新型コロナウイルスの感染拡大が続く北海道で11月16日、鈴木直道北海道知事と秋元克広札幌市長が会談し、札幌市との不要不急の往来を自粛する要請する方針を示しました。

 また"GoTo"キャンペーンについては、感染リスクを回避できない旅行や大人数での会食の自粛を求めることも明らかにし、今後専門家の意見を踏まえ検討するとしました。

 北海道内の新型コロナウイルスの新たな感染者はこの週末も200人を超えています。16日も180人前後にのぼり、札幌市だけで120人前後になる見通しです。 

 札幌市の秋元市長は、「現在進めている対策の効果を明確に判断する前に、札幌市では連日100人を超える状況。加えて高齢者施設や医療機関での集団感染事例も発生し、医療体制も大変厳しい状況になっている。さらに踏み込んだ対策が必要」とし、危機感を訴えました。

 11月中に感染拡大を抑えるために強い対策が必要だとしました。

 鈴木知事もこの認識を共有し、ススキノ地区では人手の減少が顕著になったことへ感謝の意を示す一方で、感染拡大が収まらないことを「大変憂慮すべき事態」とし、追加対策を講じることで一致しました。

 鈴木知事が示した対策は以下の通り。

・札幌市は北海道の「警戒ステージ4」に相当する取扱いにする

→感染リスクを回避できない場合は、不要不急の外出自粛

 札幌市に対する往来、札幌市からの往来も自粛

 また"GoTo"キャンペーンについても言及しました。

・Go To トラベル:感染リスクを回避できない場合は利用を控える

・Go To イート:会食での感染事例が増えていることから「見直すべき」

 例えば5人以上、2時間以上の会食は控える

 今後専門家の意見を聞き、17日には対策本部会議で決定したいとし、"GoTo"も国に対し注意喚起も含め対応の検討を求める方針を示しました。