東京都が重症者報告基準を変更 ICU入室患者も含める
2020年8月19日 23時41分
新型コロナウイルス患者の重症者数を、東京都が厚生労働省の定義と異なる基準で報告していることについて、都は19日、同省の定義に合わせて集中治療室(ICU)入室患者を含めて同省に報告すると明らかにした。同日現在で重症者は10人前後増え、40人程度になる見通し。
厚労省は新型コロナ患者が「ICUで治療」「人工呼吸器か人工心肺装置(エクモ)を使用」のいずれかに該当すれば重症者にあたるとする。都は「ICU在室者すべてが重症ではない」などとして重症者から除外してきたが、「基準が違うとの指摘もあり、誤解を解くべきだと考えた。国の調査に協力する」と方針を変更した。
一方で都は、現在の都の基準は実態を正確に反映しているとして、今後も都が公表する重症者はICUに入っているだけの患者は含めないという。19日発表の重症者は32人。都が新型コロナの感染状況や医療提供体制を評価するモニタリング会議でも、厚労省へ報告する重症者数は採用しない方針。 (松尾博史、小野沢健太)
PR情報