#リモラブ ~普通の恋は邪道~#06 ついに美々(波瑠)は、「檸檬」に自分の正体を匂わせるメッセージを送る。しかし…
出典:EPGの番組情報
#リモラブ ~普通の恋は邪道~#06[解][字][デ]
ついに美々(波瑠)は、「檸檬」に自分の正体を匂わせるメッセージを送る。しかし事実を受け入れられない青林(松下洸平)は…。話し合う二人だったが事態は意外な方向に。
出演者
波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、今井隆文、西堀 亮(マシンガンズ)、ついひじ杏奈、佐久間玲駈(ジャニーズJr.)・ 渡辺 大、江口のりこ、及川光博、
番組内容
ついに美々(波瑠)は、「檸檬」に自分の正体を匂わせるメッセージを送る。八木原(髙橋)は喜ぶが、まだ返信がないと知り、浮かれる美々を横目に不安になる。戸惑いつつ返信する青林(松下)の様子を近くで窺っていた美々は、「私が草モチです」と面と向かって告白。その事実をまだ受け入れられない青林は…。五文字(間宮)の計らいで、二人は落ち着いて話し合うことになったが、事態は意外な方向へと向かう。
監督・演出
【演出】
原作・脚本
【脚本】 水橋文美江
音楽
【ドラマ主題歌】 「心音」 福山雅治(AMUSE / UNIVERSAL J)
【音楽】 得田真裕
制作
【制作協力】 オフィスクレッシェンド
【制作著作】 日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(五文字)
僕 檸檬が誰か 分かったんです。
美々先生 頑張ってください。
(大桜美々) 私… も
そういうふうに やりとりしてて
顔も名前も分からない人と。
(青林風一) 美々先生が
草モチならよかったのに。
ハンドルネームは
何ていうんですか?
く…
栗きんとん。
(八木原)
何やってるんですか?
何で 「草モチです」って
言わなかったんですか?
草モチ イコール 美々先生だ
って分かったら どう思われるか
怖くて…
だから言えないんでしょ?
でも 美々先生
傷つくことから逃げてたら
恋なんて できません
♬~
《「こんな時間にすみません」》
《「もうお休みになったかも
しれませんが
檸檬さん
私のことを話します」》
《「檸檬さん 私は」》
♬~
(ゆり) えっ 青林君が?
(八木原) そうなんです
美々先生が今 思ってる相手は
人事部の青林さんなんです。
(深杉:夏樹) え~!
(八木原) あっ…。
(深杉:夏樹) あっ…。
(八木原) あっ いいです!
(深杉) いいの?
(八木原) 聞かれちゃったなら
もう ここだけの話ってことで。
深杉先生と駒寺さんも
相談に乗ってください。
(夏樹:深杉) はい。
(ゆり) そうか。
そう言われてみれば…
いや 全然 気付かなかった。
オンラインゲームは
青林君にも教えたけど。
(八木原) 2人がSNSでやりとりする
きっかけになったゲームですね。
(ゆり) じゃあ 尿酸値も?
(八木原) 納得の5.29。
(ゆり) 何だ~
随分 遠回りしちゃったね。
っていうか
まどろっこしい話だね~。
(2人) うん うん…。
(八木原)
どうしたらいいんでしょうか?
僕 美々先生が
草モチだってことを
青林さんに言ってあげようと
思ったんですけど…。
(ゆり) 何で 八木原君が?
(八木原) いや 美々先生が
自分じゃ言えないんで
僕が代わりに。
(ゆり) 子供じゃないんだから。
(八木原) 言えると思いますか?
美々先生のほうから
「私 青林さんが好きなんです」。
(ゆり) それは無理。
(夏樹:深杉) 無理 無理…。
(八木原)
そうなんです いざとなったら
自分からじゃ行けないんですよ。
おはようございます。
(八木原) あっ シーツが…。
駒寺さん。
(夏樹) あっ はい。
受付の消毒 確認お願いします。
(夏樹) はい おはようございます。
富近先生 早いですね。
(ゆり) おはよう。
あら 深杉先生も
今日も爽やかな襟足で。
(深杉) おはようございます。
今日も よっろしくお願いします。
(ドアの開閉音)
(八木原) どうしたんですか?
言った。
えっ?
言っちゃった。
えっ?
だから
昨夜 SNSで檸檬さんに。
檸檬さんに!?
何て言ったんですか?
まぁ まずは…。
あっ 草モチは美々先生だ
ってことを?
