策を弄す
ジュリアス絶好調。
フォルトゥナ公爵家が全員お泊りということで、にわかに騒がしくなるヴァユ宮殿。
フォルトゥナ親子は警護としてうろちょろしていたり、顔を見に来ただけというよくわからない理由でやってきたりしていたことは何度もあったけれど正式なご招待は初めてかもしれませんわね。
あちらから粘りに粘ってわたくしのところにやってくるパターンが多かった。
養子のお話はお茶会確約のカードを切る前に、あっさりと纏まってしまったしとんとん拍子だわ。このカードは使う機会が今後あるかはわかりませんが、そのあたりはジュリアスに任せましょう。
なんだかんだで顔を合わせる機会が多いのよね。
養子の話はまとまったし、わたくしの公共事業や新薬の根回しが終われば会う機会も減るでしょうけれど。
ヴァユの離宮で侍女頭であるベラに打診すると、珍しいくらいに顔を綻ばせて歓迎を示していた。
「そういえば、わたくしからのお誘いは初めてかしら?」
ヴァンやオーエンはノーカンですわ。
先触れもなく、わたくしの許可も得ず我が物顔で振舞ったマクシミリアン侯爵家の者達。分家という接点だけで、なんで最初からあそこまで我が物顔だったのかしら。
もっとうまくやりようがあるのに、完全に浮かれていたのでしょう。あのように無礼では、何も知らない者たちにも不信感が浮き彫りになる。
「ええ、姫様。フォルトゥナ公爵も、フォルトゥナ伯爵夫妻も大層お喜びですよ」
「余り誰かを歓迎したことなどないで至らないところがないといいのですが」
「それは問題ないかと。美食のスペシャリストと呼ばれるラティッチェの料理人が来ていますし、ヴァユ宮殿は改装したばかりです。
お通しする場所は姫様の離宮に相応しい格式で揃えております」
明るい話題に嬉し気な使用人たちを代表するように、ベラが穏やかに言う。
そういえば、要注意人物の王妃達の大乱闘お茶会以降、改まった来客はなかったですわね。フォルトゥナ公爵家の方も、ぽつぽつとは来ていましたけれど勢ぞろいなんてことはなかったです。
本当の意味で『お客様』を盛大に持て成せる初めてのことですわね。
今までの『お客様』はどちらかといえば襲来といった感じですもの。
アンナは「ジュリアスのところへ行っています」と妙に剣呑な様子でした。
「皆さん、お嫌いなものや食べられないものはないかしら?」
「あの三人なら雑草サラダと泥団子のおままごと料理でも気合で食べます」
それはお腹を壊しますわ。いくらあの熊公爵とシスコン姪コンを拗らせていそうなクリフトフ様相手でもそんなイビリをしませんわ。
そういえば、いつぞやの昼ドラで革製のお財布のコロッケやキーケースのソテーを出す鬼嫁がいましたわね。
わたくしはそんな嫌がらせしなくてよ?
「たとえですたとえ。というより、ガンダルフ様とクリフトフ様は既にクリスティーナ様が幼い頃にやって見せましたからね」
それは止めたほうがよろしくなくて?
薄々感じておりましたが、クリフトフ伯父様だけでなくフォルトゥナ公爵もクリスお母様への愛が重たいタイプですの?
でも、お父様もわたくしのお粗末な料理をいつもおいしいといって食べてくださった。
この国の殿方のお国柄かしら?
晩餐は
やってきたパトリシア伯母様はデザートをと特にお気に召したみたいで、いくつか茶会で提供したいと興奮気味でおっしゃっていた。
こちらでは氷菓が珍しいみたい。主にお砂糖と生クリームをいっぱいぐるぐるした簡易なものですが、十分満足していただけたようで良かったわ。
チョコレートといくつかのフルーツを使ったシャーベットフレーバーも考え中なのですが、おそらくジュリアスにはバレているでしょう。
目が合ったとき「新商品にしますからね?」と笑顔で圧を感じました。
たくさん事業を抱え過ぎじゃないかしら。このままだとジュリアスが社畜になってしまいますわ。
ちゃんと休んでいるかしら?
