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Vol.31 ライバルを知り、ライバルに惚れろ!アルカディアス騎士団!
眠らない街、首都東京。
そこには、夜も眠らずにデュエル・マスターズのデッキを研究し続ける謎の秘密結社がある・・・
メンバーの名前も場所もすべてが不明の謎の組織。わかっていることは、
彼らの胸の奥には熱くたぎるデュエル愛がたっぷりと詰まっているってことだけだ。
その組織の名前は・・・DMデッキ開発部!!

さぁ、今週もみっちりがっちりスーパーデッキクロス第2弾を特集しちゃうぞ!
今回紹介するのは、もちろんアルカディアス騎士団!

前回も超カッコいいデッキだったけど、このアルカディアス騎士団も超絶カッコイイ!
Zことザキラ様と、W(ホワイト)として洗脳された白凰様という、
ふたりのライバルが手を組んだデッキなのだ!

もちろん、父ちゃんと勝舞君が手を組んだヒーロー全開のバトル・オブ・ヤマト魂も魅力的だけど、
このライバル全開のアルカディアス騎士団には別の魅力が詰まっている!

しかも、サムライのライバル種族であるナイトがメインのデッキなのだから、
ライバルマニアにはたまらないデッキに仕上がっているよ。
ライバルマニアって、そんなマニアがどこにいるのかって?

ここにいるよ!



■アルカディアス騎士団の解説
というわけで、とにもかくにも、まずはアルカディアス騎士団の魅力について語っていこう!
なんといっても、騎士団って言うだけあって、このデッキには魅力的な切札となる
クリーチャーが山ほど集まっている。


みんな、1体いればデュエルを支配できるくらいに強力なカードばかりだ!
でも、1番魅力的なのは、このデッキの為に新しく作られたこのカード!

魔光大帝ネロ・グリフィス

《魔光大帝ネロ・グリフィス》!
光文明と闇文明の2色のナイト。

これこそ、まさにザキラ様と白凰様のふたりの力が合わさった
ライバルの化身とも言えるクリーチャーなのだ!


持っている能力も超強力。
なんと、自分のナイトが破壊されるたびに、
手札にある6コスト以下のシールド・トリガーかナイト呪文をタダで使用できるんだ。

そして、このスーパーデッキには、この《魔光大帝ネロ・グリフィス》と相性ばっちりのナイトが収録されているぞ。 その名も《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》
光と闇の2マナにもかかわらず、4500という強力なパワーと、ブロッカー能力を持っている、守りにはピッタリのこのカード。
ただ、唯一といっていい弱点は、バトルに勝っても破壊されてしまうということ。
魔光騎聖ブラッディ・シャドウ


しかし《魔光大帝ネロ・グリフィス》がバトルゾーンにいると、これがむしろメリットにかわるんだ。
なんてったって、相手のクリーチャーをブロックした上に、手札のシールド・トリガーを
タダで使用出来ちゃうんだからね。

でも、この《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》が1番その真価を発揮しているのが、そのG・ゼロ能力だ。
その条件は、呪文を使っていればいいというだけ。

呪文を自由に操るナイトにとっては、こんな条件お茶の子さいさいだね。

魔弾グローリー・ゲート たとえば、このデッキ専用の強力
ドロー呪文《魔弾グローリー・ゲート》
使用した場合のことを考えてみよう。
《魔弾グローリー・ゲート》は、
山札の上から3枚を見て、
好きなナイトカードを手札に
加える
という呪文。


《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》はナイトなので、もちろん《魔弾グローリー・ゲート》
手札に加える事ができるんだけど、なんと、このターンに呪文を使っているから、その手札に加えた
《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》をそのままバトルゾーンに出す事が出来ちゃうんだ

しかも《魔弾グローリー・ゲート》はナイト・マジック!
バトルゾーンにナイトがいた場合、《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》を手札に加え、
ただでバトルゾーンにだしつつ、追加のナイトを手札に加える…なんていう超必殺技も可能だ。

ちなみに《魔弾グローリー・ゲート》で手札に加えるのは、「ナイトカード」であればいいので、
クリーチャーだけじゃなくて呪文もオッケーだ。

《魔弾グローリー・ゲート》で手札に加えるナイト呪文の中でも、1番のオススメ
この《魔弾アルカディア・エッグ》だ。
アンタップ状態のクリーチャーを破壊するという、シールド・トリガーがついているかわりに1マナ重い《デス・スモーク》
で、手札に加えるって事は、シールド・トリガーで使うわけじゃないから、
当然ただ、1マナ重いだけの
《デス・スモーク》に見えるよね。
魔弾アルカディア・エッグ


じゃあ、なんでそんな呪文をオススメするのかって?
その秘密は、この呪文にさらに追加されている一文にある!!

《魔弾グローリー・ゲート》が自分の墓地にあれば、《魔光大帝ネロ・グリフィス》を1体、
自分の手札からバトルゾーンに出してもよい??


なんだって!

そう、つまり《魔弾グローリー・ゲート》《魔弾アルカディア・エッグ》を手札に加えてきた場合、
当然《魔弾グローリー・ゲート》は墓地にあるわけだから、
なんと、マナを使わないで
《魔光大帝ネロ・グリフィス》をバトルゾーンに出せちゃう!

《魔弾グローリー・ゲート》から導かれた《魔弾アルカディア・エッグ》
《魔光大帝ネロ・グリフィス》
を生み出す、ってわけだ。

もちろん《魔光大帝ネロ・グリフィス》《魔弾グローリー・ゲート》で手札に加える事が出来るから、
ナイトマジックを駆使して、一回の《魔弾グローリー・ゲート》でいきなりコンボ完成
なんてことも夢じゃないんだ!

つまり、ここまでをまとめると、アルカディアス騎士団の基本的な戦い方は
1.呪文を使いまくり、ナイトをだしまくる!
2.できればタダで!

このふたつだってこと。
そう、呪文を華麗に駆使しまくるナイトの戦い方をさらに進化させたのが、
アルカディアス騎士団
だってこと!
華麗に、そして緻密に計算され尽くした相互作用によって、ナイトのさらなる可能性を広げるんだ!

魔光死聖グレゴリアス たとえば《魔光死聖グレゴリアス》みたいに、ナイトを回収できるカードによって、
この緻密なシステムは
さらに強力に
なっている。
たとえば《魔弾グローリー・ゲート》
十分にコンボパーツを集められなかったとしても《魔光死聖グレゴリアス》で回収する事でさらに山札を探しまくれるし、《魔光死聖グレゴリアス》がナイトなので、当然ナイトマジックも発揮される。


他にも、ブロックして力尽きてしまった《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》を回収したりと、
かゆいところに手が届くすばらしいサポートカードだ!

サムライとクロスギアを中心としたバトル・オブ・ヤマト魂のライバルとして、
こんなにふさわしいデッキは無い!と断言したい!




■デッキの改造の仕方
じゃあ、デッキの基本的な動きが説明し終わったところで、本題となる
デュエルロード・スーパーX用にデッキを改造する方法を考えていこう。

といっても、バトル・オブ・ヤマト魂と同じように、
アルカディアス騎士団も非常に完成度が高いデッキ。

だから、特に欠点も改造するべき部分もない…うん?ちょっとまてよ。

このデッキは白凰様とザキラ様のふたりのライバルが手を組んだ
スーパーライバルデッキ。
で、もちろん、ふたりの戦術が
めいっぱい詰め込まれているわけだ。
そして、白凰様を象徴する切札は、《聖霊王アルファディオス》をはじめとして、《聖鎧亜キング・アルカディアス》《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》のダブルアルカディアスのように、大量に詰め込まれているわけだ。
聖霊王アルファディオス


これらの切札による、相手に呪文を使えないロック状態にしてしまうっていう戦術は
白凰様の得意な戦術だしね。

で、ここで気がつくわけだ。
あれ、ザキラ様にはとっておきの切札がなかったっけ?

あったじゃないか!

邪眼皇ロマノフI世

邪眼皇ロマノフI世
この超強力なナイトをデッキに入れない理由がないよね!