まぁ そんな感じのこと。
え~!
シ~ シ~ シ~。
ついに… ついに言ったんですか。
シ~ シ~ シ~。
ハハ…。
すごいじゃないですか!
やれば できるじゃないですか。
やってみたら意外とできた
SNSってのは便利だわ。
じゃあ うまく行ったんですね
よかった~。
ご心配をお掛けしました。
ホントですよ~。
あっ よし! 早速
ダブルデートしちゃいます?
どうだろう?
照れ屋さんだからなぁ。
照れ屋さんなんですか?
恥ずかしがってるみたいで。
恥ずかしがってるんだ~。
まだ返信がなくて…。
え?
早く何か言って来ないかな~。
返信 来てないんですか?
まだ来てない。
美々先生?
まだかな~ 遅いな~。
♬~
(朝鳴 肇) あれ アオちゃん?
はい。
これ集計ミス 海外支社の分が
まるっと抜けてる。
えっ 海外支社の分も集計に?
当たり前田の殿様!
すみません。
「当たり前田の殿様」って
何ですか?
「当たり前田のクラッカー」より
もっと当たり前だってこと。
じゃあさ さらに その上を行く
当たり前って
何ていうか知ってる?
(五文字) え?
教えな~い。
何で…。
いいからさ 集計し直して。
はい。
ゴモちゃんも
のんびり座ってないで。
は~い。
じゃ 俺 ランチ行って来るわ。
営業の岬君がまた暴れてるから。
えっ カレンダーの件ですか?
そう カレンダーの件
じゃあ よろしくね。
はい すみません すみません…。
シクヨロ ランチ行って来ます。
(社員たち) いってらっしゃい。
(八木原)
《まだ返信がないんですね》
(夏樹)《かわいそうに》
(深杉)《かわいそうに》
(夏樹) 美々先生。
これ よかったら お使いください
映画のペアチケットです。
ペアチケット?
(深杉) 僕からは
人間ドックのペアチケット。
オプションで脳ドック付き。
(ゆり) はい はい はい は~い。
居酒屋「おと」から
美々ちゃんに差し入れで~す。
(乙牧 栞) どうぞ
はい お2人で食べてください。
(ゆり) ペア弁当だって。
(八木原)
あっ ペア! いいですね~!
(夏樹) いいですね!
(深杉) いいですね ペア!
(ゆり) さん はい。
(5人) いいですね~!
《照れてる…
やっぱり恥ずかしいのね》
失礼します。
何でしょう?
お弁当の差し入れを
いただいたので お持ちしました。
えっ いいんですか?
いただいても。
2人分あります。
2人分…。
僕と…。
ペア弁当です。
ゴモちゃん!
ゴモちゃんと僕にお弁当だって。
あ… あの…。
はい。
(五文字) えっ? 弁当?
あ… あ…。
よく噛んで…
健やかに働くためにも
食事は よく噛んで食べることを
推奨いたします。
ありがとうございます
いただきます。
差し入れだって。
あっ ありがとうございます。
失礼いたします…。
えっ 何? 中身。
あ~ オムライス
エビフライもある。
《返信 待ってます》
《もう ホント照れちゃって》
ククク…。
(八木原) あっ 美々先生。
(栞) 美々先生 こっちです。
えっ? あっ…。
(栞) 美々先生 ちょっとこっち…。
(八木原) 秘書課の皆さんから
青林情報を手に入れて来ました。
何か美々先生のためになればと
思って。
青林風一 33歳。
(八木原) 鐘木パルプコーポレーション に
入社したのは
今から ちょうど10年前
当時はイケてる新入社員として
注目されていたそうです。
(栞) 私も聞きました。
居酒屋「おと」の常連さんから
入社した10年前は
「かわいい かわいい」って
かわいがられてたそうです。
ちなみに僕は今
秘書課の皆さんから
「イケてる看護師」と
呼ばれています。
ちなみに私も今 常連さんから
「かわいい かわいい」って
言っていただいてます。
えっ 妬けるぜ この野郎。
(栞) 妬けるぞ この野郎。
もう ツンツンしちゃえ。
ツ~ンツン。
(栞) ツ~ンツン。
(八木原) ツ~ンツン。
(栞) も~う ツンツンツン。
も~う ツンツンツンツン
アハハ…。
あっ。
(2人)
イチャコラして すいません!
あぁ いえ。
青林情報を続けます。
入社後 最初に配属されたのが
期待の新人ということで
海外事業部。
期待の新人? すご~い。
ちょっと見せて。
あっ。
ところが うまく行かず
早々に他の部署に異動。
その後も社内の部署を転々とし
仕事のできないダメダメ社員
アホ林と呼ばれるようになる。
アホ林?
あっ でも 警備室では大人気です。
優しい人だよねって
言ってましたし ほら 栞だって。
あっ うん 私も自粛期間中
居酒屋「おと」を
心配していただいて
優しい人だなぁって。
そうそう それに… すいません。
それに 今は
朝鳴部長に拾ってもらって
人事部で頑張ってるんです。
「拾ってもらって」って
言い方 よく… ないよ。
でも 秘書課の人がそう言ってた。
えっ そんな言い方したらホントに
ダメダメな人みたいじゃない!
いや でもホントにダメダメって
言われてるから!
それが何ですか?
(八木原) えっ?
いろいろ調べてもらって
ありがたいんですけど
人の評価や評判なんて
私には関係ないので。
(八木原) いや でも多少は…。
例えば
人が どんなにおいしいステーキだ
って言っても
私にとって おいしくなければ
おいしくないし
人が それキャベツだろう
って言っても
私にとっては極上のステーキに
なることだって あり得るんで。
キャベツがステーキに?
カッコいい!
何か分かんないけど
カッコいいです 美々先生。
私は そんなことより…。
何ですか?
いえ。
何です? 言ってください。
あっ 返信がまだ来ないこと?
いえ…。
えっ じゃあ 何?
何でも言ってくださいよ。
うん。
ツンツンは… 必要?
えっ?
はやってるの?
そのツンツンって
ツンツンし合ってたやつ
今 そういうのは
撲滅されたんじゃ…。
いや あの 撲滅って…。
ソーシャルディスタンスを意識せざるを
得なくなった このご時世
イチャコラは
なくなったのかと…。
あの 僕たち 自他共に認める
バカップルなんで
確かに言われてみれば
イチャコラは減ってるような…。
そうだね 外じゃ マスクしてるし。
うん。
美々先生
イチャコラ 苦手なんですね。
イチャコラとか ドンとか…。
ドン?
壁ドン? あっ 壁ドン?
あぁ…。
やらなくていいですよ
っていうか
こういうご時世
っていうのもありますし
はやってないですよ
壁ドンなんて。
そうなの? よかった。
でも
私は やってほしいかも。
かわいいぞ この野郎。
(栞) ん? ん?
ちょ… ちょちょ…。
あっ!
あっ。
(八木原) あっ…。
あっ どうぞ お2人はどうぞ
どんどん どうぞ。
見ている分には平気なんで。
(八木原) あっ じゃあ。
えぇ!?
おっ。
八木原君。
こっちでしょ? こう。
(八木原) いや…。
これさぁ 食べ終わっちゃってから
言うのも何なんだけど…。
うん おいしかったね。
1つは美々先生が
食べるつもりだったんじゃない?
えっ?
いや ペア弁当だろ?
あっ そういうこと?
気が利かなくて ごめん。
あぁ いや
僕と美々先生じゃなくて。
アオちゃんと美々先生が。
聞いてない?
美々先生もSNSをやってて
そのハンドルネームは…。
栗きんとん! …って言ってた。
そう 美々先生もSNSやってて
聞いた。
それは違うと思うけど。
え~… でも そう言ってたけどね。
アオちゃんさ。
何?
僕の目を見て。
くりくりっとした目で いいね。
いいだろう… じゃなくて。
まつげ長いね。
よく言われるけど
そうじゃなくて。
ウインクできる?
あぁ…。
こっちは… こっちが あんまり。
ごちそうさま~…。
さっ 飲み物でも買って来るか…。
アオちゃん。
友よ! 仲良しこよし。
♬~
(美々の声)
「檸檬さん 私のことを話します。
檸檬さん 私は
おばあちゃんじゃありません。
28歳の働く女性です。
産業医をやっています。
檸檬さんのすぐそばにいます。
さあ 私は誰でしょおー?」。
あっ!
わっ!
