八重子
「八重子ですの!」
ケンジ
「あ、八重子おねぇさん、急にどうしたんですか?」
八重子
「あら、ケンジ様じゃないですの。
ケンジ様の今、お気に入りの切り札はなんですの?」
ケンジ
「なんですか、急に。
うーん、なんだろう……開発部に来てから結構色々なカードを使ってますからね……」
八重子
「八重子の切り札といえば、これですの!」
八重子
「《不滅の精霊パーフェクト・
ギャラクシー》ですの!」
ケンジ
「たしかに八重子おねぇさんは《パーフェクト・ギャラクシー》大好きですよね」
八重子
「ですのですの。殿堂入りして1枚しかいれられないのが寂しいけど、
パーフェクトな八重子にピッタリのカードですの!」
ケンジ
「でも、八重子おねぇさんといえば《ヘブンズ・ゲート》のイメージもありますね」
八重子
「ですわね。八重子、《ヘブンズ・ゲート》から《天海の精霊シリウス》や
《奇跡の精霊ミルザム》を呼び出す術にも長けてますの。
これくらい、レディのたしなみですのよ」
ケンジ
「へぇ」
八重子
「なんですの!そんな気のない返事する
ケンジ様なんて嫌いですの!
ぷーっだ、ですの!」
ケンジ
「あ、いや、そんなつもりじゃないんです!
なんで急に切り札の話してきたのかなぁって思って……」
八重子
「その秘密はこれですの!」
八重子
「過去の全セットから切り札を集めた
『超ベスト』ですの!」
ケンジ
「『超ベスト』??」
八重子
「ですのですの。DM36『覚醒編第1弾』までのセットから、
1枚ずつ代表的な切り札を収録したデュエマの歴史の
集大成のようなセットですのよ!」
ケンジ
「わぁ、すごいですね!超かっこいいカード満載じゃないですか!」
ケンジ
「最新の『覚醒編第1弾』からは
《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》ですね」
八重子
「ですのですの!超かっこよかったり、グレイトフルだったり、
パーフェクトだったりするカード満載ですのよ!」
ケンジ
「あれ?」
八重子
「どうしたんですの?」
ケンジ
「36弾までから1枚ずつカードを収録して、全36枚ですよね、『超ベスト』」
八重子
「ですわよ」
ケンジ
「……えっと、『極神編第1弾』からは
2枚収録されてませんか?」
八重子
「……本当ですわね……」
ケンジ
「なんでですか?」
八重子
「えーっと、えーっと、ですの……」
ケンジ
「わかんないですかね?」
八重子
「えーっと……そうだ!
せっかくだから、『超ベスト』の
カードを使ってデッキを作りたいですの!」
ケンジ
「ごまかした!じゃあ、エーツーさんの所に聞きに行きますか……」
八重子
「ですわね!エーツー様の所にいくんですの!……も、もちろん、
『超ベスト』の入ったデッキを一緒につくりにいくだけですのよ!」
ユウヤ
「わぁい、コンボー!」
エーツー
「あ、ユウヤくん、急にどうしたんだい?」
ユウヤ
「エーツーおにいさん!おにいさんのお気に入りの文明ってどれ?」
エーツー
「なんだい、急に。そりゃ、もちろん速攻デッキ大好きの僕は、
火文明が一番好きさ!かっこいいしね」
ユウヤ
「僕はコンボ好きだから、水文明と自然文明がすきなのー」
エーツー
「あー、たしかにユウヤくんはそのふたつの文明好きそうだね。
アンちゃんもそのふたつが好きだし、
コンボ好きな人はそのふたつが好きになるのかな?」
ユウヤ
「僕の親友のナオキくんも、水文明と自然ぶ……」
エーツー
「で、急になんでそんなこと言い出したんだい?」
ユウヤ
「あのね、ナオキくんと話してて、使ってみたいんだけど、
どんなデッキにしたらいいかわからないカードがあったの!」
エーツー
「なんだい?」
ユウヤ
「《ミラクルとミステリーの扉》だよ!」
エーツー
「あぁ、確かに水と自然のレインボーカードだし、
コンボっぽい動きするし、ユウヤくんやナオキくんは使ってみたいカードだろうね」
ユウヤ
「うん!僕つかいたいのー!」
エーツー
「じゃあ、デッキ作ってみればいいじゃないの」
ユウヤ
「むずかしかったのー」
エーツー
「うーん、まぁ、確かにクセのあるカードだもんね。
で、どの辺が難しかったの?」
ユウヤ
「最初ね、普通のデッキに入れてみたんだ!」
ユウヤ
「《西南の超人》とか《剛撃戦攻ドルゲーザ》が入った
ナオキくんのデッキに入れてみたの」
エーツー
「普通の《ドルゲーザ》デッキに《ミラクルとミステリーの扉》を
入れてみたわけだね」
ユウヤ
「ナオキくんは『鏡花水月』って
呼んでたよ」
エーツー
「意味はわからないけど、まぁ、デッキの名前は自分で自由に
つければいいからね。かっこいい名前つければテンションも上がって
デッキへの愛着が上がるよね。で、それはどうだったの?」
ユウヤ
「だめだったのー。《ミラクルとミステリーの扉》を使っても、
出てくるのは相手が《西南の超人》とか選んじゃうから、
なんか損した感じだったの!」
エーツー
「そうだね。《ミラクルとミステリーの扉》デッキを使うなら、
《ミラクルとミステリーの扉》で出てきてうれしくない
小型のクリーチャーはできるだけ入れないようにしないと、
相手は4枚の中で一番対戦してて楽なクリーチャーを選んできちゃうからね」
ユウヤ
「大きいクリーチャーだけで構築しないとだめなの?」
エーツー
「そうだね」
ユウヤ
「でも、僕たちそうしたら、
また失敗しちゃったんだー」
エーツー
「ん?なんでだい?」
ユウヤ
「大きいクリーチャーだけにしたら、最初の方でやること無くて、
あっという間に負けちゃったの!」
エーツー
「あー、それもよくある失敗だね。
大型クリーチャーと《ミラクルとミステリーの扉》だけだと、
トリガーで《ミラクルとミステリーの扉》を引かないと
何もできないデッキになっちゃうもんね」
ユウヤ
「どうすればいいのかなー?」
エーツー
「その解決策はここにある!」
エーツー
「軽量超次元呪文と
《時空の踊り子マティーニ》だ!」
ユウヤ
「あ!本当だ!すごい!」
エーツー
「お、さすがユウヤくん、もうわかったの?」
ユウヤ
「うん!軽量超次元でブロッカーを用意すれば、
デッキの中にクリーチャーを増やさないでブロッカーが用意できるんだねー!」
エーツー
「その通り!超次元呪文とサイキック・クリーチャーには、
デッキの中のクリーチャーを増やさないでクリーチャーを用意できるって
特徴もあるんだよね。だから《ミラクルとミステリーの扉》デッキには
ピッタリなんだ」
ユウヤ
「なるほどー!
僕、勉強になった!わぁい!」
エーツー
「他にも、《ミラクルとミステリーの扉》の序盤をサポートする
方法はあるんだけど、その前に、肝心の《ミラクルとミステリーの扉》で
出したい切り札を決めようか」
ユウヤ
「わぁい!」
八重子
「八重子ですのー!」
エーツー
「うわ、八重子ちゃん、どうしたの?ケンジくんまで!」
ケンジ
「なんか八重子おねぇさんがききたいことがあるみたいですよ」
八重子
「ですのですの!八重子、『超ベスト』を使ったデッキを作りたいんですの!」
ユウヤ
「『超ベスト』?」
エーツー
「『覚醒編第1弾』までのセットから1枚ずつ代表的な切り札を集めた
デュエマの集大成とも言えるセットだよ」
ユウヤ
「切り札?」
エーツー
「そうか!そうだよ!『超ベスト』を使ってみよう!
ちょうどよかった、八重子ちゃんありがとう!」
八重子
「そ、それほどでもありませんのよ」
エーツー
「というわけで作り挙げたのがこのデッキだ」
枚数 | コスト | レアリティ | 文明 | 名前 | 収録弾 |
1 | 7マナ | 光 | 不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー |
|
|
1 | 9マナ | 光 | 光神龍スペル・デル・フィン | ||
1 | 9マナ | 光 | 奇跡の精霊ミルザム | ||
1 | 11マナ | 光 | 天海の精霊シリウス | ||
1 | 6マナ | 光/水 | 陽炎の守護者ブルー・メルキス | ||
1 | 8マナ | 水/自然 | 剛撃戦攻ドルゲーザ | ||
3 | 6マナ | 光 | ヘブンズ・ゲート | DMC64 | |
4 | 4マナ | 光 | 魔光王機デ・バウラ伯 | ||
4 | 3マナ | 水 | エナジー・ライト |
|
|
4 | 6マナ | 自然 | ナチュラル・トラップ | ||
4 | 5マナ | 水/自然 | ミラクルとミステリーの扉 | ||
4 | 3マナ | 水 | 超次元エクストラ・ホール | DM37 | |
4 | 5マナ | 光 | 超次元ドラヴィタ・ホール | ||
3 | 7マナ | 光 | 神銃の精霊ナカツマキ | DM36 | |
4 | 2マナ | 自然 | フェアリー・ライフ | 全制覇パック | |
超次元ゾーン | |||||
4 | 3マナ | 水 | 時空の踊り子マティーニ | DM37 | |
2 | 2マナ | 光 | 時空の英雄アンタッチャブル | ||
2 | 2マナ | 火 | 時空の喧嘩屋キル |
エーツー
「というわけで、今回のデッキで《ミラクルとミステリーの扉》から
呼び出すことにしたクリーチャーはこの6体だ!」
ユウヤ
「なんでこの6枚なの?」
エーツー
「うーん、ちょうど文明があってたからかな。でも、ここの部分は
結構なんでもいいから、使いたい切り札を入れるのがいいと思うよ」
八重子
「ちょっとちょっと、エーツー様!
八重子、途中から話きいたから、よくわからないですの!」
エーツー
「じゃあ、改めて、デッキの動きを説明するぞ」
エーツー
「序盤は、《フェアリー・ライフ》でマナを増やしつつ、
《超次元エクストラ・ホール》で《時空の踊り子マティーニ》を
呼び出したりして準備をするんだ」
ケンジ
「《エナジー・ライト》で手札を増やしてもいいですね」
エーツー
「その辺の呪文は、《超次元ドラヴィタ・ホール》でも回収できるのがいいよね。
そうやって、十分にマナをそろえたら、
いよいよ《ミラクルとミステリーの扉》だ!」
ユウヤ
「わぁい!」
エーツー
「さっき紹介した6枚は、どれがバトルゾーンに出ても
一気に勝負を決められるような超切り札だ!4枚の中にどれかがあることを願おう!」
ユウヤ
「《ヘブンズ・ゲート》は?」
エーツー
「これがさっき言った、《ミラクルとミステリーの扉》の序盤を
サポートする方法だよ!トリガーを持っている切り札を出せる呪文を増やせば、
それだけ序盤に切り札が出やすいんだ!」
ユウヤ
「なるほどー!」
八重子
「八重子の切り札がはいっていて、とってもルンルンですの!
わぁい、ゲートー、ですの!でもひとつ不思議ですの」
八重子
「なんで、《神銃の精霊ナカツマキ》ですの?
《シリウス》か《ミルザム》を4枚じゃだめですの?」
ユウヤ
「僕も質問あるんだ!」
エーツー
「ん?なんだい?」
ユウヤ
「さっき、小さいクリーチャーいれると、《ミラクルとミステリーの扉》で
でてくるとがっかりするからあんまり入れない方がいいっていってたよね?」
エーツー
「うん、そうだね」
ユウヤ
「《魔光王機デ・バウラ伯》、
あんまり大きくないよ!」
エーツー
「あー、それはね。《デ・バウラ伯》はバトルゾーンに出た時に、
墓地の呪文を回収する能力をもっているでしょ」
ケンジ
「そうですね」
エーツー
「だから、《ミラクルとミステリーの扉》で《デ・バウラ伯》がでちゃっても……」
ユウヤ
「回収すれば、また使える!」
エーツー
「そういうこと」
八重子
「《ヘブンズ・ゲート》でも同じ事ができますわね」
エーツー
「さっきもいったように、切り札の部分を自分の好きな切り札に
変えて作ることもできるぞ」
ユウヤ
「僕も、切り札いれるー!」
ケンジ
「僕だって!」
エーツー
「デュエマの歴史の集大成、
『超ベスト』!」
エーツー
「君のお気に入りの切り札は
入っていたかな?」
エーツー
「君も、デュエマの歴史を
デッキに詰め込もう!」
エーツー
「どう、八重子ちゃん。『超ベスト』を使ったデッキって
こんな感じでいいかな?」
八重子
「え?あ、そうでしたわね、そんな話でしたわね」
エーツー
「へ?」
ケンジ
「実はもともときた目的違うんですよ、エーツーさん」
エーツー
「どうしたの?」
ケンジ
「36弾までから1枚ずつ収録してるのに、
『極神編第1弾』からはゴッドが2枚収録されてるじゃないですか」
エーツー
「そうしないと、ゴッドリンクできないもんね」
ケンジ
「じゃあ、なんで37枚にならないのかなって」
エーツー
「あー、それはね第18弾『ベスト・チャレンジャー』は
再録カードの弾だから、そこからはカードが選ばれて無いからだよ」
ケンジ
「あ、なるほどー」
八重子
「し、しってましたのよ!」
エーツー
「やれやれ……」