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Vol.41 城マスター目指して城の特徴を知ろう!《ローズ・キャッスル》最強伝説&《海底鬼面城》速攻デッキ!
眠らない街、首都東京。
そこには、夜も眠らずにデュエル・マスターズのデッキを研究し続ける謎の秘密結社がある・・・
メンバーの名前も場所もすべてが不明の謎の組織。わかっていることは、
彼らの胸の奥には熱くたぎるデュエル愛がたっぷりと詰まっているってことだけだ。
その組織の名前は・・・DMデッキ開発部!!

さぁ、今回の開発部は初っぱなからクイズだ!

前回の開発部で紹介したギャラクシー・マスターで日本最強を争った二つのデッキを見てくれ。

さぁ、問題だ!
このふたつのデッキの共通点はなんだ?

自然文明のマナ加速が入っていること?
それとも、様々な文明の強力なカードが入っていること?
もちろん、どちらも正解だ!


だけど、今回一番注目して欲しいのはあるカードが両方のデッキに入っているということなんだ。

そのカードとは…これだ!

ローズ・キャッスル

《ローズ・キャッスル》!
そう、どちらのデッキにも《ローズ・キャッスル》が投入されているんだ!


第30弾で投入された新カード、城。
その中でも、この《ローズ・キャッスル》が選ばれているのはなぜか?

強力なカードだから?
もちろん、そうだ!
《ローズ・キャッスル》に限らず、城は強力な能力を持っているものが多い!

無敵城 シルヴァー・グローリー 例えば《無敵城 シルヴァー・グローリー》君のバトルゾーンにいるクリーチャーが全部バトルで勝利するようになる
《紫電城 バルザーク》君のバトルゾーンのクリーチャーのブレイクするシールドを2倍にする!
《ハッスル・キャッスル》君のバトルゾーンにクリーチャーが出てくる度にカードを引けるようになる《セイント・キャッスル》君のバトルゾーンのクリーチャー全部にブロッカー能力を与えた上に、パワーを1000も上げてくれるんだ!


もちろん城は要塞化されているシールドをブレイクされてしまうと、
破壊されてしまう壊れやすさ
がある。
だけど城が新しいカードなだけに、シールドをブレイクする以外で破壊する方法が無いんだ!

つまり城は、要塞化されているシールドさえ守ってしまえば、
非常に破壊されにくい頑丈なカード
だってことだ。

さっき名前を挙げまくった城は、
ほとんどが要塞化されているシールドの代わりに他のシールドをブレイクする能力を持っているし、
その能力を持っていない《セイント・キャッスル》シールドを守る為のブロッカーを大量に用意してくれるんだから、要塞化されたシールドを守りやすくなっているんだ。
セイント・キャッスル


そして、この《ローズ・キャッスル》も、シールドを守る能力がついているんだ。

え?ブロッカーも増やさないし、別のシールドを代わりにブレイクする能力も無いじゃないかって?
そう思った君は甘い!

いいかい?
いくつかの特殊な例外を除いたら、シールドをブレイクするのはなんだい?

相手のクリーチャーだよね?
そして、相手のクリーチャーのパワーを1000下げるこの《ローズ・キャッスル》の能力は、
相手の小さいクリーチャーを根こそぎ減らしてくれるんだ!

たった1000と侮ってはいけない!

青銅の鎧 例えば《青銅の鎧》のような、
バトルゾーンに出た時点で役割を果たすクリーチャーに、ついでのように要塞化されたシールドをブレイクされる事が無くなるだけでも、十分に強力に城を守れると言って良いだろう。
だけど、守られやすい城だってだけじゃ、最強を争った二人がデッキに入れている理由が説明できない。


そう《ローズ・キャッスル》には、デッキにいれやすい理由が二つあるんだ!

まず、一つ目。
それは、コストが非常に軽いということ。

3マナというかなり序盤に出せるコストの為、使いやすいのはもちろんだけど、
このコストの軽さが能力とかみ合っているんだ。
なぜなら、この城を要塞化するときに相手が出しているであろうクリーチャーも、
コストが軽いので、パワーが1000の可能性が高い
んだ!