(メッセージの受信音)
《「草モチさん
返信が遅れてすみません」》
《「ちょっと 考えていました」》
《「あなたは
栗きんとんですか?」》
《「はい」》
《「ということは?」》
《「はい」》
《「鐘木パルプコーポレーション の?」》
《「はい」》
《「健康管理室の?」》
《「はい」》
《「大桜…… 美々先生?」》
《「はい」》
♬~
《「生草モチ?」》
《「生草モチですよ 生檸檬さん」》
《「イタズラは やめませんか?」》
《「イタズラ?」》
《「イタズラじゃないんですか
ドッキリですか
あっ なりすましとか」》
《「なりすまし?」》
《「冗談とか」》
《「冗談じゃありません」》
《「ほんとに?」》
《「ほんとです」》
♬~
青林さん。
私です。
私が…
草モチです。
は?
あ~ あ~ あ~ あ~ あ~ あ!?
《そうよ あんなことや
こんなことや そんなことの
その相手は私だったの》
あぁ~ ハァ ハァ ハァ…!
《そんなに?
そんなに喜んでくれるなんて…》
《まるでヘレン・ケラー》
《何か覚醒したかのように
喜びに満ちあふれている》
アオちゃん?
あ~…。
どうした?
(電子音)
お疲れさまです。
生檸檬 待たせてあるんで。
♬~
僕のことは気にしないでって
もう よ~く言ってありますんで。
あとは2人で。
えっ?
ゆっくり話してください。
じゃ。
五文字君。
美々先生は
いつから僕が檸檬だと?
まさか 最初から?
あっ いえ…。
最初は知らないで?
はい。
あの… 先ほどは動揺してしまって
すみませんでした。
いえ。
ホントに美々先生なんだ
って思ったら
何ていうか…。
分かります。
私も青林さんだと知った時は
そうでした。
どんな?
「え~」って。
「え~」って?
「え~ 青林ぃ?」って。
すいません 失礼します。
もう1回。
え~ 青林ぃ?
あぁ…。
あぁ いや…。
え~ 檸檬が青林ぃ~?
ハハハ… ひどいな
そんなに嫌だったんですね。
はい ホント言うと すみません。
いえ。
あ…。
あっ 自分で… 自分で やります。
はい。
あの… さっき五文字に
「よかったね」って
言われたんですけど。
よかったのかな?
美々先生は草モチと檸檬のまま
SNSでやりとりする関係が
よかったじゃないですか。
実際 そう言ってたし。
「え~ 檸檬が青林ぃ?」
って感じなんだったら…。
今は違います。
あ… あのですね。
はい。
こんなこと言うのは
何なんですが…。
これで やりとりしますか?
いえ。
そのほうが話しやすいんじゃ。
もう そこから
気持ちが こぼれちゃったんで。
私 檸檬さんと
何となく会話するようになって
気が付いたら いつの間にか
いつからか
一日に1回は
必ず思うことがあるんです。
朝起きて 思う日もあれば
仕事が終わって
帰り支度をしてる時とか
誰もいない玄関の鍵を
開ける瞬間とか
寝る前とか。
一日に1回は 必ず思うんです。
す… 好きだなぁって。
檸檬さんのこと 今日も好きだ。
今日も好きだったなぁって。
あぁ 会ったこともないのに…。
それが もう最近は
そこから こぼれちゃって
SNSだけじゃ
収まらなくなっちゃったというか。
僕も好きですよ。
草モチさんのこと。
僕の心の中に
草モチさん いますし。
青林さん…。
でも それは
美々先生じゃないんですよね。
えっ?
僕も正直に言いますね。
美々先生を そういうふうに
考えたことないので。
えっと…。
「草モチです」って急に言われても
どうしていいか。
「美々先生が
草モチだったらなぁ」って…。
あぁ。
言いましたよね?
SNSで知り合った人が
心の中にいるって言ったから。
だから それは…。
草モチさんが
美々先生みたいなこと
言ってくれたらいいなと思って。
だから 今 言いました。
うん だから… いや
今 急に そう言われても。
今じゃなかったら いつ言えば?
少し時間が…。
時間… 時間ですね。
1年か2年か。
1年か2年!?
なるべく早くアレしますんで。
あ… アレしますんでって。
気持ちを見直すというか…。
すみません。
ごめんなさい。
もっと 簡単に考えられたら
いいんですけど。
カッコいいこと 言って
あげられたらいいんですけど…。
ホント…。
ホントすいません。
美々先生のことは
よく分かりません。
あの…。
何か勘違いされたんじゃ?
えっ?
別に何か言ってほしいわけでは
ありません。
素性を明らかにしただけのことで
それ以上でも以下でもなく
それでどうしたいってことでも
ないので。
そうなんですか?