インフェルノ・サイン さらに、エンドレス・オール・デリートで新たな切札として登場した《インフェルノ・サイン》もデッキに投入しちゃおう! なんてったってシールド・トリガーつきの呪文なので《魔光大帝ネロ・グリフィス》との相性は抜群。しかも《邪眼皇ロマノフI世》と組み合わせれば、使用した《インフェルノ・サイン》を使えるというお得なコンボも可能だぞ。
《魔光死聖グレゴリアス》を墓地からバトルゾーンに戻せば、なんとナイトクリーチャーでもナイト呪文でも使い回せちゃうんだ。

ただ《インフェルノ・サイン》自体は、ナイト呪文ではないので《魔光死聖グレゴリアス》で使い回せないのが寂しいところ。
もちろん《邪眼皇ロマノフI世》
使い回す事はできるんだけど、これは切札級のカードなので、他にもっとお手軽に使い回す手段もほしい。
というわけで、呪文だったら
なんでも回収できる

《魔光王機デ・パウラ伯》も投入しよう。
魔光王機デ・パウラ伯


こっちは、たとえば《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》のような
ナイト・クリーチャーは回収できないので、臨機応変に使い分けたいね。

魔弾ソウル・キャッチャー せっかく墓地の呪文を使い回せる
ナイトが2種類もいるのだから、
是非とも投入したいのが
《魔弾ソウル・キャッチャー》
この《魔弾ソウル・キャッチャー》
これらの呪文を回収するクリーチャーを
回収すれば、ナイトマジックで、
いくらでもクリーチャーが回収できる
無限回収コンボの完成だ!
無限ってすごくない?


もちろん回収するのは《魔光王機デ・パウラ伯》《魔光死聖グレゴリアス》
…と言いたいところだけど、状況によっては《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》も回収するのに
ぴったりなクリーチャーになるぞ!
なんせ、回収した後、そのままタダで場に出せるんだから!

呪文を使いまくり、さらに序盤の防御が手薄なこのデッキにとって《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》は縁の下の力持ちといってもいい重要な存在。
その《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》
敬意を表し、さらに強力に活躍して
もらう為
にも《イモータル・ブレード》
投入しよう!
《イモータル・ブレード》さえあれば、
《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》
どんな強敵もなぎ倒す
無敵のブロッカーに早変わりだ!
イモータル・ブレード


もちろん、相手のクリーチャーもスレイヤー能力を得るんだけど…
《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》はどちらにしろバトルをすれば
破壊されてしまうのだから、関係ない!

と、ここまでデッキを改造するために考えてきて、ふと気がついた。
ちょっと、デッキがザキラ様よりになってきてない?


反論は受け付けない!


なってきてるって感じてるったら感じてるんだ!

このデッキは究極にして至高のライバルデッキ。

ライバルに一番重要なことはなんだかわかるかい?

強力なパワー?
魅力的なカリスマ性?
もちろん、それも重要だけど、ライバルマニアの僕に言わせれば、そんなの些末な要素に過ぎないね。

ライバルに一番重要なもの、それは
ヒーローとちょうど同じくらいの実力だ!

そう、どちらかが強すぎても、逆に弱すぎてもライバルの関係っていうのは成立しないんだ。
なので、ここはライバルらしいバランスをとるために、白凰様の切札となる呪文を追加しよう!

ヘブンズ・ゲート 白凰様の切札といえば、当然
《ヘブンズ・ゲート》
これこそ、白凰様オブ白凰様
言っていい切札カードだろう!
ただ《ヘブンズ・ゲート》は、デッキの中に入っているカード、具体的にはブロッカーが十分に入っていないとその実力を発揮しきれないのが厳しいところ。
はたして、このアルカディアス騎士団がその条件を満たせるのか不安なところ…なんて考えるまでもないよね。


だって、このアルカディアス騎士団は白凰様のデッキでもあるんだから!

そう、なんと《魔光大帝ネロ・グリフィス》はブロッカーなのだ!
つまり《ヘブンズ・ゲート》でバトルゾーンに出す事が可能!

しかも《ヘブンズ・ゲート》は光文明のシールド・トリガー呪文。
逆に《魔光大帝ネロ・グリフィス》の能力でマナコストを支払わずに使用する事も可能!

なんてことだ、白凰様の切札を投入したら、こんなにアルカディアス騎士団の
システムにばっちりきっちりはまってしまうなんて!
これが、スーパーデッキのパワー!
そして、これがライバル理論のパワー!