つまり出した瞬間に、相手のクリーチャーのパワーをゼロにして破壊するっていうお得な動きが可能なんだ!
もちろん、相手が3ターン目には《クゥリャン》みたいなパワー2000のクリーチャーを
バトルゾーンに出していて、要塞化してもすぐに破壊されてしまう事だってあるだろう。

だけど、それなら出さなければいいだけだ!
序盤から出すこともできる!
って選択肢を用意できるだけで十分なんだ!


そして、二つ目。

さっき、他の城の能力を並べた時に気が付いた事が無いかな?
そう!これまでに紹介した強力な城は全部自分のバトルゾーンのクリーチャーに影響を与える能力なんだ!

これは自分のデッキに入っているクリーチャーとのコンボを作りやすいというメリットがある一方で、
自分のデッキのクリーチャーが城と合っていないと、使いにくいという弱点もあるんだ。

例えば《紫電城 バルザーク》の場合、
もちろん、単体で1体だけのクリーチャーのシールドブレイク枚数を倍にしても、十分に強力なカードだ。
だけど、以前紹介したように、できるだけ自分のクリーチャーを多く並べた方が、その能力を更に強力に発揮できるわけだ。
こういう風に、自分のデッキを改造する事で、城の持つ潜在能力を最大限まで発揮させる事ができるっていうのが、自分のバトルゾーンに影響を与える城のメリットだ。
紫電城 バルザーク


ただ逆に言えば、これはできるだけ専用のデッキを作らなくちゃいけない、って事でもあるんだよね。
もちろん絶対専用のデッキじゃないと使えない、ってわけじゃないけど、
せっかく最強のパワーを発揮できるんだったら、それをしないのって勿体無いじゃない!

だけど、《ローズ・キャッスル》の場合は、話が違う。

そう!この城は、相手のバトルゾーンのクリーチャーに影響を与えるんだ!

だから自分のデッキのカードで最大限の力を発揮させる、っていう使い方ができない代わりに、
相手のデッキにパワー1000のクリーチャーが入っている限り、
相手のクリーチャーを破壊する為に使う事ができるし、相手がアタックしてきたクリーチャーに
殴り返す前に要塞化する事で、相手の計算を狂わせる事もできる
んだ。

つまり《ローズ・キャッスル》は、要塞化している間ずっと使える効果だけじゃなくて、
3マナの呪文のようにも使えちゃうってこと。

他の城もそういう使い方ができるんだけど、ほとんど必ず入っていると言って良い
相手のクリーチャーに影響を与えるカードだけに、活躍する機会が多いんだ。

極端な事を言ってしまえば、闇文明のマナを出すことができるデッキなら、
なんでも入れてしまうことができる
、ってこと。

《ローズ・キャッスル》は、それ専用にデッキを組めるようなコンボは無い代わりに、
どんなデッキにでも入れられる柔軟な能力を持っている
、っていう強さがあるんだ。

だから、決勝を戦ったふたりのデッキにも両方に入っていたんだね。


これまでに開発部で紹介したデッキでもVol.17Vol.23
とりあえず入れていれてみるだけでも、序盤の防御力がグッとアップすること間違い無しだ!

もしも君のデッキに闇文明のカードがあれば、
是非とも《ローズ・キャッスル》を入れてみてバージョンアップしてみよう!
どんなデッキとも仲良くできる、それが《ローズ・キャッスル》なんだ!



■じゃあ、水文明の城は?
さて、新カードである城にテンションが上がった僕は、
これまでに、もの凄く沢山の城を使ったデッキを紹介してきた。

無敵城 シルヴァー・グローリー

Vol.32では、光文明《無敵城 シルヴァー・グローリー》を使った無限無敵デッキを紹介した!


紫電城 バルザーク

Vol.34では、火文明《紫電城 バルザーク》を使った超絶速攻デッキを紹介した!


ハッスル・キャッスル&セイント・キャッスル

Vol.39では、自然文明《ハッスル・キャッスル》
光文明《セイント・キャッスル》を使用した、鉄壁防御デッキを紹介した!


そして前回は、闇文明《ローズ・キャッスル》を使用して最強を争ったデッキを紹介して、
今回、その強さの秘密を解説したわけだ。

あれ?
ひとつ文明忘れてない?


そう、水文明だ!

海底鬼面城

水文明にも《海底鬼面城》という、立派な城がある!


これまで紹介してきていないから、実は《海底鬼面城》って弱い城なんじゃ…
って思うかもしれないけど、それは間違いだ!

むしろ《海底鬼面城》が強力な城だからこそ、最後の最後までとっておいた、って思って欲しい!
それくらい《海底鬼面城》は強力な城なんだ。


ただ《海底鬼面城》の能力は、ちょっと特殊な能力で《ローズ・キャッスル》のように、
どんなデッキに入れても強力、ってわけじゃない。そこを今回紹介しちゃおう。

実は《海底鬼面城》のターン開始時にお互いにカードを1枚引いて良い、っていう能力は、
一つの能力に見えて、二つの側面がある事に気がついたかな?


それは
1.山札のカードを多く見ることができる!
2.手札の枚数を増やすことができる!
この二つだ。


え?同じ能力に見えるって?

確かに一見同じ事をやっているんだけど、これをそれぞれ別の特徴として
デッキに組み込むことができる
から、別々に見てもらいたい。

まず1の、山札のカードを多く見ることができる、って能力。

手札を多く引いてるんだから当たり前じゃん、って思うかもしれないけど、
城が要塞化している限り、ずっと山札を多く見続けることができるっていうのは、
言い換えると、必要なカードが手に入る確率がグンとアップする、って事なんだ。

だから特定のカードを手に入れて勝つ事を目的としたデッキに組み込むことで、
勝ちパターンやコンボにたどり着く可能性を高めることが可能なんだ!

例えば、過去に開発部で紹介したデッキだと、Vol.19の極忍デッキのゴッドリンクのように、
特定の目的があるデッキに組み込むことで、この山札を多く見られる、
って特徴を万全に活かす事ができる
んだ。


次に、2の手札の枚数を増やすことができる、って部分。
これは、超簡単。
単純に、使える手札が増える、って事だね。

だから手札を多く使いまくって、後半手札が足りなくなりがちな速攻デッキに
《海底鬼面城》を入れれば、序盤から後半まで息切れすることなく攻め続ける事ができるんだ。

例えば、Vol.12で紹介したような、火単速攻デッキに《クゥリャン》
《アクア・サーファー》のようないくつかの水文明のカードと一緒に投入すれば、
また違った角度から相手を攻め続けられるデッキになるんだ。

ただ、せっかく水文明の城なんだから、水文明だけで速攻デッキを組むこともできるんじゃないか?
って考えちゃったのが僕なんだ。

そして、デッキを作っちゃったのも、僕なんだ。

というわけで、思わず作っちゃったデッキが、これ!

文明 カード名 コスト 枚数 パワー 収録弾
エンペラー・マルコ 5 3 6000 DM27
エメラル 2 1 1000 DM3
キューティー・ハート 4 4 1000+ DM28
アクア・サーファー 6 4 2000 DM18
パラダイス・アロマ 3 4 2000 DM16
クゥリャン 3 4 2000 DM27
チェレンコ 2 4 1000 DM30
弾丸透魂スケルハンター 3 4 1000 DM20
斬隠テンサイ・ジャニット 3 4 1000 DM29
アクア・ベララー 2 4 1000 DM28
海底鬼面城 1 4 DM30





■デッキの動き
さて、デッキの動きと言っても、このデッキの動きは超簡単!
1.クリーチャーをバトルゾーンに出す!
2.相手のシールドをブレイクする!
この2点だ!

と、これで説明が終わっちゃったら《海底鬼面城》を入れた意味が無なくなっちゃうよね。
普通、速攻デッキは序盤からドンドン手札を使いまくるので、
そのうち、1ができなくなるのが弱点なんだけど《海底鬼面城》でそれを補おう、
っていうのが、すでに説明した作戦。



ただ、実は《海底鬼面城》にはいままで隠してきた弱点がある。
それは、相手もカードを引けてしまうって事なんだ!

つまり《海底鬼面城》の良い所を、相手も味わう事ができてしまうんだね。
しかも、タダで!

これは、悔しい!悔しいことは、させたくない!
ってわけで、相手よりもいかに上手く《海底鬼面城》を使うか、ってところが問題になるんだ。

その点、極忍デッキみたいな、カードを探すために《海底鬼面城》を使う場合は簡単で、
とにかく、勝てるカードを見つけてしまえば、相手がどんなに得していようと、関係無いんだ。
だって、勝っちゃうんだからね。


だけど、この水単速攻デッキみたいなデッキだと、そう上手く話は進まない。
じゃあそういう場合、どうすればいいか?

答えは簡単だ。
相手より、いっぱいカードを使ってしまえばいい!


カードをいっぱい引けるっていうのは、凄いお得な事に見えるんだけど、
実はカードを使う為にはマナが必要で、使えないカードはタダのカード。
デュエルにあんまり関係ないんだ。


だから、お互いいっぱいカードを引いていても、
相手よりこっちの方が常に沢山カードを使っていれば、問題ないんだ。


その為に、このデッキには2つの仕掛けがしてある。

パラダイス・アロマ 一つ目が《パラダイス・アロマ》
G・ゼロ能力だ!

そう!カードを使うのにマナが必要ならば、そのマナをできるだけ少なくしてしまえばいいんだ。
そうすれば、こっちの方が《海底鬼面城》を有効に使えるって事だからね。
《パラダイス・アロマ》のG・ゼロ条件だけど…


これが、なんと《海底鬼面城》のもう一つの能力の使用条件である
サイバーロードがバトルゾーンにいる事なんだから、これはもう、ピッタリだね!

え?サイバーロードがいたからって《海底鬼面城》
手札が増えるわけじゃないから意味無いだろって?
それが違うんだ!


ここで《海底鬼面城》のもう一つの側面、
山札のカードを多く見れる、っていうのが活きてくる。
そう、手札のカードを入れ替えることで、常に手札を使える呪文だけの状態に保つ事ができるんだ!

これが、このデッキの仕掛けその2だ。
できるだけ使い切れるカードをデッキに入れるだけじゃなくて、
手札を使い切れる状態にキープし続ける為に、このデッキにはサイバーロードが沢山入っているんだ。
しかもその作戦を後押しする為に、自分のライブラリーを操作できる《アクア・ベララー》《チェレンコ》も投入されているんだ。
チェレンコ


アクア・ベララー 特にこのデッキの
《アクア・ベララー》は非常に強力だ!
《アクア・ベララー》は、
自分の山札の上が使えないカードだった時に下に送り込む事ができるだけじゃなくて、相手の山札を見る事もできるんだ!


だから相手の山札の一番上が、使われると困るカードだった時に下に送り込んだり
逆に使いにくい、コストの大きいカードや、使う為の文明が足りないカードだったりした場合に、
そのままにしたりと、かなりテクニカルに相手の使えるカードを制限してやる事ができるんだ!


そうやって相手より《海底鬼面城》を有効活用して、一気にシールドをブレイクし切っちゃおう、
っていうのが、このデッキのキモ
なんだ。

このデッキを使う時に一つ覚えておいて欲しいのは《海底鬼面城》も、
《ローズ・キャッスル》と同じように、出す事もできるけど、出さない事もできるって事なんだ。

例えば、相手のデッキが軽いブロッカーの多いスーパーデッキクロスのアルカディアス騎士団や、
手札がドンドンブロッカーとして出てくる鉄壁シノビデッキのような、
手札をバンバン使ってこちらの攻撃を押し留めるようなデッキの場合、
《海底鬼面城》を相手の方が便利に使ってしまうんだ。

だからそんな時は《海底鬼面城》を要塞化しない、っていう選択が勝利につながることもある。

このデッキは《海底鬼面城》
出さなくても《クゥリャン》《エンペラー・マルコ》バンバン手札を増やしまくって、止まらない攻撃を仕掛けていく事だって可能なんだ!
だから相手のデッキが、軽いマナが中心のデッキだと思ったら、
《海底鬼面城》を要塞化しない勇気も必要だって覚えておいてくれ!
土隠の式神センプーン


第30弾で新しく登場した新カード、城!

まだまだ、新しいカードだけに研究のし甲斐があるカードだけど、
その強さは十分に伝わったかな?

きっと、君のデッキにもピッタリの城があるはず。
君も、自分のデッキにピッタリな城を見つけ出し、城マスターを目指せ!

TM & © Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids