フジテレビジュツの仕事
バイキング
2014年4月〜
毎週月~金曜日 11:55~13:45
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放送期間 2020/09/28~
- 美術プロデュース
- 古川 重人
- アートコーディネーター
- (隔週 月曜日担当)石田 博己/徳永 法子、(隔週 火曜日担当)三上 貴子/堀内 信武、(隔週 水曜日担当)太田 菜摘/鈴木 あみ、
(隔週 木曜日担当)平山 雄大/伊藤 則緒、(隔週 金曜日担当)谷元 沙紀/大村 光之
- 大道具
- 清水 愛
- アクリル装飾
- 髙橋 瞳、桃原 皐月
- 装飾
- 門間 誠
ビジュツのヒミツ①
キーカラーとデザインで統一感
ビジュツのヒミツ②
情報探しの冒険へ!装飾とキャラ
デザインのヒミツ
ースタジオセットが今週から新しくなりましたが、変える際のディレクターからの要望は?
鈴木
「今までのセットの基本路線は保ちたい。その上で、毎日の帯番組なので視聴者、出演者にとって飽きの来ない、日々新鮮な印象で見てもらえる、出てもらえるようなセットにしたい」というのが1つでした。加えて、出演者が気持ち良く過ごせるスタジオ――椅子であれば、見た目だけ豪華にするのではなく、手触りや座り心地を大切にしたセットにしたい、という注文でした。
ーその要望に応えるためのアイデアは?
これまでのセットにより手を掛けた、“もてなしの空間”に仕上げたいと考えました。細部の質感を際立たせて、さらに洗練された雰囲気の空間にしたいなと。そこから考えた手法として、セットの形はそのままで、インテリアや色のコーディネートを駆使して、新たな仕上げを施していくスタイルにチャレンジしました。“お色直し”ですね。
ーつまり、セットの基本の部分は変えなかったということですか?
はい、骨格も色味も変えていません。
あくまでも、コーディネートのスキルでもう一段階グレードアップさせた形です。
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ー「質感を際立たせた」デザインとは、具体的には?
たとえば、床や壁に使っていた白い塗料や白大理石の部分は、全て白い木目に替えました。色を変えずに質感を強めて、木が醸し出す温かい空気感を作っています。逆に、鮮やかな木目柄を使っていた所は、組み木模様や同系色の幾何学模様に変えて、同じ「木(モク)」でもより手の込んだ、職人が仕上げた印象を強めました。
床は、白い面にピンクとブルーの直線が入ったデザインだったのを、同じ3色を使った、錯覚して見える立方体柄に変えました。「毎日見ても飽きの来ないものに」というディレクターの意向を考慮して、トリックアートで深みを持たせています。
ひな壇の後ろの白・ピンク・青の柱も3色別々のやり方で質感を上げています。白は床の柄とリンクさせてモノトーンの立方体柄にして、ピンクは柄のエンボス(浮き彫り加工)だけを金色に塗っています。青は古着のジーンズのパッチワークを取り入れました。スタッフがはいていたものもたくさん使ってます。文字通り“スタッフの汗”が染み込んだセットなんです(笑)。
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ー小道具や装飾の“お色直し”はどのように?
ひな壇のゲストが座っていた椅子は、以前はサイドテーブルと一体型のものだったのですが、今はアーム付きでおしゃれなデザインの椅子と、一人一人に小さめのサイドテーブルを置いて“おもてなし感”を出しています。
モニター奥のソファーも、子ども用の小さなものから大人用のゆったりサイズのものに置き換えました。番組がここまで成長してきた、という意味を込めて。
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それと吊りブラ(ケット)。以前は1つの型の既製品を色とりどりに塗ったものでしたが、今のセットではさまざまな種類を集めています。東南アジアのランタン風、北欧っぽい雰囲気のもの、傘が伸び縮みするユニークタイプ、ヴィンテージ感のあるエジソンバルブ……どんな人にもお気に入りが見つかる、多様性の世界を表現したものです。
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随所に散りばめた植栽も、これまで以上に緑を濃くして量も増やして、“生命力の強い緑”を印象づけることで、セット全体にパワーアップ感を持たせました。
ー通常の番組セットのリニューアルではあまり見られないスタイルですが、このような手法を選んだ理由は?
「番組セットを扱う」と言うと、大きなものを一から作る、大掛かりな作業をイメージする人がほとんどだと思います。でも今回のセット作りは言わば、一般家庭の模様替えのスケールアップ版、です。テレビ屋がいつも大仰なことをしているわけではなく、こんな風にインテリアコーディネートの手法からセットを作り上げるスタイルもあり、という例を作ってみたかったんです。
テレビ作りにルールはありません。作り方は無限大です。いろいろな角度から、多くの人に、テレビのセットデザインに興味をもってもらいたいですね。
(2019年3月)