私も
檸檬さんのことは好きですが
青林さんのことは
よく分かりません。
だから謝らないで
私は大丈夫です。
失礼します おやすみなさい。
おやすみなさい。
♬~
インフルエンザには気を付けて
この季節。
あと 我孫子さんが
「痩せたんじゃないか」
…って言ってましたよ
大丈夫ですか?
ごはん しっかり食べて。
あっ はい。
失礼します。
♬~
美々先生のことは
よく分かりません
♬~
おう!
ごめん ごめん。
(ゆり) 保君は?
あ~… ちょっとね。
ダメだよ 保君 一人にしちゃ。
向こう行っちゃったんだよ
急に呼ばれて。
向こう? あっ 別れた奥さん。
お薦めの店って?
(ゆり) ここ。
(店員) あ~ いらっしゃい。
どうも。
あ~。
(ゆり) 熱かん いけるでしょ?
うん うん。
ねぇ 何か 近くない?
(ゆり) 屋台だし 換気がいいし。
まぁ でも もう少し離れようよ。
面倒くさいね。
こういうの面倒くさくなって来た。
医療従事者が そういうこと
言うもんじゃないよ。
仕事してない時は
ただの人間です。
ゆりっぺ 体弱いからさ
気を付けなきゃ。
私 体弱い設定?
ハハハ 適当に言ってみた。
でも 気を付けなきゃ ねっ。
はい。
それに 面倒くさいこと
ばかりじゃないよ。
いいところもある。
何が?
例年だとPTAとか
保護者の集まりとか
学校行事も
何だかんだ いろいろあってさ。
親の出番が増える時期。
あぁ…。
でも今年は 中止やら延期やらで
なくなって
シングルファーザーとしては
正直すごく助かる。
会社も この時期 飲み会が
増えるもんね 忘年会とか。
うん そうそう。
そういうのが格段に減って
すごく助かってる。
保に向き合う時間ができて。
まぁ 新型ウイルスさまさまって
ところはある。
そっか。
何で保君 急に呼ばれたの?
(せき込み)
前々から
恋人を紹介したがっててさ。
恋人? えっ そういうあれなの?
うん だから親権は こっちにね。
肇ちゃん 捨てられたのか~。
ハハハ… うん…。
人生始まって以来だよ
でも大丈夫 うん。
ゴルフ場でもさ まだね 僕ね
キャディーさんに
モテモテだったからね うん。
何か好きになりそう。
え~?
好きになろっかな~。
えっ?
(店員) はい お待たせ。
(ゆり) ありがとう。
どうも どうも。
うわ~ おいしそう いただきます。
いただきます。
お箸…。
あ~ はい… はい どうぞ。
胡椒。
はい ペッパー。
お買い物 ネギと大根と?
何作ろうとしてた?
鍋だ 鍋。
豆乳キムチ鍋とか。
へぇ~。
食べに行っていい?
メンマあげるから。
え? いや 保が戻って来たらね。
いつ戻って来る?
いつだろう…。
向こうも保と暮らしたいって
言ってるし。
戻って来るよ!
戻って来たら呼んでね。
豆乳キムチ鍋。
ほら メンマあげるし。
あ~ いい いい…
メンマ 嫌いだし。
え~ どうしよう…。
食べなさいよ。
映画のペアチケットと
人間ドックのペアチケット。
使うことは あり得ませんので
お返しいたします。
お心遣いありがとうございました。
(深杉) 脳ドックも?
(八木原) あの 美々先生?
私のことは もうお構いなく。
(沙織)
失礼します… あっ 美々先生。
あっ あの 診察じゃなくて
これ使ってみてください。
ペアマスク。
(一同) ペア!?
(沙織) ん? 何?
我孫子さん
贈り物は頂けませんので。
(沙織) 営業に回って来た
サンプル品です。
美々先生には
檸檬と草モチの話とか
いろいろ
聞いてもらったりしたんで。
(深杉) 檸檬と草モチ。
(夏樹) シッ。
(沙織) 檸檬と草モチのこと
知ってるんですか?
(ノック)
失礼します。
(深杉)草モチ!
(夏樹)そっちは檸檬 草モチ こっち。
(沙織) えっ?
(夏樹) あっ。
えっ?
フゥ~。
(八木原) カオスだ~。
(沙織) えっ? えっ!?
檸檬?
で 草モチ?
我孫子さん
ごめんなさい そうなんです。
私が草モチなんです。
(沙織) え~! ヘヘヘ…。
えっ ホントに?
そんなことってあるんですか?
えっ じゃあ こっちとこっちで
お互い知らないでやりとりして?
えっ… いつ知ったんですか?
いや 今 そういうのいいから。
いや だって今年1・2を争う
びっくりニュース!
(深杉) そうだよね!
(夏樹) 深杉先生!
(深杉) えっ ちょ… 痛た…。
でも 何か分かる。
あの 茶飲み友達って
言ってた感じ。
うん 分かるかも。
アオちゃんには
美々先生が合うかも。
何言ってんの?
っていうか 今 そんなこと…。
何しに ここに?
あっ ペアマスク。
あっ じゃあ これ
アオちゃんと美々先生に。
いや もう こういうのいいから。
いいから いいから。
美々先生 使ってくださいね。
じゃあ 失礼しま~す。
あ~ びっくりした~。
(八木原)
あの 青林さんは何の用件で?
来年のカレンダーの件で。
美々先生
ちょっとお時間いいですか?
♬~
お連れしました。
あ~ 悪いね 悪いね 先生。
(岬) どうも!
(岬) うちが毎年正月に
取引先に配ってる
サービスカレンダーが
廃止になったのはご存じですよね。
はい 聞いていますが
それが何か?
いや 岬君が中心になって
廃止撤回の声を
集めてるんだけどね。
まぁ いわゆる署名運動みたいな。
(岬) 「みたいな」じゃなくて
署名運動だから。
それに僕が中心になってる
って言うと また僕が
一人で暴れてるみたいじゃない
僕だけじゃないんですよ
カレンダーを
なくしてほしくないって声は。
他の部署からも
上がってるんですから。
まぁ 営業からの声が
一番大きいけどねぇ。
(岬) 何?
それは僕の声が大きいから?
いやいや… 声だけじゃなくて
態度も大きいけどね。
(岬) 心が小っちゃいんだから
態度ぐらい大きくさせてください。
あっ 心が小っちゃいっていう
実感はあったんだ?
あの~ 話がそれてます。
アハっ
アオちゃん 代わりにやって。
(岬) アオちゃん 代わりにやって。
え~。
というわけで
美々先生にも ぜひ
カレンダーの廃止撤回に
賛同していただき
署名をお願いできないかと。
どうして私にまで?
廃止の理由の1つとして
カレンダー配布による
感染拡大予防のため
というのがあるので。
(岬) 産業医の賛同を得ておくと
心強いんだよね。
カレンダーの配布は
マスクをしっかりして
密にならないように気を付ければ
問題ないですよね?
でも
経費削減が大きな理由なのでは?
あ~…。
社長が判断されたんですよね?
リモートやテレワークが
定着して
カレンダー自体が時代に即さない
と思われたのでは?
あ…。
今年は思ってもみなかったことが
起きて 世界が変わったんです。
私たちも変わらざるを得ない。
カレンダーの廃止は
やむを得ないと思います。
あ… ちょっといいですか?
新入社員の笠舞君です。
知ってます。
笠舞君の話を
聞いてあげてもらえませんか?
(岬) そうそう
それで同席してもらったんだ。
何でしょう?
(笠舞) あっ あの… えっと…。
あれだよね?
このところ外回りを。
(笠舞) はい。
あちこち
外回りに行ってるんですけど
カレンダーを楽しみに
されてる方が結構多くて。
(岬) そう! そうなんだよな!
あ~… シッ…。
(笠舞) 世界各地の
キレイな風景や日常を切り取った
何でもない路地裏とか…。
「何か いいんだよな
おたくのカレンダー」って
褒められたりとか
「親父の代から同じとこに
張ってるんですよ」って
トイレに張ってあるのを
わざわざ見せてくれたりとか。
(岬)
そう よくトイレに張られてんだよな
うちのカレンダーはさ。
あっ そういや
うちもトイレに張ってるわ。
(岬) え~!
いや でもホント
待ってる人 多いからね。
(笠舞)
はい テレワークやリモートが
定着した今だからこそ
カレンダーを持って
お世話になったとこへ
ご挨拶に行かなきゃって。
経費削減は大事です。
でも お金よりも大事なこと
あると思います。
どれだけ世界が変わっても
変わらないものって
あると思います。
♬~
《何だろう? 何かモヤモヤする》
《何かモヤモヤするんだけど》
♬~
(ベル)
(八木原) はい
健康管理室 心の相談窓口です。
えっ ハロー?
あっ 美々先生 海外支社の
現地スタッフだと思うのですが。
すいません。
(英語)
英語 通じないね。
ベトナム語…?
