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裏・DMデッキ開発部XX
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最新構築デッキバックナンバー記事検索開発部の軌跡TOPへ戻る裏・開発部 vol.03 開発部番外編 〜覚醒編徹底トーク〜 映画公開記念“裏”開発部XX 覚醒編徹底トーク第3弾

覚醒編の謎に迫るべく開発部員Dと本国開発部の研究員しゃばが徹底トーク!
前2回では覚醒編の新要素について話したが、今回は個別に気になるカードの裏話を聞いちゃうぞ!!

開発部員D

ここからは、個人的に36弾で気になったカードを何枚かピックアップして、
それについてお話を伺えればなと思っています。

研究員しゃば

了解です。
どんなカードが気になっていますか?

開発部員D

まずは光文明から、《光霊姫アレフティナ》ですね。
どこから突っ込めばいいのか分からないぐらい尖ったカードですが、
とりあえず目を引くのは、「シールド10枚以上」という
新たなエクストラウィン条件でしょうか。

研究員しゃば

そうですね。
今回のスーパーレアは、ソウルに関係した能力でド派手にしてやろうという
目標があって最初は10マナくらいでシールド10枚以上なら
勝ちなんて能力とか考えていたんです。
途中で「シンパシー:シールド」というアイデアが
《予言者ローラン》
のところで追加されたので、
逆に、「逆シンパシー:シールド」を付けたら面白いかなって思って
それもコンバインしました。

開発部員D

なるほど。

研究員しゃば

そうすることで、シールドを増やして勝利することとシールドを
減らして召喚しやすくすることの
ジレンマを表現しようと思ったのです。
もともとはこのカード、いろいろなカードのアイデアの複合体で
最初の案で残っていたのにはエクストラウィンはくっついてなかったんですよ。
没案だったんですね。
最初は真ん中の、相手が攻撃したらシールド増えるよって感じのものが
選ばれていたんですが途中で派手にしようとかいろいろな思惑が重なる中で
いいとこ取りした結果、すごい尖ったカードになりました。

開発部員D

それは驚きの情報です。

研究員しゃば

開発途中で、やっぱりインパクトが足りないカードには
どんどん手を加えていきますし
なるべく楽しんでもらえる方向になったらなと。
その辺は日々変化させている感じですね。

開発部員D

尖った性能になった分、デッキビルダーとしては非常にやりがいがある
難しいカードになっていると感じました。

研究員しゃば

正直なところエクストラウィンを無理に狙わなくてもそれなりに強い
カードであることには変わりはないんですよね。
逆シンパシーという概念を導入したことで表記上のコストが4になっていますので、
各種コスト踏み倒し手段で格段に出しやすくなっています。
特に今回の連鎖なんかは狙いやすいんじゃないかな。

開発部員D

連鎖でも狙えますし、逆シンパシーを真っ当に利用してシールドを
自ら減らすデッキに真ん中の能力期待で入れるのも強そうですし、
コンボ好きの心をくすぐる魅力的なカードであることは間違いないと思います。

研究員しゃば

そうですね、デッキビルダーの皆さんの構築を楽しみにしています。

 

開発部員D

水文明からは《シンカイドーベル》です。
3マナ3000ブロッカーと、一見平均的な性能に見えますが、
「コマンド」を1マナ軽くするという能力を持っています。

研究員しゃば

はい。
今回の覚醒編ではついに火文明にもコマンドが登場し、
全文明にコマンドが揃ったことになります。
そういった意味で、コマンドのサポートを作るということも面白いと思い、
コスト軽減持ちのブロッカーを用意しました。

開発部員D

最近登場したフレイム、サイバー、ガイアだけでなく
エンジェルコマンドとデーモンコマンドにも作用するのが面白いところです。

研究員しゃば

そうですね。
DMは種族が楽しいゲームであるとも思っていますので、
そういった部分を活用できるものも作って生きたいですね。

開発部員D

まさに種族の広がり、そして歴史が生んだカードというわけですね。

研究員しゃば

そうですね。

開発部員D

コイツを見ると、どうしても
今後、新たな「コマンド」全体をサポートするカードを考えてしまうのですが…?