というわけで、ライバル理論を駆使して作り上げたのがこのデッキだ。

文明 カード名 コスト 枚数 パワー 収録弾
光/闇 魔光騎聖ブラッディ・シャドウ 2 4 4500 DMC46
光陣の使徒ムルムル 2 3 2000 DMC46
魔光王機デ・バウラ伯 4 2 4000 DM28
光/闇 魔光死聖グレゴリアス 4 3 3000 DMC46
光/闇 腐敗聖者ベガ 5 2 2000 DMC46
光/闇 悪魔聖霊アウゼス 6 2 6500 DMC46
天雷の聖霊ユリウス 6 1 6000 DMC46
邪眼皇ロマノフI世 7 1 8000 DM28
光/闇 魔光大帝ネロ・グリフィス 8 2 7000 DMC46
聖霊王アルファディオス 10 1 15500 DMC46
魔弾ソウル・キャッチャー 2 2   DM28
魔弾グローリー・ゲート 3 3   DMC46
イモータル・ブレード 4 1   DMC42
魔弾アルカディア・エッグ 5 3   DMC46
インフェルノ・サイン 5 2   DMC44
スーパー・スパーク 5 2   DMC46
ヘブンズ・ゲート 6 2   DMC37
デーモン・ハンド 6 4   DMC46


追加したカードはこの10枚!

2枚 《魔光王機デ・パウラ伯》
1枚 《邪眼皇ロマノフI世》
2枚 《魔弾ソウル・キャッチャー》
1枚 《イモータル・ブレード》
2枚 《インフェルノ・サイン》
2枚 《ヘブンズ・ゲート》

かわりに残念ながら抜く事になったのは、この10枚だ。

2枚 《天雷の聖霊ユリウス》
1枚 《聖鎧亜キング・アルカディアス》
1枚 《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》
1枚 《光神龍ダイヤモンド・グロリアス》
1枚 《光神龍スペル・デル・フィン》
2枚 《封魔妖スーパー・クズトレイン》
2枚 《邪魂創生》

ライバル理論にのっとって、白凰様の切札は《聖霊王アルファディオス》に絞りきる為に、
他の切札を減らす事にしたぞ。

さらに、ドロー能力に関しては、《魔弾ソウル・キャッチャー》と回収クリーチャーによる
コンボが十分すぎるくらいの手札を供給してくれるから、今回は減らす事にしたぞ。

ただ、直接カードを引ける能力も、特定のカード、特に切札を見つけ出したいときには
有効なので悩ましいところ。
ブロッカー能力も含めた防御力と相談して、好きな方を選んでもいいと思うぞ。

《天雷の聖霊ユリウス》
非常に強力なクリーチャー。

このデッキでは墓地の呪文を
回収する能力が十分にあるので、数は減らしたものの、そのクロスギアへの対処能力は圧倒的に強力なもの。
今回は、1枚を残す事にしたけど、
もしも、君のライバルたちがクロスギアを活用したデッキを使用していたら、
もっと多くデッキに残して
もいいんじゃないかと思うぞ。
天雷の聖霊ユリウス


そう、ここでもライバル理論が発揮されるんだ。
ライバルのデッキにあわせて、自分のデッキのバランスもとっていこう。

もちろん、アルカディアス騎士団はナイトのデッキなので、
ナイトを中心にしたデッキに変更する事も可能だぞ。

氷牙フランツI世 水文明のカードを投入して、
《氷牙フランツI世》《魔弾オープン・ブレイン》の定番コンボを投入すれば、
《魔光死聖グレゴリアス》の回収能力もあわせて、ものすごい枚数のカードをドローできるデッキの完成だ。
当然《魔弾オープン・ブレイン》でひいてきた《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》をそのままバトルゾーンに出す事ができるぞ!


前回もいったと思うけど、基本的にはどんな改造をするのも自由だと僕は考えているんだけど、
ひとつだけ忘れないでほしい事があるんだ。

それは、デッキはライバルと戦って初めて力を発揮するという事!

そして、ライバルとの戦いの中で、きっと君のデッキもライバルのデッキもどんどん強く、カッコよくなっていくはず!
君にライバルがいるなら、そのライバルに惚れ込み、戦い続けよう!


TM & © Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids