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Vol.5 〜極神、それは神を極めること〜 その参 象さん電撃戦

私の脳内的には世間でもきっと大人気なはずの「〜極神、それは神を極めること〜」コーナーもいよいよ第三回!
一回目と二回目に何をやったかは、それぞれ「その壱 奇怪テクノ」と「その弐 撃滅ストライク」に詳しく書いてあるので、
そっちを確認して欲しい。というわけで、今回のテーマだが・・・。

開発部I 「ちょっと待って下さいよ。8/12と8/26に行われる公式大会「サムライ・リーグ」も間近だし、
      デュエルロードではスーパーデッキ・ゼロデュエルも花盛りだってのに、神ですか?」

スーパーデッキ・ゼロデュエルの優勝者プロモ。
勝ちゃんや白凰がカードに登場するのはこれが初!

いいんだ。だって、 ゴッドだから。

千呪の魔象ギリメノアイル 千刃の武象ギリトラワンガ


見れば分かるように、残念ながらこの「ギリトラワンガ」と「ギリメノアイル」には「撃滅」や「奇々怪々」のような
ド派手な力は備わっていない。G・リンクしたとしても手に入る力は、パワーアタッカー+3000とW・Bだけ。
ゴッドの中では最も地味な性能と言わざるをえない。

だがしかし! だからと言って甘く見るのはまだ早過ぎる。
「ギリトラワンガ」と「ギリメノアイル」にはこの神ならではの長所がきっちりと備わっている。
それは・・・。


1.何を隠そう最軽量!
「撃滅」は確かに強い。一気に4枚ものシールドをブレイクするQ・Bに、攻撃時に2枚もマナを破壊する超竜バジュラのような
マナ破壊能力。そして、ブロックされれば手札を全て奪い、ブロックされなければパワー3000以下のクリーチャーを破壊する、
オーマイゴッド的不自由な二択。強い、強すぎる!
 
だが、見方をちょっと変えてみよう。竜極神ゲキ、竜極神メツ、この二つは共に7マナのクリーチャー。
それをG・リンクさせるには合計14マナもが必要になってしまう。こりゃ大変だ。それに比べて、
この「ギリトラワンガ」と「ギリメノアイル」を改めてじっくり見て欲しい。3マナと4マナ。
二つ足したとしても、ゲキかメツどちらか一体分のマナでOK。

2.なんてったってアンコモン!
ゴッドが真の力を発揮するには、二つのクリーチャーを並べG・リンクさせる必要がある。
では、どうすればG・リンクできる可能性を高めることができるのだろうか?
最も確実で効果的なのは、当たり前だけどそれぞれのゴッドを4枚ずつ投入すること。
しかし、言ったり書いたりするのは簡単だけれど、実際にそれをやるのは大変だ。例えば「撃滅」の場合はゲキもメツもVRなわけで、
それを8枚集めるってのは・・・。

さぁ、そこで改めて「ギリトラワンガ」と「ギリメノアイル」のレアリティを確認してみよう。
そう、このゴッドは二つともアンコモンなのだ! これなら8枚揃えるのはそんなに難しいことじゃない。
つまり、ゴッドの入門編として考えるならこの2体がベストゴッド!


3.どっから見ても、でっかい象!

パオーン。





○というわけで、何事もなかったようにデッキ作りを始めよう。

でもその前に。せっかくだから、今回はもう一つ追加条件を加えてデッキを作ってみることにしよう。
その条件とは、「光らないデッキ」に仕上げること。せっかく、「ギリトラワンガ」&「ギリメノアイル」という
アンコモンのゴッド(以下、象神様)を使うのだから、デッキを構成するカード全てを入手が簡単なコモン・アンコモン・レアで
揃えてみようってこと。これなら、きっと手軽に気軽に試してもらえるはずだし、よりゴッド入門編っぽくなるはずだしね。

よし、条件は決まった。じゃ、次は方向性を確定しよう。象神様に最も似合う戦略、それはやっぱり速攻だろう。
一番の魅力はコストの軽さだし、G・リンクしたとしてもパワーはそれほど高くないので長いゲームを戦いぬくのはちょい苦手そうだ。
序盤からいきなり勝負を仕掛け、象神様が出現した時には勝利宣言できちゃいそうなデッキにしよう!
で、完成したのがこんなデッキ。

 

文明 カード名 種類 コスト 枚数 種族 レアリティ パワー 収録弾
自然 冒険妖精ポレゴン クリーチャー 1 4 スノーフェアリー C 2000 11弾、CDP2
火/自然 無頼勇騎ゴンタ クリーチャー 2 4 ヒューマノイド/ビーストフォーク U 4000 10弾、CDP2
自然 怒髪の豪腕
(レイジ・アーム)
クリーチャー 2 3 ビーストフォーク C 1000+ 8弾
弾け山のラルビン クリーチャー 2 2 ドリームメイト C 1000+ 24弾
ムラマサのコンセント クリーチャー 3 4 ゼノパーツ C 1000 24弾
自然 無敵の咆哮
(マイティ・シャウター)
クリーチャー 3 2 ビーストフォーク C 2000 1弾、ベストチャレンジャー
自然 シャムシャム・カブキリ クリーチャー 3 2 ジャイアント・インセクト C 5000 12弾、CDP2
襲撃者エグゼドライブ クリーチャー 3 3 ドラゴノイド C 3000 6弾、CDP
千刃の武象ギリトラワンガ クリーチャー 3 4 ゴッド U 2000+ 24弾
自然 千呪の魔象ギリメノアイル クリーチャー 4 4 ゴッド U 3000+ 24弾
衝撃のロウバンレイ クリーチャー 5 3 ブレイブ・スピリット R 1000 20弾
自然 母なる大地 呪文 3 4 R 10弾
地獄スクラッパー 呪文 7 1 R 14弾、エッジ・オブ・ドラゴン、
ヘブン・オブ・ドラゴン


■登場するカードを紹介!
○冒険妖精ポレゴン
デッキに1マナ域があるのとないのとじゃ、速攻デッキの性能は大きく変わる。やっぱり1ターンでも早くシールドを
破壊しなきゃ駄目なのだ。1マナの定番としては、《凶戦士ブレイズ・クロー》もあるけれど、
今回はポレゴンをチョイス。シールドをブレイクすると手札に戻っちゃうのを面倒に感じちゃうかもしれないけど、
それにも色々と利点がある。3マナあればそれで十分な火単速攻と違って、ギリギリゴッドの場合は最低でも4マナまでは
マナを伸ばしたい。そんなときに、出番を終えたポレゴンが役立ってくれたりするのだ。
それに、ブレイズ・クローと違って勝手に攻撃して死んじゃったりしないしね。

○ゴンタ&豪腕&ラルビン
強力2マナ陣。常にパワー4000のゴンタは安定の強さで文句なし。
で、新たに登場したラルビンだけれどこいつがかなり可愛い存在。火単で良く使われるパワー4000の
《放浪兵エルジージョ》に比べるとちょい小さいけれど、マナが壊れたりする危険がないので
ギリギリゴッドにはこっちの方が合ってる感じ。ただ、スーパーデッキの登場によって《電脳聖者タージマル》が
増えちゃってるのがちょっと逆境。
どっちつかず気味に、《怒髪の豪腕》と微妙な配分にしておこう。

○コンセント&エグゼドライブ&シャムシャム&無敵
スピードアタッカー獣の《襲撃者エグゼドライブ》は見慣れていると思うけど、それ以外はちょっとマニアックなチョイス。
《ムラマサのコンセント》は24弾で登場した面白いST獣で、バトルゾーンに出るとパワー1000以下の敵獣1体を破壊する力を持つ。
パワー1000なのでたいしたことないんじゃないの?と思うかもしれないけど、これが色々と空気呼んでていい感じだ。
例えば、《チッタ・ペロル》や《コッコ・ルピア》といったドラゴンデッキの急所を落とすには丁度いいマナだし、
《予言者マリエル》なんていう防御用キャラにもビリビリ攻撃。
《シャムシャム・カブキリ》は単純パワーキャラだが、そのパワーは5000とかなり侮れない数値。
何かが進化すると死んじゃうので4体フル投入すると進化デッキと対決した時にげっそりしちゃうけど、
2体ぐらいで使い分けする分には悪くない。
そして、最後に残った《無敵の咆哮》。これを採用した理由は色々とある。
例えば・・・。

パオーンだから。
いやいやいや、勿論他にも理由は一応ある。あるよー。ほんとほんと。例えば、コイツは破壊されたらマナになってくれる。
ってことは手札を減らさずに後続の象神様やロウバンレイのマナを確保できるってこと。
それに、《青銅の鎧》に比べてパワーが1000高いので、《地獄スクラッパー》を踏んだ場合の被害も減らしやすい。
ほら、ちゃんとした理由が!


開発部I 「嘘でしょ?」


大嘘。



○衝撃のロウバンレイ
スピードアタッカーを持ち攻撃するだけでブロッカーまで破壊してくれる、殴るデッキにとっての大事な守り神。
自然と5マナ貯まってるシーンはそれほどないので、《母なる大地》で無理矢理もってくる場合が多い。なので、
相手のデッキブロッカーだらけだよ!って場合を除きまずはマナに置いてしまおう。

■使い方!
これまでに紹介したデッキ達に比べると、この「象さん電撃戦」は使いやすさ抜群。序盤用クリーチャーのパワーが高いので、
召喚できるものをばしばしと召喚し、深く悩まずがしがしと殴る。「象さん電撃戦」と名付けたものの、
象神様がリンクせずに勝っちゃうこともしばしばだ。

しかし、それでいて意外と象神様が相手に与えるプレッシャーはでかい。
片方が出ただけで、相手はいつ襲ってくるか分からないダブルブレイカーを気にしなきゃいけないからだ。さすがは、パオーン。

それでは、また次回!

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