ベトナム語だ
ちょっと分かる人 呼んで来て。
はい。 急いでね。
はい!
あ~… ジャスト ア モーメント
プリーズ OK?
あっ どうぞ。
はい。
(機械音声:ベトナム語)
(ベトナム語)
ベトナム工場のスタッフ
グエンさんの
おじいちゃんからです。
おじいちゃん?
カレンダーが廃止になる
という話が悪いふうに伝わって
騒ぎになってるみたいです。
それで おじいちゃんが
心配して電話を?
業績悪化で孫のグエンが
クビになるんじゃないかって
不安がってるみたいで
大丈夫だって伝えたんですけど。
僕のほうで預かりますね
向こうでかけ直します。
失礼します。
すごいですね
ベトナム語 ペラペラでしたね。
(ベル)
はい こちら
健康管理室 心の相談窓口。
モンゴル語だ。
モンゴル?
多分…
モンゴル語 分かる人 呼んで来て。
はい。
ハ… ハロー? ハロー?
(夏樹) お疲れさまです。
お疲れさまです。
どうぞ。
はい。
(モンゴル語)
ヒンディー語。
はい。
(八木原) 何度もすいません!
(夏樹) お疲れさまです。
(八木原) どうぞ。
はい。
(ヒンディー語)
ジャワ語。
はい。
(ジャワ語)
(ノック)
はい。
(五文字) あっ 美々先生いた。
署名用紙 岬さんが まだかなって。
あっ 今
お持ちしようと思ってました。
あ~ もう出ちゃいました。
僕 預かります。
えっ。
今 屋台にいるって言ってたんで。
屋台?
あっ 何か期間限定で
おいしいラーメンの屋台が
出てるみたいで
僕も これから行くんで
渡しておきます。
あっ すみません。
はい。
あっ 今日 大変でしたね
ベトナムとかモンゴルとか。
あぁ…。
アオちゃん 大活躍。
語学が堪能だとは
知りませんでした。
朝鳴部長は そこを見込んで
人事部に呼んだらしいですよ。
そうなんですか。
今も まだ残って電話してます。
えっ?
現地スタッフのグエンさんの
おばあちゃんと話してる。
おじいちゃんじゃなくて?
フフフ…。
おじいちゃんは
2時間くらいで終わって
今は おばあちゃんの愚痴を
延々 受け止めてあげてる。
え~…。
アオちゃん 受け止め男子だから。
(ベトナム語)
(ベトナム語)
(ベトナム語)
(五文字) 僕の話も5時間くらい
聞いてくれたことがあって。
5時間?
5時間半くらいかな
途中 涙ぐんだりして。
へぇ~…。
僕が小学校の頃
リコーダー隠された話とかした時。
(ベトナム語)
(五文字) でも ほとんどは
たわいないことばっかりで
ひと晩寝たら
忘れちゃうようなことを
ゲラゲラ笑ってくれたり
静かに黙って聞いてくれたり。
聞いてくれるだけで
癒やされるってありますよね。
アオちゃん そういう人だから。
アホみたいに優しい。
(ベトナム語)
(ベトナム語)
アハハ…。
(ベトナム語)
♬~
(青林の声) 「夏が終わりましたね
草モチさん。
この夏は
どこも行かなかったから
しりとりしませんか」。
フフフ…。
(青林の声) 「5分だけ」。
(美々の声) 「いいですよ」。
(青林の声)
「じゃあ 5分だけの け」。
(美々の声) 「けつかっちん」。
(青林の声) 「……終わっちゃった
じゃないですかあー」。
フフフ…。
(美々の声)
「どっちが好きかシリーズ。
夕日の沈む海と朝日の昇る山」。
(青林の声)「うわー」。
(美々の声)「うわーって何ですか」。
(青林の声)
「その山の名前は何ですか」。
(美々の声) 「もういいです
焼きそばとタコ焼」。
(青林の声)
「どっちにしようかな」。
(美々の声) 「ラーメンとうどん」。
(青林の声) 「ラーメン」。
(美々の声) 「ラーメン
胡椒いっぱいかけます」。
(青林の声) 「覚えておきます
いつか一緒に食べるとき
草モチさんのラーメンに
胡椒いっぱいかけてあげます」。
♬~
あっ。
どうしたんですか? 美々先生
こんな所で。
草モチです。
え?
草モチです…。
あぁ… 檸檬です。
お… お腹すいてませんか?
