アクト「リファイン熊取駅前」 千盤浩巳店長
図面があれば工事前に価格が明確に
アクト「リファイン熊取駅前」(大阪府泉佐野市)は、K2耐震LaZo工法を業界で初めてリフォームに採用した。千盤浩巳(ちば・ひろし)店長は、工法利用のメリットを「家の中に触らずに工事ができること」と話す。
室内に触らず工事
―――今回はどんなきっかけでK2耐震LaZo工法を採用することになったのですか。
お客様は旧耐震の時期に家を建て、熊取町でもかなり古い分譲地に住む方なのですが、3年ぐらい前にキッチンを含めた水まわりを地場工務店に頼んできれいにされていたのです。そのため、中に触るともったいないので、外からの工事を考えてはどうですかと提案しました。今までも外から手掛ける耐震工事を他工法で利用したことがあったのですが、今回は新しい工法でどうですかと話をしてみました。
―――話をしてみて興味を持たれたということですよね。
やっぱり外まわりメーカーさんが提供する工法で安心できるということと、外から完結できるのがいいねと賛同してもらいました。費用面でも、通常の耐震改修よりも若干安く済みました。今回は、基礎の無筋コンクリートに対して工事を行ったので、通常の耐震改修よりも高くつきましたが。
―――実際の費用はどのくらいだったのでしょう。
1階部分にパネルを12枚入れて、基礎に増し基礎をし、2階部分内部から補強した耐震改修で300万円ぐらいです。
―――ちなみにお客さんはどんなきっかけで耐震工事をすることになったのですか。
お客様の方から来店しての相談です。元々自治会長をされていたご夫婦で、その時に地域で耐震改修のセミナーを開催していたこともあり、自分の家も気になったようですね。古いから不安だと。そこで、耐震診断をしましたら評点がコンマ46程の数字でした。
―――大きな地震があったら、危ない状況ですね。
もともと下屋のところに増築したりしていたので、状態がよくありませんでいた。この物件に限らず、新耐震の住宅でもそうなのですが、当時は家のバランスをみていないので、数合わせの筋交いしかないのが問題です。筋交いの数は足りてるけど、耐震基準に適合するかというと、しない家が多いですから。
図面上で提案できる
―――今後も、この工法を利用していきたいと思いますか。
勧めて行きたいですね。中に触らないので分かりやすいのがよいです。図面が揃っていれば、壁倍率をどのくらい上げるといいかすぐに出ますし、価格も工事前にはっきりできます。あと、今回は大阪府から70万円の補助が下りた利点もありました。
―――外壁も最新のサイディングになる点も利点ですよね。
外装はお金がかかるところなので、サイディングにしろ屋根にしろ、最初にお金をかけるのか、あとからメンテナンス費用をかけるかの選択ですよ。試算をしてあげて、例えばいい材料をつかって100万円アップしても、その後のメンテで100万円得するようならお客様は、その場でお金をかける方を選びます。30年でメンテ費用を200万ためるのは大変ですから。

所在地 * 大阪府泉佐野市
スタッフ * 7名
売り上げ * 約3億円
- 1433号(2020/11/16発行)7面
- 1433号(2020/11/16発行)24面
- 1431号(2020/11/02発行)20面
- 1431号(2020/11/02発行)11面
- 1430号(2020/10/26発行)23面