就活をする際など、仕事選びを考えるときに使えるヒントです。
「手に職」だけの生き方をしない!
この考え方を持てば、積み上げ期間のムダがなく効率的に生きられるのでお勧めです。
どういうこと?
ネジを切る職人が、精工なネジ製作機械を作って導入したら、工場は、そのネジ職人を雇い続ける必要がなくなった。
といったことが、子供のころ家でとってた新聞に書いてありました。その見出しが「職人が、職人のいらない時代を創る」でした。
当時は、衝撃的な結末だと思いましたが、特に製造業では今や当たり前な感じと思います。
IT業界でも同じことが起こってます
IT業界でも、エンジニアを排除することが可能になる技術が、エンジニアによって次々と創られています。
言語技術はわかりやすいものが開発され、現場に受け入れられてます。
わかりやすい技術なら、経験の浅い低賃金のエンジニアでも同じ仕事を速くこなせるからです。
他の業界でもほとんど同じです
シェフが食品加工工場を作ったから、チェーンの飲食店にシェフは必要なくなりました。
「人にモノを教える方法」を教える先生が世にあふれ、無料で動画を公開しています。(先生がいらなくなる)
研究者が特効薬を作れば作るほど、医者の数が少なくて済むようになります。
手に職「だけ」の仕事を避ける
じゃあどうすればいいかというと、自分の「職(専門的能力)」以外の付加価値は何か?を考えて価値を作っていけばOKです。シェフだけでなく接客もできるとか、エンジニアだけでなくコンサルもできるとか、整体だけでなく店舗経営もできるとか、といった具合です。
専門職に就いたとしても、手に職「だけ」は危険です。その職が機械に置き換えられた時、あなたの価値は機械のコストと同等になるまで下がります。今まで費やしてきた努力が報われず、非常にもったいない話です。
技術が進歩しても、自分自身の単価は安くならないか?
技術が進歩したら、自分は誰でも置き換えの利く烏合の衆の一人になってしまうのではないか?
この判断を、仕事選びの前に行っておくことが大事です。
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以上です。
IT業界では、「プログラマ35歳定年」という定説があります。はた目には華やかに見えがちなIT業界でも、技術の進歩に取り残される人は多いです。エンジニアはそれぞれ、自分ならではの付加価値を探りながら泥臭く生きてるんです。という告白でした。