えっ… えっ
待っててくれたんですか?
はい。
期間限定の
おいしいラーメンの屋台を
教えてもらったんです
行きませんか?
あ… あの…。
い… 行きます?
行きます。
はい。
(店員) はい お待たせ~。
(2人) ありがとうございます。
(店員) はい お待たせしました。
(美々:青林)
ありがとうございます。
いただきます。
いただきます。
すいません。
あっ。
僕が。
いつか一緒に食べる時
草モチさんのラーメンに
胡椒を
いっぱい かけてあげますって。
はい。
フフ。
はっ。
えっ。
あっ… すいません。
あっ…。
だいじょ… 大丈夫です。
いやいや 大丈夫です 大丈夫です
すみません。
いやいや… 大丈夫です。
いや…。
(箸が落ちた音)
すいません。
フフ…。
すいません…。
あ~…。
♬~
アハ…。
フフフ…。
どうも。
ありがとうございました~。
♬~
♬~
では ここで…。
あっ じゃあ。
おやすみなさい 檸檬さん。
おやすみなさい 草モチさん。
あっ 電車ですか?
あっ いや 駅からバスで。
時間 大丈夫ですか?
大丈夫 あると思います。
じゃあ…。
じゃあ…。
♬~
《「あると思います」?》
お金よりも大事なこと
あると思います
どれだけ世界が変わっても
変わらないものって
あると思います
♬~
分かった…。
分かりました!
えっ… 何がですか?
「お金より大事なこと
あると思います」とか
「変わらないものって
あると思います」とか
青林さん 言ったじゃないですか。
それが引っ掛かって
モヤモヤしてたんだけど…。
えっと… 何を言っているのか。
私 青林さんのこと
嫌だったんです。
えっ? 嫌だったの?
「え~ 檸檬が青林ぃ?」って。
あぁ… まぁ そうですよね。
何で嫌なのか分かったんです。
何で嫌なの?
あの時 あんなこと言ったから。
命より
大事なものがありますか?
あります
あると思います
「命より大事なものが
あると思います」って言った
青林さんのことが
私は あの時から
あの時から ずっと…
嫌だったんです。
えっと…。
だから私は… 言っていいですか?
言ってもいいですか?
言いますよ? 青林さん 言います。
はい…。
あなたの…
命より大事なものになりたい。
好きです。
栗きんとんでも 草モチでもなく
私と… 私と…
お付き合いしてください!
お願いします!
美々先生…。
はい。
草モチじゃなくて美々先生。
はい。
僕も言っていいですか?
言いますよ。
僕は 好きになったら
めちゃめちゃ大事にしたいし
ずっと一緒にいたいし
ずっと好きでいたいし
それって… 結婚ってことだし
結婚するなら
東京と岩手と2か所で
式 挙げなきゃいけないなぁとか
披露宴は
誰 呼べばいいの?とか
新婚旅行はハワイがいいのかな?
とか いろいろ考えるんです。
いや… 考えちゃうんです。
朝は
コーヒー入れてあげたいけど
ニンジンジュース のほうがいいって
言われたら どうしようとか
お風呂上がりの濡れた髪を
ドライヤーで乾かすのは
絶対やってあげたいなとか
乾いた髪を
結わえてあげたいけど
でも それは
髪が短いとできないから
どうしてあげたらいいのかなとか
いろいろ考え…。
ぐしゃぐしゃ言ってないで!
どうなの? はっきり言ってよ。
好きです。
♬~
♬~
好きに決まってるじゃないですか。
♬~
それね シイタケ ありがとう
ありがとう ありがとう。
(ゆり) 熱ちち… 熱いよ。
あ~ 熱い。
お肉 食べる?
(朝鳴 保) 食べる。
はい。
(保) ありがとうございます。
敬語か。
ちょっと辛いかな?
(ゆり) ううん 大丈夫 おいしい。
保 おいしい?
(保) おいしい。
よし じゃあ食べ終わったら
トランプしよう。
(乙牧ひろ吉) はい。
(八木原) ありがとうございます。
(栞) はい どうぞ。
あっ ありがとう。
チーズギョーザ フフフ…。
熱っつい! 熱い!
フフフ…。
お絞り 1つ下さい。
(栞) はい。
お絞り。
ごめんなさい。
これは ハッピーエンド…?
いえ まだまだ これから
始まったばかりです。
八木原君 何か?
あっ いえいえ どうぞ どうぞ。
フフフ…。