アン
「前回の最後で、突如「それで終わりか!」と謎の新デッキ開発部員である
リリィちゃんが登場したわけっすけど、そこで驚きの事実が判明したっす!」
アン
「なんと、リリィちゃんは
シュウくんの妹!」
アン
「つまり、ケンちゃんとユウちゃんとも、兄弟!これは驚きっす!
まぁ、シュウくんちに遊びに行ったことのあるアンちゃんは知ってたっすけどね」
エーツー
「え?知ってたの!?」
アン
「そすそす。アンちゃんはなんでもしってるっすからね」
エーツー
「じゃあ、教えてよー。
なんかシュウ君が弟とか言ってきてたしおかしなきがしてたんだよなー」
アン
「まぁ、そんなわけで驚愕の事実が明らかになったわけっすけど、
それはそれとして、みんな普通に帰ったっすね」
エーツー
「ほんとにあれで終わりだったんだもんな。
思わず、僕が「それで終わりか!」ってツッコミいれることになっちゃったよ」
アン
「まぁ、なんだかんだで、エーツーくんと八重子ちゃん以外は知ってたっすからね」
リリィ
「それで終わりか!なのじゃ、
我がふぃあんせ、エーツー!」
アン
「その声は!ゼロ文明の姫、リリィ!」
リリィ
「お、アンがついにわらわをまともな二つ名で呼んでくれたのじゃ!」
エーツー
「今のは、まともなの?」
リリィ
「なのじゃ。我が家では兄様たちは、わらわを『ゼロ文明の姫』と呼んでいるのじゃ」
アン
「そすね。アンちゃんが遊びに行ったときも、みんなに姫、姫、と呼ばれてたっすね」
リリィ
「なのじゃ」
エーツー
「変な兄弟だな、ほんと」
リリィ
「なにをいっておるのじゃ。エーツーはわらわの『ふぃあんせ』なのじゃから、
将来は、シュウ兄様も、ケンジちぃ兄様も、ユウヤもエーツーの兄になるのじゃぞ」
エーツー
「だから、『ふぃあんせ』じゃないでしょ!」
リリィ
「なにを言ってるのじゃ、エーツー。
・・・・・・まさか、あのときのことを忘れたのか?」
エーツー
「あの時、っていつだよ!」
トモ
「トモちゃんチェックです!」
アン
「あ、トモちゃん、せっかくいいところだったっすのに・・・・・・」
トモ
「そんなことより、大変なんですよ!」
トモ
「デュエル・マスターズの最新弾
『ゴールデン・ドラゴン』が
絶賛発売中です!」
エーツー
「知ってるよ。だから、最新弾の最新ゼニス、
《黄金龍 鬼丸「王牙」》を使ったデッキを結構くんだんだよ」
トモ
「いえ、まだ、
足りないデッキがあります!」
トモ
「第三のゼニス、
《「謎」の頂 Z-ファイル》です!」
リリィ
「おお!『ゴールデン・ドラゴン』には、まだまだゼニスがいるのか!なのじゃ!」
トモ
「そうです!『ゴールデン・ドラゴン』は、
なんと、3種類のゼニスが登場しているのです!」
トモ
「シークレットカードの
ゼロ文明2枚を含めれば、
これまでで、
もっともゼロ文明が多いセットなのです!」
リリィ
「おお!すごいのじゃ!」
エーツー
「コロコロ1月号の付録には、ゼロ文明のコストを下げる
《戦慄のプレリュード》もついてきたし、
これは、本当に、本格的にゼロ文明の時代がくるよね!」
アン
「そすねー。ゼロ文明は面白いカードが多いすからね。
この《「謎」の頂 Z-ファイル》も面白いコンボを作れそうなカードっすよね」
リリィ
「こいつはどんな能力を持っているのじゃ?」
トモ
「手札から召喚したときに、
自分のほかのクリーチャーを
すべて破壊しちゃいます!」
リリィ
「すべて破壊!なんということなのじゃ!」
アン
「でも、代わりの効果もすごいすよ。
その後、墓地のデーモン・コマンド
すべてをバトルゾーンに
出すことができるっす!」
リリィ
「全部!?それはすごいのじゃ!」
エーツー
「《エマージェンシー・タイフーン》みたいな呪文で、
墓地に大量にデーモン・コマンドを落としておけば、
《「謎」の頂 Z-ファイル》を召喚するだけで、バトルゾーンはデーモンで満載だね!」
アン
「こいつは、《「呪」の頂 サスペンス》の盟友で、
デーモン・コマンド軍団を指揮するゼニスっすからね。
《勝利宣言 鬼丸「覇」》との戦いで敗れた
光のデーモン・コマンドたちを一気によみがえらせてくれる能力を持ってるんすよ!」
トモ
「《凍結の魔天 ダイイング・メッセージ》みたいに、
バトルゾーンに出たときの能力を持ったデーモン・コマンドを使えば、
《「謎」の頂 Z-ファイル》で破壊されたあとに復活するから、
すごいお得ですね!」
エーツー
「・・・・・・というわけで作り上げたのがこのデッキだ!」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
3 | 2 | 自然 | 霞み妖精ジャスミン | DMD03 | |
4 | 2 | 自然 | フェアリー・ライフ | DMD07 | |
4 | 2 | 水 | エマージェンシー・タイフーン | DMD08 | |
1 | 2 | 水 | スパイラル・ゲート | DMC10 | |
1 | 3 | 光/水 | 魂と記憶の盾 | DMX01 | |
1 | 3 | 自然 | 再誕の社 | DMX08 | |
4 | 4 | 自然 | ライフプラン・チャージャー | DMR06 | |
3 | 5 | 水 | スクランブル・タイフーン | DM39 | |
3 | 5 | 光/自然 | 無頼聖者スカイソード | DMX02 | |
2 | 6 | 水 | アクア・サーファー | DMD08 | |
4 | 7 | – | 光 | 凍結の魔天 ダイイング・メッセージ | DMX11 |
3 | 8 | 光 | 偽りの羅刹 アリバイ・トリック | DMR06 | |
2 | 8 | 光 | 偽りの羅刹 ミスディレクション | DMR06 | |
3 | 6 | 光 | 虚構の支配者メタフィクション | DMR07 | |
2 | 10 | ゼロ | 「謎」の頂 Z-ファイル | DMR07 |
エーツー
「このデッキは、光デーモン・コマンドや、
《「謎」の頂 Z-ファイル》を使うデッキだから、序盤はマナ加速が重要だね!」
トモ
「《ライフプラン・チャージャー》なら、マナを増やしつつ、
必要な光デーモン・コマンドや、
《「謎」の頂 Z-ファイル》を探しにいけちゃうから、お得ですね!」
リリィ
「そして、《エマージェンシー・タイフーン》や《スクランブル・タイフーン》で
マナ加速を探しつつ、どんどん墓地に光のデーモン・コマンドを増やしていくのじゃな」
アン
「《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》と《凍結の魔天 ダイイング・メッセージ》が
《「謎」の頂 Z-ファイル》によってそろえば、コンボっすね。
《凍結の魔天 ダイイング・メッセージ》の攻撃するときの能力で、
相手のクリーチャーをタップすれば、
《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》の能力で
《凍結の魔天 ダイイング・メッセージ》がアンタップするっすから、
相手のクリーチャーがいる限り、アタックできちゃうっすよ!」
トモ
「新しいデーモン・コマンドの《虚構の支配者メタフィクション》も
このデッキにぴったりのクリーチャーですね!
相手が呪文を使えば、呪文が回収できちゃいますから、
マナ加速や手札を墓地に捨てる呪文を回収して、使いまわせちゃいます!」
リリィ
「こちらは、墓地にどんどんカードを落としているから、選び放題じゃな。
わぁい、コンボー、なのじゃ」
エーツー
「最終的に、《「謎」の頂 Z-ファイル》を召喚することに成功すれば、
大量の光デーモン・コマンドで一気に勝利できちゃうぞ!」
リリィ
「さすがはエーツーなのだ!」
エーツー
「ゼニスの新時代は、
さまざまなゼニスでつむがれる!」
エーツー
「君も、さまざまなゼニスの
使い方を見つけ出せ!」
トモ
「エーツーさん、ありがとうございます!
じゃあ、このデッキは預かっていきますね!」
エーツー
「あ、トモちゃんまって・・・・・・って行っちゃったか。
最近、僕らのデッキがゼニス四天王に使われていることについて
聞こうと思ったのに・・・・・・」
アン
「トモちゃんがかかわってるのは間違いないんすけどね・・・・・・」
リリィ
「む?ゼニス四天王とは、あれか、
ゼニス王子やゼニス警部や、ミセス・ゼニスやゼニス・リーのことか、なのじゃ」
エーツー
「あれ?リリィちゃん、知ってるの?」
リリィ
「もちろんなのじゃ。トモに連れて行ってもらったのじゃ。
みんないい人たちだったのじゃ。
あ、あと一人いたけど、そいつはトモとしか話してないからしらないのじゃ」
アン
「やっぱり、トモちゃんがゼニス四天王にデッキを渡していたんすね」
エーツー
「でも、なんでだろう・・・・・・」
ユウ
「エーツー君!ごめん、忘れ物!」
エーツー
「あ、ユウさん!どうしたんですか?」
ユウ
「いや、たぶん、俺がゼニス・リーと対戦したあとに、
今度はアツトがミセス・ゼニスと対戦することになると思うから、
アツトの分の新しいデッキを作っておかないと、って思って」
ユウ
「できれば、新しいゼニスの《「謎」の頂 Z-ファイル》を使ったデッキがいいなー」
エーツー
「なるほど。わかりました・・・・・・って、《「謎」の頂 Z-ファイル》って・・・・・・」
アン
「今、トモちゃんが持っていったデッキっすね。
警部の復讐をしようと考えるミセス・ゼニスのために、
光デーモン・コマンドを使ったデッキを用意した、ってことっすね」
エーツー
「うーん、困ったなぁ」
ユウ
「どうしたの?」
エーツー
「最近、僕らの作ったデッキがゼニス四天王に使われてるんですけど、
まさに、《「謎」の頂 Z-ファイル》のデッキを、
おそらくミセス・ゼニスのために作っちゃったばっかなんですよ」
ユウ
「なるほど・・・・・・さらなるゼニスの力があちらの手にわたっちゃってるわけか・・・・・・」
リリィ
「わらわには難しくてよくわからない話なのじゃ」
アン
「ふははは、まかせるっすよ!
ここはアンちゃんに任せるっすよ!」
エーツー
「任せる、っていったって、どうするのよ、アンちゃん」
アン
「簡単なことっす。
ゼニスにはゼニスっすよ」
リリィ
「たしかに、ゼニスに対抗できるのはゼニスだけなのじゃ」
ユウ
「でも、『ゴールデン・ドラゴン』で登場したゼニスは
全部つかっちゃったんでしょ?どうするの?」
アン
「相手のデッキに正面からぶつかっていけばいいんすよ。
そもそも、あのデッキは《「謎」の頂 Z-ファイル》の真の姿じゃないっす」
リリィ
「どういうことなのじゃ?」
エーツー
「そうだよ、アンちゃん。あのデッキ、僕の自信作だよ?」
アン
「あ、デッキが弱いってことじゃないっす。みんな、デーモン・コマンドといえば、
最近光のデーモン・コマンドが出てきたばかりだから、
無条件に光のデーモン・コマンドだと思い込んでるみたいっすけど、
そもそも《「謎」の頂 Z-ファイル》は光のデーモン・コマンドを
率いるゼニスじゃないっす。
ただ、《「呪」の頂 サスペンス》に協力してるだけっす」
エーツー
「え!?そうなの!?」
ユウ
「確かに、エンジェル・コマンドの場合、
光には《「俺」の頂 ライオネル》が、
そして闇には《「祝」の頂 ウェディング》がいたからな・・・・・・ってことは・・・・・・」
アン
「そすそす。
《「謎」の頂 Z-ファイル》は、
闇のデーモン・コマンドを率いる
ゼニスだったんすよ!」
リリィ
「な、なんと!それはわらわも初耳なのじゃ!」
アン
「だって、考えてもみるっすよ。
闇のデーモン・コマンドには、自ら墓地に行って、墓地を増やしつつ、
相手のクリーチャーを破壊するクリーチャーが多いっすよ。
だから、《「謎」の頂 Z-ファイル》を使うときだって、
《エマージェンシー・タイフーン》とかの力を借りる必要もないんすよ」
ユウ
「たしかに。いわれてみれば、闇文明の方がマナを増やすのも得意だし、
《「謎」の頂 Z-ファイル》との相性は、闇のデーモン・コマンドの方がいいね」
アン
「あと、もうひとつ。エーツーくんが
忘れてたことがあるっすよ!」
アン
「《「謎」の頂 Z-ファイル》は、
なんと、進化もだせるっす!」
リリィ
「すごいのじゃ!それなら、一気に墓地からデーモン・コマンドを呼び出しつつ、
《悪魔神ドルバロム》に進化して、
相手のマナゾーンとバトルゾーンを一掃することができるのじゃ!」
エーツー
「たしかに闇のデーモン・コマンドでも、
強力な《「謎」の頂 Z-ファイル》のデッキが作れそうだな・・・・・・」
ユウ
「同じゼニスを使った、同じくらいの強さのデッキなら、アツトが勝つぜ!きっと!」
アン
「というわけで作り上げたのが、このデッキっす」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
3 | 2 | 自然 | 霞み妖精ジャスミン | DMD03 | |
4 | 2 | 自然 | フェアリー・ライフ | DMD07 | |
3 | 3 | – | 闇 | ボーンおどり・チャージャー | DMD08 |
3 | 4 | 闇 | プライマル・スクリーム | DMX11 | |
4 | 4 | 闇 | 死神の邪剣デスライオス | DMC60 | |
4 | 4 | 自然 | ライフプラン・チャージャー | DMR06 | |
2 | 5 | 闇 | 魔刻の剣士ザビ・オルゼキア | DMX05 | |
3 | 5 | 闇/自然 | 腐敗無頼トリプルマウス | DMX09 | |
2 | 6 | 闇 | 凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ | DMC55 | |
4 | 6 | 闇 | 地獄門デス・ゲート | DMX10 | |
3 | 7 | 闇 | 魔刻の斬将オルゼキア | DMX08 | |
1 | 7 | 闇 | 威牙の幻ハンゾウ | DMX08 | |
2 | 10 | ゼロ | 「謎」の頂 Z-ファイル | DMR07 | |
2 | 10 | 闇 | 悪魔神ドルバロム | DMC60 |
アン
「このデッキも重いクリーチャーがおおいっすから、
序盤の動きは、光デーモン・コマンドバージョンと大体同じっすね」
エーツー
「こっちのデッキの場合は、
直接墓地を増やすカードで墓地にデーモン・コマンドを送り込んでいくんだね」
リリィ
「闇のデーモン・コマンドの場合は、自分を破壊しつつ、
あいてのバトルゾーンのクリーチャーを破壊できるのじゃ。
だから、その方向性もありなのじゃ」
ユウ
「そして、十分に墓地とマナがたまったら、
《「謎」の頂 Z-ファイル》を召喚するわけだね」
リリィ
「《悪魔神ドルバロム》が光臨すれば、わぁい、コンボー、なのじゃ!」
アン
「文明に縛られないゼニスの使い方は、
自由自在っす!」
アン
「デーモン・コマンド限定の
《「謎」の頂 Z-ファイル》ですら、
こんなにいろいろな使い道があるっす!」
アン
「みんなも、ゼニス新時代に向けて、
いろいろな使い方を模索するっすよ!」
ユウ
「このデッキを使った対戦の様子は、
デュエル・マスターズ DASH TVでみれるから、絶対チェックしてくれよな!」
動画の公開は終了いたしました。
エーツー
「作戦がうまくいってよかったね」
アン
「さすがはアツト兄さんっす。でも、ゼニス四天王の正体はわからなかったっすね」
リリィ
「結局なんのことかわからないままだったのじゃ」