岩手県内の2つの飲食店で起きたクラスターでは、利用客からその家族や同僚などへも感染が広がっている。現在(11月16日18時)までに感染が確認されている分の関連を見ていく。

まず、岩手県盛岡市菜園の「海鮮季節料理おおいし」では、11月10日に店員の30代の女性、その後経営者やほかの店員の感染も確認され、クラスターとなった。

店での直接の感染となっているのは、系列店を含めて店側が5人、利用客5人のあわせて10人。

さらにそれぞれ家族など周囲の人へも感染が広がり、一連では15人となっている。

一方、盛岡市大通の「ヌッフ・デュ・パプ」では今までに感染が確認されている客はいずれも7日に店を利用していた。

岩手医大などの医師らのグループは約20人のうち7人の感染が判明。

県北広域振興局などの県職員のグループは4人全員の感染が確認された。

また、宮古水産振興センターの県職員は、前の県職員のグループとは別に訪れていた。

さらに別の2つのグループでもそれぞれ1人の感染が確認されている。

こちらも家族や職場の同僚などへの感染の広がりが確認されていて、一連では22人となっている。

また、県北広域振興局の職員などのグループのうち、2人が前日に会食していた県立大船渡病院の20代の男性事務職員からもウイルスが検出されているが、感染源の特定には至っていない。

盛岡市ではこれらクラスターが起こった4つの店を利用した人は保健所へ申し出るよう呼び掛けている。

盛岡市の人は盛岡市保健所で、それ以外の人は各区域の保健所で電話での相談を受け付けている。