロ文明のクリーチャーを増やすのが
簡単でおすすめじゃな。呼び出せるゼロ文明のクリーチャーの種類が
増えれば増えるほど、《策士のイザナイ ゾロスター》は便利なクリーチャーに
なるわけじゃからな」
八重子
「《真実の名 リアーナ・グローリー》は、巨大なブロッカーな上に、相手の妨害を
受けにくい強力な切り札としても活躍してくれますのね」
シュウ
「逆に、《策士のイザナイ ゾロスター》で生贄にするカードを強化するのも
手ですぞ。ただのクリーチャーを生贄にするよりは、バトルゾーンに出た時に
すでに能力を発動しているクリーチャーを生贄にしたほうがお得ですからな」
八重子
「なるほどですの。光や闇のコストが小さいクリーチャーには、色々便利な
クリーチャーが多いから、それらを足すだけで、デッキがグンと強化されますのね」
リリィ
「それと、《策士のイザナイ ゾロスター》を出すスピードを早めるために、
マナ加速をするのも、ありじゃな。生贄にできる《青銅の鎧》や、マナゾーンから
ゼロ文明を回収できる《ピクシー・ライフ》がおすすめじゃ!」
シュウ
「自然文明を入れるなら、アタックする代わりにタップしてクリーチャーを
確保しつつ、《策士のイザナイ ゾロスター》の生贄にできる《魅了妖精チャミリア》
もおすすめですな」
八重子
「アタックする代わりにタップする能力をもったクリーチャーも
《策士のイザナイ ゾロスター》とは相性バツグンですのね」
リリィ
「あと、《策士のイザナイ ゾロスター》が手札に来ないと動き出せないから、
水文明のドローカードをいれるのもおすすめなのじゃ」
八重子
「光文明と闇文明が合わさると最強に見えるけど、手札を
増やしにくいっていう弱点があるんですの。水文明でそこを補うのはいいですのね」
シュウ
「ただ、『1stデッキ オラクル・ダッシュ』は、元々光と闇の2文明なのに加えて、
ゼロ文明のカードが入っているデッキなので、3文明にする改造の時には、
マナゾーンの文明が揃わなくなる可能性が高いことには気をつけておきたいですな」
リリィ
「ついに、ゼロ文明の構築済みデッキが
登場したのじゃ!」
リリィ
「オラクルの登場で、エピソード3は
ゼロ文明の時代となったのじゃ!」
リリィ
「みなも、オラクルの力で、神を
光臨させるのじゃ!!」
ケンジ
「兄弟たちは本編で大活躍!僕は、豆知識で大活躍!みなさん、僕は元気です!」
ケンジ
「というわけで、今回の豆知識は、
ふたたび『アニメ30分化記念
《勝利宣言 鬼丸「覇」》』プレゼント
キャンペーンについてです!」
ケンジ
「本編でお兄ちゃんも言っていますが
今週が最後のチャンス!!みんな、
このチャンスを逃しちゃダメですよ!」
ケンジ
「ちなみに、今週の
『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』
では、なんと新キャラが登場
するらしいですよ!これ、豆知識。
そっちも注目ですね!!」