昔からあまり休暇を取らない人だったけど、お休みは足りているのかしら。
「聞いていますの、ジュリアス?」
「勿論ですよ、我が君」
隠し通路を使ってやってきたと思ったら、いきなりわたくしを抱き上げてカウチに座りました。何故かわたくしはジュリアスの膝に乗っている。
ぽすんと頭が肩口に乗ります。少し乱れた髪がさらりと頬に滑る。
わたくしとは違い、癖のないサラサラとした黒髪。
「ジュリアス? どうかなさって?」
「私に触れられるのは御嫌で?」
「そうじゃないわ。今日は少し変ではなくて? 何かあったの? 誰かに嫌がらせでもされたの?」
「アンナにトイレ用モップを顔面に振り下ろされた以外は特に印象的なものはありません」
一歩間違えば殺人に発展しますわ、それ。
ぎょっとしたわたくしがジュリアスを見れば、悪戯っぽい紫電の瞳とぱっちりとあった。
やっぱりおかしい気がするわ。そっと白い顔に手を伸ばして触れた。
わたくしの手を大人しく受け入れるジュリアス。色々ありすぎて疲れてしまったのかしら。
「ねえ、何があったの?」
「何があったというより、単に撒き餌です」
「撒き餌?」
「正直に言いましょう。はっきり言って、私は王配候補レースで出遅れています。現在トップを走っているのはほとんど元老会肝いりの令息たちです。
一部例外はミカエリス様ですが、それもあり目を付けられてやたら王城から遠ざけられています。また、弟君とはいえ義理であるキシュタリア様も弾かれています」
「目を付けられている?」
「ええ、想定範囲内ですがまあネチネチとあれこれ理由を付けていますよ。
本来伯爵当主が出向くべきでないところまで次から次へと戦場を移動させています。
ミカエリス様が優秀な指揮官であり、抜きんでた能力を持っているのもあります。
しかし戦場指揮が得意な人材が少ないことを差し引いても、目に余る。下品なほど露骨です。グレイル様に変わり元帥をなさっているガンダルフ様も中央へ呼び戻そうとしていますが、あの手この手で遠ざけられている。
王配を狙う連中は、余程あの噂が怖いと見える」
元帥だったお父様に変わりフォルトゥナ公爵は王都で全体指揮を担っているそうですわ。その代わり、前線へとミカエリスが赴くことに。
お父様という総指揮官がいない穴にフォルトゥナ公爵が、フォルトゥナ公爵が前線にいない穴をミカエリスが埋めている。
それでも騎士団長のままなので、そのサポートや領地の代理人をクリフトフ伯父様が行っている。
戦場はまだ小競り合いの域のようですが……何かのきっかけで国同士の戦争になってもおかしくない。
「噂とはなんですの?」
「ええ、世情も大事ですから。今まで高潔で清廉潔白で女の影が碌になかった美貌の伯爵の思い人は誰か……剣技大会といい、姫様への態度といい気づかない方がおかしい。
ほんの少し脚色を加えさせては頂きましたが」
こつん、とジュリアスはわたくしの額へ自分の額を押し当てる。
すぐ間近にジュリアスの美貌が迫っている。吐息がかかるほど近い。
「私たちはミカエリス様を第一王配へと考えております」
ずしりと胸の歯車が噛み合わず詰まったような、どこかに重い鉛玉でも捻じ込まれたような気分になった。
それが三人の考えた結論であるならば、わたくしはわたくしの全てをもってそれを受け入れましょう。
「そう、貴方達三人が収まるなら誰でもいいわ。順番も問いません。でもそれ以外は、何人も迎えたくない。出来る限りは間引いて頂戴」
「仰せのままに」
言われなくとも、とすまし顔の向こうでいっている気がした。
伏せられた睫毛は長くて、黒くてしっかりしている。瞼が震えると、その奥で獰猛に紫水晶が瞬いた気がしたがほんの一瞬だ。
次の瞬間には、ちょっと意地悪な見慣れた笑みが乗っている。
「ところで、本日のデザートに出た冷菓ですが……あれは何です? 随分斬新なものですね。あんなに冷たいお菓子は初めて口にしました」
今までゼリーやヨーグルト、ケーキ類で冷たいものはあったけれど氷菓というほど冷えたものはなかった。
冷菓というと上記以外に果物を良く冷やしたものが用いられるのが一般的。でも、凍らせたものはほとんど出ていない。
氷は精々飲み物に入る程度で、凍らせた食べ物自体がないのです。
普通の果物を凍らせただけの物は甘みを感じにくくあまり適さないものが多いのです。砂糖と一緒に凍らせても舌触りが悪い。
恐らく、そこで挫折して氷菓は発展しなかったのでしょう。
シロップ漬けにして凍らせるなど、一歩踏み込んだものまでいかなかったようです。
「アレは乳脂肪をお砂糖と混ぜて固めて作った氷菓ですわ」
「売れますよ、あれは。夏場は特に好まれそうです。冷凍庫を使えば店で出すことも容易でしょう。あの味は汎用性が高いですし、工夫次第では色々できるでしょう」
「果物、チョコレートや紅茶、コーヒーでも味を変えられますわ」
既に着手はしているがお客様に提供できる程になったのはまだ少ない。
ほんのり濁すが、逃がさないとばかりに「レシピ、頂けますよね?」とジュリアスは畳に掛けてくる。
こうなったジュリアスはYESをもぎ取るまでしつこいのは経験上よく知っている。
「今はパティシエやショコラティエがフレーバーレシピ考案に熱中していますのでお待ちくださいな。なんだか骨が折れるくらい争っているみたいで」
「ラティッチェの使用人は傭兵や騎士上がりの血の気が多いのも結構いますからね」
ごろりとカウチに横になったジュリアスは、わたくしを抱きしめたまま引き倒します。
あのー、マットのように下になっておりますがジュリアスは苦しくないのかしら。
「ジュリアス、重いでしょう? やっぱり疲れているんじゃない?」
「疲れていますよ。威圧感たっぷりの義父と嫉妬が醜いシスコン拗らせた姪好きの義兄に毎日顔を突き合せなきゃなりませんし、新興貴族の癖に取り入りやがってと名ばかりの令息やご当主に嫌味をあげつらわれ、脂粉と香水に塗れた女に纏わりつかれ、アルベル様から頂いた事業の話を嗅ぎ付けた馬鹿が金を掠め取ろうと寄ってきますから」
「やっぱり疲れているのよ」
「ええ、だから今日はたっぷり充電させていただこうかと。ヴァンに乱暴に接されて、異性を怖がっているのではと危惧していましたが相変わらず危機管理がザルですね」
「……もう、なんなのよ。心配しているのよ」
「知っていますよ。だからこうやって癒しを求めています」
そういってわたくしを抱きしめますが、わたくしはペットでもぬいぐるみでもない。
背中を撫でる手が優しくて身を任せたくなってしまうが、これでは赤ん坊のようですわ。最近どうも疲れやすいようでダメね。
「癒しが欲しいならチャッピーとお散歩するといいわ」
「亀のいる池にでも沈めていいなら行きますが」
泣き叫ぶチャッピーが目に浮かびますわ。
もう、なんでジュリアスはチャッピーに意地悪をするのでしょうか。ちょっと頬を膨らませると、ジュリアスが笑って頬をフニフニと触ります。
ダメだわ。ジュリアスには甘えてしまいそう。居心地が良くて、すごく安心する。
「ああ、そうだ例の契約について少々お願いが」
「……何かありまして?」
「念のため私たちに第二夫人等を受け入れの許可の項目を。婚姻・離婚については我々の方で判断させていただいていいでしょうか?」
「構わなくてよ。私の血筋とは別に、ドミトリアス家やフラン家としての継嗣は必要ですもの。継嗣問題はなるべく起こしたくありません……こればかりは、どう転ぶか分からないでしょう。
ラティッチェも、わたくし以外に必要になる時が来るかもしれません」
王家とラティッチェは『アルベルティーナ』の血筋であれば後継問題に外野から口を挟めないだろう。
逆に、そのほか二つの家は問題なのだ。フォルトゥナ公爵家は既にクリフトフ伯父様とそのお子様がいるので問題はない。
王族の継嗣問題のとばっちりでこんなことになった身としては、もう懲り懲りですわ。
それに、わたくしは情や権力をちらつかせて三人を巻き込みましたが、今後に彼らに別の思い人ができる可能性は十二分にある。
わたくしだけを愛せだなんていえないわ。私はそんな隷属めいた忠義を求められる立場ではない。
(正直苦肉の策で婚姻を結ぶこととなっても二十年は床入りさせるつもりはありませんし、ミカエリス様に至ってはそんなことをするくらいなら将来的にジブリール様の御子や分家からの養子を探しそうですけどね)
なんてことをジュリアスが笑顔の裏で考えていることなど知りません。
わたくしは自分でいったものの、ちょっと複雑なものを覚えます。合理的な案であると頭では分かっています。
高位貴族となると家同士の繋がりや権力バランスで婚姻を行うのは珍しくありません。
サンディスは比較的少ない方ですが、他所の国では第二夫人どころか第八夫人とかいるところもいるのです。
「我々の布陣としては、第一王配にミカエリス様を推し、キシュタリア様や私は第二、第三勢力として振舞いつつ周囲の候補者を蹴落としていこうと考えています」
「解ったわ。でも何故、ミカエリスを?」
「一番地位が盤石ですし、陞爵の件で陛下からも覚えが目出度い。