研究員しゃば

うーん、やっぱり可能性のある分野ですから、出るかもしれませんね。

開発部員D

コイツ自身も十分強力ですが、
更なる「コマンド」サポートを期待して待ちたいと思います。

研究員しゃば

そうですね。
昔持っていたカードが輝く日が来るかもしれないというのは楽しいものですし、
なるべく色んなカードで楽しんでもらいたいので過去のカードが
光を浴びてにやっとするようなカードを作りたいなとは思います。

 

開発部員D

さて、では次の文明に行きたいと思います。
闇文明は《殲滅の英雄ハンニバルZ》です。

研究員しゃば

ミラクルカードですね。

開発部員D

ええ。
普通にパックに封入されているカードとしては初めての、
銀枠というスペシャル仕様ですね。

研究員しゃば

そうですね。
見た目のインパクトにもこだわっている覚醒編、
銀枠がどう反応されるのかどきどきでしたがトライしてみました。

開発部員D

個人的な感想ですが、ホイルの光り方がVR版と同じということで、
スーパーデッキとはまた違った感じで、渋くカッコいいカードになってると思います。

研究員しゃば

ありがとうございます。

開発部員D

先ほどのお話にもありましたが、ミラクルカードは見た目が派手だけでなく、
ストーリーにも絡んでくるらしいですね。

研究員しゃば

そうですね。
もうひとつのミラクルであるXXとともに、このXXとZの話が覚醒編で
注目されると思いますので、ちょっと他のカードと違う仕様である事が
分かりやすいのではないかとおもいます。

開発部員D

なるほど。
そういう意味では、今までのカティノカードやヒーローズカードを
更に一歩押し進めた仕様であるということですね。

研究員しゃば

そうですね、新しい試みです。
カティノカードやヒーローズカードに変わってはV.C.という
ビジュアル的なトリックを取り入れていますが、
ミラクルは物語的に重要だったり、わかりやすくデッキ強化を
出来るカードとして投入していますね。

開発部員D

能力の方も、地獄返霊という返霊の強化バージョンを持っていて、
一体で盤面を完全に壊滅させることが出来る可能性を秘めています。

研究員しゃば

返霊のバリエーションはこの弾に入れたいなとは思ったんですが、
何度でも使えるというのはやりがいがあるだろうということで能力も
何度でも使いたくなる強力なものを割り当てていますね。

開発部員D

一気に墓地を溜めてからの地獄返霊は気持ち良さそうです。

研究員しゃば

大逆転要素はデュエマの面白さでもありますから、これ1体で大逆転とかも面白いですね。

開発部員D

急にマニアックな話になってしまうのですが、このカード自身、
実はデッキ構築にあまり負担をかけないのがポイントかなと思っています。
《邪眼皇ロマノフI世》などもこのカードと似たような動きをすることが出来ますが、
その為には何枚か呪文をしっかり入れておかないといけないというような事が
あったのでテキトーにデッキに放り込んでおいて強い、
というのがこのカードの魅力ですね。

研究員しゃば

今回の開発においては、柔軟性を意識して開発してまして、
なにせサイキックがとっつきにくいかもしれない新チャレンジでしたので他の新能力は、
専用に組まないで適当に使っても普通に使えるものを目指しました。
新能力を使うために、この弾をたくさん買ってソウルをそろえなきゃいけないでは
大変だし、面白みが半減ですからね。

開発部員D

なるほど。
この辺りは同じくミラクルカードである《トルネードシヴァXX》とも
共通する点があると思います。
ではそのまま《爆竜トルネードシヴァXX》についてお聞きします。

研究員しゃば

ちょっとアニメでの重要性などは話しましたが、能力面ではアニメで
活躍できるドラゴンというリクエストで生まれたカードです。
火のクリーチャーって基本的に相手の場への介入が難しくて、
アニメでドラゴン出しても負けてるやんってシーンがよくあったから、
相手の場にアンタップのクリーチャーがいても一気に逆転できる
可能性のあるカードということでバトル概念を導入してみました。
マジックの赤や緑にはクリーチャー同士を対決させる効果が
いくつかあったのでそれを取り入れた感じです。

開発部員D

今まで「特定のカード同士をバトルさせる」能力は青の管轄だったんですが、
それが7マナ7000/W・ブレイカーのクリーチャーのアタックトリガーとして
内蔵されたことで、非常に強力になった印象を受けます。

研究員しゃば

そうですね。

開発部員D

今までは《ファンタジー・ハート》等しかいなかったので。

研究員しゃば

やはり呪文は使いどころによって強いときと弱いときがありますが、
クリーチャーに内蔵することによって使わない場面でも最低クリーチャーの
仕事をしてくれますし、なにより、バトルさせる効果の場合にはク
リーチャー2体必要という条件の片方は満たしてる訳でそれが7000を
最低ラインとして持っていれば強いですよね。

開発部員D

なるほど。

研究員しゃば

これに限らず、今回の弾には過去の呪文内臓クリーチャーってのを
いくつか用意してあります。
この手のカードは、コスト調整さえうまくいけばいいカードになると
思っているので今後も試してみたいですね。

開発部員D

最低でも6000以下のクリーチャーを1体破壊できるのとほぼ同義なので、
見た目以上に『普通に使って強力なカード』だと思います。
また、《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》とコンボになっているのも、
やはり狙ってのことなのでしょうか?

研究員しゃば

そうですね。
XXがいたらメビウスに覚醒できるというシナリオはほしかったので、
覚醒条件と連動させました。

開発部員D

決まれば超カッコいいですよね。
普通に使っても良し、コンボを狙っても良し、と。

研究員しゃば

7マナドラゴンの選択肢としてはこれから候補に挙がるんじゃないでしょうかね?

開発部員D

ええ、今後は様々なドラゴンデッキで見かけそうです。

研究員しゃば

やはり火文明のドラゴンには活躍してほしいのでこれからの
トーナメントシーンで見かけられたらうれしいですね。
あ、もちろん殿堂しない範囲で。

開発部員D

「XX」の今後の活躍に期待、ですね。

 

開発部員D

自然文明のカードは《未来設計図》です。
デザイン的にはズバリ、《進化設計図》《ディメンジョン・ゲート》
足して2で割った、という感じですね。

研究員しゃば

んー、まあそうですね。
イラストで示している通り、3ターン目コッコルピアの可能性を極限まで
高めてくれるカードとして作られている感じです。

開発部員D

なるほど、まずは《コッコ・ルピア》が念頭にあった、と。

研究員しゃば

そうですね。
2ターン目にデッキの12〜13枚見れるって事は、
4積みならほぼ確実に欲しいカードが手に入ることになりますからね。
コッコのみならず、3ターン目に出したいカードがあるコンボデッキには
必須になるかもしれません。

開発部員D

今まで、コンボデッキに自然を足すということは、
ほぼブーストを足すこととイコールだった節があるんですが
今後はこのカードのために自然を足すこともあり得そうですね。

研究員しゃば

ありうると思います。
コンボとまでいかなくても、NEXデッキの安定運用などには
重要になったりするとおもいますし、
「デッキにこのターンまでにこれとこれが必要」といったようなタイプのデッキでは、
状況に合わせて無いほうを持ってこれるというのは重宝しますね。
特に2マナと軽いので、あまったマナで動けるところも大きいです。

開発部員D

確かに、スピードが命のコンボデッキにとってディメンジョンゲートの
3マナを重く感じることはかなりあったと思うのでその流れを
スムーズにさせるという意味では、デッキに与える影響は大きそうです。
今後は2ターン目に《フェアリー・ライフ》《未来設計図》から動く、
というのがブースト系クリーチャーデッキの基本になるかもしれませんね。

研究員しゃば

2マナ帯での選択肢が増えるというのはいいことですね。

開発部員D

《コッコ・ルピア》を呼んで来るだけでなく、様々な方向に使えそうです。

 

開発部員D

さて、では最後に総括としてお聞きしたいと思います。
覚醒編は、今後どのような方向に進んでいくのでしょうか?

研究員しゃば

覚醒編はセットとして覚醒した印象があるので、
そのイメージを壊さないようにしつつ、
昔のカードとのカードバランスを保ちながらすすめていきたいですね。
これからはソウルがどのようになるかも見所ですし、
サイキックは無限の可能性を秘めてるのでどんな覚醒獣が出るかも見所だと思います。
いろいろと期待してもらっていいんじゃないでしょうか。
すでに3弾の開発はほぼ終了してますが、
かなりいいものに仕上がってるので今後もいろんなことに
チャレンジしていきたいですね。

開発部員D

とても楽しみです。
では、ラストに、これを見ているDMユーザーに向けて、
是非メッセージをお願いします。

研究員しゃば

新しいギミックもたくさん出ましたが、
とりあえず一度使ってみて楽しんでいただけたらなとおもいます。
これからも自信持っていいセットを出していきますので、よろしくおねがいします!

開発部員D

今日は本当にありがとうございました。

研究員しゃば

いえいえ、ありがとうございました。

裏・開発部 Vol.02
TM & © Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids