八重子
「ですのよ!」
エーツー
「あ、八重子ちゃん、どうしたの?」
八重子
「どうしたもこうしたもないんですのよ、エーツー様!」
八重子
「エピソード2 第2章『ビクトリー・ラッシュ』が発売されて、
デュエル・ロードも新しくなったんですの」
エーツー
「あぁ、そうだね。ビクトリー・ラッシュ8パックを使用して、
その場で開封したカードで対戦するトッキュー8が開始したね」
エーツー
「参加賞も、開運パックVol.3に変更!」
エーツー
「なんと、松本大先生直筆の
《好奇心 プリンセスプリン》が
手に入ってしまうぞ!」
八重子
「そう!それですの!」
エーツー
「え?《好奇心 プリンセスプリン》?」
八重子
「違うんですの!《好奇心 プリンセスプリン》や八重子に負けず劣らない
お姫さまですの!だから、八重子もすっごく欲しいんですのよ?
でも、今、八重子が問題にしたいカードは別のカードなんですの!」
エーツー
「ん?なに?」
八重子
「それはコレですのよ!」
八重子
「《ウェディング・ゲート》ですの!」
エーツー
「あぁ、そりゃそうだよね。《ヘブンズ・ゲート》大好きな八重子ちゃん的には、
ライバルカードとも言える《ウェディング・ゲート》は気になるよね」
八重子
「ライバルですの?」
エーツー
「え?だって、《ウェディング・ゲート》は光以外のエンジェル・コマンドを
手札から2体出す呪文だよ!?光文明大好きな八重子ちゃん的には
ライバルなんじゃないの?そもそも、これ、闇文明のカードだし」
八重子
「なにを言ってるんですの、エーツー様。
八重子は、エンジェル・コマンドが大好きなんですのよ?文明がなんだろうが、
エンジェル・コマンドであれば八重子は愛せるんですの!!」
エーツー
「うーん、ここにも結構なんでもいい子がいたか……まぁ、いいや。
で、光以外のエンジェル・コマンドでも好きなら、
別に《ウェディング・ゲート》にはなんも問題ないじゃないのよ」
八重子
「だから、なにを言ってるんですの、エーツー様?問題大ありですのよ!」
エーツー
「あぁ、もう!話進まないな!なによ、問題って?」
八重子
「光以外に
エンジェル・コマンドはいるんですの!?」
エーツー
「あぁ、そういうことか」
八重子
「ですのよ。エンジェル・コマンド大好きな八重子としては、
エンジェル・コマンドと書いてある《ウェディング・ゲート》は
使わないわけには行かないんですの!でも、さっきエーツー様が言った通り、
エンジェル・コマンドは光文明の種族ですの。だから、光以外の
エンジェル・コマンドを出せるカードが登場しても、なんにもできないんですの!」
八重子
「これじゃ、このカードは《魔聖デス・アルカディア》を出すため
専用のカードですのよ?」
エーツー
「また、これは随分古いカードを持ちだしてきたね……
別に、これは《魔聖デス・アルカディア》専用のカードってわけじゃないよ?」
八重子
「でも、ないものはないんですのよ!
……あ、わかったんですの!」
八重子
「《悪魔聖霊アウゼス》みたいに、レインボーで光以外の文明も持っているエンジェル・コマンドも出せるカードですのね!?それなら八重子も納得ですの!」
エーツー
「いや、光以外、って書いてあるんだから、
光以外の文明を持ったレインボーだとしても、
光文明が含まれている時点で
《ウェディング・ゲート》で出せないでしょうよ」
八重子
「あ!……いや、もちろん、八重子は知ってたんですのよ。よくある間違いだから
エーツー様が間違えないか、テストしてさし上げたんですのよ!」
エーツー
「はいはい。つまり、これはね……」
トモ
「トモちゃんチェックです!」
八重子
「あら、トモ様ですの?どうしたんですの?」
トモ
「八重子さんの疑問に答えにきたんです!実は、《ウェディング・ゲート》は
『ビクトリー・ラッシュ』ですごく強化されるカードなんです!」
八重子
「え?本当ですの?」
トモ
「トモちゃん、嘘はつきません!
それがこれです!」
トモ
「《善良なる堕天キャンドル・サービス》
です!」
八重子
「もっともっと、闇文明のエンジェル・
コマンドが登場するんですの!?」
八重子
「どういうことですの、エーツー様!
闇文明のエンジェル・コマンドが
ますます増えるって
なにがあったんですの!?」
エーツー
「『ビクトリー・ラッシュ』では
サプライズとして、なんと、エンジェル・
コマンドが闇文明になって登場したんだ!」
八重子
「それは見ればわかるんですの。
1体だけだった《魔聖デス・アルカディア》
と違って、大量にでてくるって、
エンジェル・コマンドに
なにがあったんですの!?」
リリィ
「その答え、わらわが教えてやるのじゃ!」
八重子
「その声は、
闇文明の貴公子、シュウ!ですの!」
リリィ
「違うのじゃ、わらわはリ……」
八重子
「別に声が似てるわけじゃないけど、言ってみただけですのよ」
エーツー
「えー、似てるよー」
リリィ
「わらわが話してる途中なのじゃ!わらわはリ……」
八重子
「だから、知ってるんですのよ。ゼニスの力をどんどん進化させ、
終わらない伝説を作り上げる終末ヒロイン、
『ゼニス伝説(エンドレス・レボリューション)』リリィ様ですのよね?」
リリィ
「だから、わらわが話してる途中だし、
そんな名前で呼ばれてないのじゃ!」
八重子
「でも、アン様がそう言っていたんですのよ?」
リリィ
「むぅ……アンのやつめ、『ふぃあんせ』のエーツーだけでなく、
『らいばる』の八重子にまで、『きせいじじつ』を作ろうとしておるのじゃな……」
トモ
「それを気にしていたら話がすすまないですよ、
リリィさん!早く例のカードの説明をしないと!」
リリィ
「そうだったのじゃ。アンにはいない時までペースをみだされるのじゃ」
エーツー
「ペースを乱されてないリリィちゃんなんてみたことないけどな……」
リリィ
「う、うるさいのじゃ!エーツー!とにかく、エンジェル・コマンドが
闇文明になった秘密はこのカードにあるのじゃ!」
リリィ
「《「祝」の頂 ウェディング》じゃ!」
八重子
「ウェディング!ですの!?」
エーツー
「あれ?八重子ちゃん、知ってるの?」
八重子
「ウェディング、って結婚のことですのよ?
八重子は将来、エーツー様の花嫁になるのが夢ですの。
だから、もちろん、注目しないわけにはいかないんですのよ!」
リリィ
「やーーーーーーーーーー。違うのじゃーーーー!
エーツーはリリィの『ふぃあんせ』なのじゃーーーーーー」
トモ
「モテモテですね!」
エーツー
「嬉しんだか、嬉しくないんだかピンとこないや。
話進まないから、トモちゃん、お願い!」
トモ
「合点承知です!『ビクトリー・ラッシュ』で登場した新たなゼニス、
《「祝」の頂 ウェディング》は、召喚された時に、相手の手札か
バトルゾーンのカードを4枚、シールドに送り込むことができます!」
リリィ
「そうなのじゃ。手札を減らせるゼニスは《「智」の頂 レディオ・ローゼス》が
いたのじゃ。でも、《「祝」の頂 ウェディング》は、
初めて相手のバトルゾーンのカードをどうにかすることができるゼニスなのじゃ。
召喚するマナが揃うまでに、相手のバトルゾーンがいっぱいになっちゃってて大変!
という時でも《「祝」の頂 ウェディング》なら大丈夫なのじゃ!」
八重子
「で、でも、相手のシールドが増えちゃうのは
そんなに嬉しくないんじゃないですの!!」
エーツー
「なんでそんな対抗してるんだよ?八重子ちゃんの好きな《魂と記憶の盾》だって
相手のクリーチャーをシールドに送るけど、強力な殿堂カードじゃんか」
八重子
「そ、そうですの……でも、でも!ですのよ!」
リリィ
「たしかに、相手のカードをシールドに送るだけでもエーツーの言うように
強力な効果なのじゃ。しかし、《「祝」の頂 ウェディング》には、
さらに強力な効果が隠されているのじゃ!それは……」
トモ
「ブレイクしたシールドは、
相手の手札にいかないで、
直接墓地に行っちゃうんです!」
リリィ
「そ、それはわらわが言いたかったのじゃ……トモまで……」
トモ
「ごめんなさい!とんだうっかりでしたね!」
エーツー
「そうなんだよね。ただでさえ《「祝」の頂 ウェディング》の
シールドに送る効果は強力なんだけど、《「祝」の頂 ウェディング》自身の
ブレイクする能力は、相手のシールドを直接墓地に送り込むから、
そのカードを改めて手札にいれるチャンスすらないんだよね」
八重子
「そもそも、それじゃ、
八重子の大好きなシールド・トリガーを使うことが出来ないんですの……」
リリィ
「おお、めずらしく、なんかリリィのペースで話がすすんでおるのじゃ!
ここは『しゅどうけん』を握るべき時なのじゃ。八重子、知っておるか?
闇文明のエンジェル・コマンドは《「祝」の頂 ウェディング》と同様に
シールドにまつわる能力をもっているのじゃ!」
八重子
「シールドですの!?光のエンジェル・コマンドもシールド・プラスだったり
シールドを使った戦略は得意だったんですの!
だったら、闇文明のエンジェル・コマンドも八重子、使えそうですの!」
リリィ
「そうはいかないのじゃ!
シールドを使うは使うでも、光文明とはちょっとやり方が違うのじゃ!」
リリィ
「闇文明のエンジェル・コマンドは、
自分のシールドを自分で墓地に送り込んで、
能力を発揮するのじゃ!」
トモ
「《偽りの星夜 ライス・シャワー》は、アタック時に自分のシールドを
1枚墓地に送り込むことで、相手のクリーチャーを1体破壊できちゃいます!
それだけじゃなく、同じ名前の別のクリーチャーも全部破壊しちゃうから、
すごくお得ですね!」
エーツー
「しかも、自分の他の闇のエンジェル・コマンドがアタックするときにも
能力が使えるから、出すだけですごい強力なんだよね」
リリィ
「どうじゃ、八重子!シールド好きのお主としては、
自分でシールドを墓地に送り込むことなんて耐えられぬじゃろう?」
八重子
「むー……」
リリィ
「自分のペースで話が進むというのは良いものじゃのう、トモよ」
八重子
「八重子、闇のエンジェル・コマンドも
好きになったんですのよ?」
リリィ
「え!なのじゃ」
八重子
「八重子としては、自分のシールドを使った戦略なら、
使い方はなんでもいいんですの。だから、闇のエンジェル・コマンドも
使いたいと思うんですのよ!」
エーツー
「すげぇな、シールドならなんでもいいんだ……」
八重子
「……でも、ちょっと気になるのは、シールドをどんどん使ってたら、
守りも弱くなるし寂しいんですの……だったら、光のエンジェル・コマンドの方が……」
リリィ
「そ、そうなのじゃ!