キシュタリア様はまず当主の座についていただくのが優先です。ラティッチェは大きな家ですから、掌握に時間がかかるのも想定しなくては」
「ジュリアスは」
「私は予備で、あわよくば……くらいですね。まずは二人です。王家とラティッチェ、この二つさえ押さえることができれば、外野は何も言えない」
ジュリアスは至らないわたくしの手足となってくれて、事業を動かしてくれている。
粗末に扱うつもりはないけれど、この二つの継嗣問題は放置できないのは事実。
申し訳なさを感じるけれど、わたくしはもう止まることはできない。
「苦労を掛けるわ」
「だから甘やかしてくださいね」
「わたくしにできることであれば」
なんだってする。もう決めたのだから。
わたくしはわたくしの全てを以てことを成す。
しばしジュリアスと見つめ合うと、彼はどこかうっそりと愛おし気に微笑んだ。その笑みは仄暗く、どこか悲しそうに見えたのは気のせいかしら。
「ではまず、ミカエリス様の子を孕んでください。出来るだけ早く、子ができてしまえば外野は黙るしかなくなる」
「………こども?」
後々にはと考えておりますがジュリアスの口を突いて出たのは衝撃の案でした。
婚前にというより、婚約者にすらなっていないのです。
その二つを吹っ飛ばしてデキ婚にこぎつけろということ? 強引過ぎではないかと思いましたが、これくらい奇策でないと危ないのかしら……
社交界がどういう旗色なのかわたくしはあまり知らないです。多少噂は入手していますが、最前線を泳いでいるジュリアスには断然劣るでしょう。また、その裏にある情勢も。
経験と推理力、直観力――その明晰な頭脳はわたくしの及ばぬところ。
ジュリアスはフラン子爵、そしてフォルトゥナ公爵子息として精力的に動いているのでずっとわたくしより精通しているでしょう。
「ええ、婚姻前でも構いません。それだけサンディス王家の継嗣問題は
あちらは胤が何だろうが間引けないほど品薄なんです」
「わかったわ」
本来、王侯貴族の姫君たちには貞淑を求められる。
誰の子か分からないものを生んでしまえば、大問題だからです。でも、それは後継ぎの正統な血筋を求められているからです。
今回は家督の血筋の重要性がわたくしに極ぶりなので、夫(予定)が複数という珍事が起こっていますが……
黙ってハイハイと従っていれば強欲ミイラこと元老会の人たちに、どこのボンボンか分からない連中を宛がわれること間違いなしでしょう。
ギチリと心で鎖が軋む。幼く我儘な心がどこかで嘆いている。そして私はその声に耳を塞ぐ。縛り付けて暗闇に放り込むのだ。
子供じみた感情も甘ったるい幻想も、忘却の深淵へさっさと沈んでしまえばいいのに。
だって、そんな声に耳を傾けてどうなるというの。
なんだって利用する。そう決めた。その決意に変わりない。
「……なるべく、望ましいということです。出来れば正当な手順を踏みたいですが、敵陣もだいぶ混戦状態です。
あまり泥試合が続けば誰かが暴挙を起こすでしょう。
貴方の身の安全が一番です。そこだけはお忘れなきよう」
「フォルトゥナ家が警備を厳重にしていますし、レイヴンもいますわ」
「ええ、はっきり言ってこの宮殿は陛下の部屋より厳重ですよ。その意味を今一度ご理解くださいね」
そういって額にキスを落とされた。
もしジュリアスが猫だったらごろごろと喉を鳴らしていそうなほど上機嫌。
ジュリアスは家猫並みに綺麗な生粋の野良猫タイプだと思う。
そしてやっぱり近い。幼い頃は親愛のキスもよくおんぶや抱っこをしてくれたけれど、ここ数年は減っていたのに。身の不調や危険を察知するとすぐさま抱きかかえられてはいましたが。
ぽすんとジュリアスの胸に頭を預けると、ゆっくり頭を撫でられます。
気持ちいい。ナデナデマイスターの称号を差し上げてよろしくてよ。
うとうととすると頭上でほんの少し笑った気配がした。言い返そうにも急激な眠気で頭が回らない。
「……色々聞きたいことがありましたが、お疲れのようなので不問にしましょう。
アンナを呼びますね? 湯あみをしてからちゃんと眠るように。その方が疲れは取れますから」
わかっていますわ。
でも、まだお話なきゃいけないことが沢山ありますの。
それでも瞼がくっつきそうになる。
慣れた気配。落ち着く香りと安心する暖かさに包まれ、どうしても気が緩んでしまうのです。
読んでいただきありがとうございました。
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