沖縄県は18日、新型コロナウイルスに感染して入院していた那覇市の80代男性が死亡したと発表した。死亡者は累計67人になった。新規感染は10代から80代の男女41人。那覇市内の飲食店では、客と従業員の計15人が感染する県内28例目のクラスター(感染者集団)が確認された。
県は、80代男性について、遺族の意向のため、陽性になった日や死亡した日を公表しなかった。
クラスターが発生した飲食店は、接待を伴う飲食店でカラオケのできるスナック。7日から11日にかけて来店した40~80代の男性9人と、40代から70代の女性従業員6人の感染が判明した。窓やドアを閉めた換気の悪い状態で、客や従業員がマスクをせずにカラオケしていたという。
換気の悪さを従業員らが自覚していたといい、糸数公保健衛生統括監は「気付いた時に一声掛けていれば、一気に感染が広がることはなかったと思う」と注意を呼び掛けた。
職員7人が感染してクラスターの発生している県環境整備課では、18日に3人がPCR検査を受けて全職員22人が検査を終えた。7人が陰性、8人が結果を待っている。
直近1週間(11~17日)の新規感染者は232人、人口10万人あたりでは15・92人で全国3番目の多さ。最多は北海道の28・44人だった。
在沖米軍では嘉手納基地所属の1人の感染を確認、累計440人になった。
(写図説明)県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状