2015年の冬休みカメラ修理 minolta SRT101(ミノルタSRT101)

2015年01月28日

カメラ修理 Kowa-SW(コーワSW)

こんにちは。

年が明けて、あっという間に1月も残りわずかとなりました。

暦の上では、もうすぐ春ですが、まだまだ寒い日が続きそうです。



きょうはちょっと渋い機種ですが、Kowa-SW をご紹介します。

Kowa(コーワ)といえば、コルゲンコーワやキューピーコーワ、キャベジンコーワなど医薬品で有名なメーカーですが、昔は民生カメラの製造もしていたんですね。
その後も業務用の放送機器や観光地向けの双眼望遠鏡などを製造しているそうです。


Kowa-SWは1964(昭和39)年に発売されました。

28mmの広角レンズが装着され、パンフォーカスでの撮影を可能としました。
そのため距離計は省略され、レンズとポロプリズムを贅沢に使ったケプラー式と呼ばれるファインダーは視界がとてもクリアです。
ロート状の光束絞りが外観上のアクセントになっています。

レンズ鏡筒は薄くてコンパクト、ボディも薄く手になじみやすい。デザインもシンプルでなかなか好感の持てるカメラでした。

本来は修理を承っていないメーカーですが、シャッター羽根固着修理を含めた、総合整備をさせていただきました。



RIMG2097

RIMG2099

本体とレンズボードを分離。


RIMG2105

RIMG2106

鏡筒を分解、制御盤を外します。


RIMG2121

ご覧のようにシャッター羽根はオイル浸みで固着しており、開きません。


RIMG2131

5枚の羽根は外して洗浄。

シャッターユニット内は、意外に汚れてはいませんでしたが、各部の動作確認、清掃と要所に注油。


RIMG2132

シンクロ接点も丁寧に清掃を行いました。


RIMG2135

ファインダー対物窓が面白いですね。

こんな小さい穴なのに、ファインダーを覗くと、メガネを掛けていてもとても見やすいんです。


どうか末永くご愛用くださいませ。




次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。


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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


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