NTTドコモとNTTテクノクロスは、窓を開けずにスムーズな会話を可能とする「ウインドウスルー会話装置」を法人向けに発売しました。新型コロナウイルスの感染リスク低減をうたいます。

「ウインドウスルー会話装置」は、自動車などの窓ガラス越しでも会話を可能にする受話器型の装置です。NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「ウインドウトーク技術」を活用しています。

同技術は、窓ガラスやアクリル板に機器を押し当てながら話すと、内蔵した振動素子がガラスやアクリル板を振動させ、声を相手に伝える仕組みです。相手の声は内蔵のマイクによって集音され、イヤホンマイクで聞くことができます。

通常、このようにマイクとスピーカーを備えた機器で双方向に会話する場合、エコーやハウリングが発生し、会話の妨げになることがあります。その点、同装置はエコーキャンセラーを搭載することで、明瞭に会話できるようにしています。

通信回線や通信機器との接続が不要なのも特徴の1つ。本体サイズは225 x 70 x 58mm、重量は220g。単三電池2本で駆動するほか、ニッケル電池も利用できます。

利用シーンはドライブスルー方式のPCR検査や外来診察、介護や医療現場における面談、商店などにおける接客などを想定します。また、業界ごとの利用シーンに合わせたハードウェア・ソフトウェア面のカスタマイズにも柔軟に対応するとしています。