だから、八重子は光のエンジェル・コマンドを使っていればいいのじゃ!」
トモ
「ところがどっこい、大丈夫です!」
トモ
「コロコロ10月号の付録、
《偽りの星夜 ラスト・プロポーズ》を
使えば、シールドを回復できちゃいます!」
リリィ
「あ、あ、トモ、そのカードを教えてしまっては、
八重子が闇のエンジェル・コマンドを使ってしまうのじゃ!」
トモ
「あ、だめでした?とんだうっかりでしたね!」
エーツー
「最初、自分のシールドを1枚墓地に送る必要はあるけど、
2枚まで闇のコマンドを墓地からシールドに戻せるから、
結果的にはシールドを増やすことができちゃうね!」
八重子
「これなら安心ですの!八重子、闇のエンジェル・コマンドが使いたいから、
デッキを作って欲しいんですの!」
エーツー
「というわけで、つくりあげたのが、このデッキだ」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
2 | 4 | 闇 | 死神の邪剣デスライオス | DMC60 | |
3 | 4 | – | 闇/火 | スーパー獄門スマッシュ | DMD05 |
2 | 3 | 火 | 勝負だ!チャージャー | DMR03 | |
4 | 5 | 火 | メッサダンジリ・ドラゴン | DMR05 | |
4 | 8 | 闇 | 偽りの星夜 ライス・シャワー | DMR06 | |
4 | 6 | 闇 | ウェディング・ゲート | DMR06 | |
3 | 6 | 闇 | 善良なる堕天キャンドル・サービス | DMR06 | |
2 | 11 | ゼロ | 「祝」の頂 ウェディング | DMR06 | |
2 | 4 | 闇 | プライマル・スクリーム | DMX03 | |
1 | 7 | 闇 | 威牙の幻ハンゾウ | DMX08 | |
2 | 7 | 闇 | 魔刻の斬将オルゼキア | DMX08 | |
4 | 6 | 闇 | デーモン・ハンド | DMX09 | |
3 | 3 | – | 闇 | ボーンおどり・チャージャー | DMX10 |
1 | 7 | 闇 | 死神明王ガブリエル・XENOM | DMX10 | |
3 | 7 | – | 闇 | 偽りの星夜 ラスト・プロポーズ | PROMO |
エーツー
「このデッキの動かし方は、
とにかく闇のエンジェル・コマンドを使いこなしまくることだ!」
エーツー
「《ウェディング・ゲート》も、闇のエンジェル・コマンドも
コストが大きいカードだから、チャージャー呪文でマナを増やしていこう」
八重子
「マナが十分に揃ったら、《ウェディング・ゲート》で一気に
闇のエンジェル・コマンドをバトルゾーンにだすんですのね?
《偽りの星夜 ライス・シャワー》と《偽りの星夜 ラスト・プロポーズ》が揃えば、
相手のバトルゾーンのクリーチャーをどんどん破壊できるんですの!」
トモ
「《偽りの星夜 ラスト・プロポーズ》の能力を活用するには、
墓地に闇のコマンドがいないとだめですね!《ボーンおどり・チャージャー》や
《プライマル・スクリーム》で墓地に闇のコマンドを
十分に貯めておきたいですね!」
エーツー
「実は、エンジェル・コマンドじゃなくても闇のコマンドならなんでもいいから、
自分で墓地に行く能力を持った闇のデーモン・コマンドも
《偽りの星夜 ラスト・プロポーズ》と相性バッチリだね!」
リリィ
「もちろん、粘ってくる相手には、最後の最後の強力切り札
《「祝」の頂 ウェディング》を降臨させて、一網打尽なのじゃ!」
リリィ
「《メッサダンジリ・ドラゴン》が入ればスピード・アタッカーで
一気に相手のシールドを焼きつくすこともできるのじゃ!」
トモ
「《メッサダンジリ・ドラゴン》は、《偽りの星夜 ライス・シャワー》とかの能力を
すぐ使うのにも便利ですね!」
リリィ
「ゼニスの強力な力の結しょ……」
八重子
「エンジェル・コマンドは、
光文明じゃなく、闇文明になっても
強力で魅力的な種族ですの!」
八重子
「これまではシールドをまもる戦い方を
していたエンジェル・コマンドが、
今度はシールドを破壊していく戦い方を
するんですの!」
八重子
「みんなも、新たなる
エンジェル・コマンドの活躍を
その手で体験するんですの!」
トモ
「このデッキを使った対戦の様子は、デュエル・マスターズ DASH TVでみれるから、
絶対チェックしてください!」
動画の公開は終了いたしました。
エーツー
「先週もいったけどさ、なんで僕が作ったデッキをミセス・ゼニスが使ってるの?」
トモ
「まぁまぁ、エーツーさん」
エーツー
「まぁまぁ、じゃなくて」
リリィ
「ずるいのじゃ!八重子がリリィのラストの見せ場をとったのじゃ!」
八重子
「早い者勝ちですのよ、ラストのセリフも、エーツー様へのプロポーズも」
エーツー
「あー、それどころじゃないのに、もう、なんなのよ」
トモ
「とんだしょんぼりですね!」