先週末、息子の母校 清真学園では体育祭が開催された。
例年通り4月29日 昭和の日に開催される予定だったが、前日の雨によるグラウンドコンディションの悪さから翌日に順延された。
順延の発表も前日28日の授業終了後すぐに清真学園のホームページ、SNSで告知された。
前日に順延を決定したことで、混乱は少なかっただろう。
晴天の下で開催された体育祭。
高校3年生たちにとっては最後の学校行事、最高の思い出になったはずだ。
昨今、何かと体育祭の競技の安全性が話題になるが、清真学園では先生方の安全管理の元、30年以上続く競技もある。
中学生男子による騎馬戦。後方に控え、不戦勝を狙う戦法は草食化の影響だろうか
組体操。高校生男子によるやぐら。
高校生女子による棒引き。OGによると、昔よりおとなしい、らしい…
高校生男子による棒倒し。いつまでも続いてほしい。
その後、団対抗リレー。全競技が終わり、成績発表。
優勝は、B団。
B団の皆さん、優勝おめでとう
熱気に満ちた素晴らしい体育祭だったが、考えさせられることもあった。
生徒たちの雄姿を見届けようと、たくさんの家族が清真学園に駆け付けたせいか、路上駐車や迷惑駐車が目立った。
それらに対応したのも、もちろん高校生を中心とした体育祭実行委員の生徒たち。
係の生徒たちが競技の合間に学校周辺を歩いて回り、自動車の移動をお願いしていた。
競技中にも頻繁に自動車の移動をお願いする放送がされていたほどだ。
普段、学校へ来ることの少ない家族の方が来られ、駐車場の場所などがわからないということも原因の一つかもしれないが、本来競技や仲間たちの応援をするはずの生徒たちに余計な苦労を掛けてしまっていることが残念でならない。
それに、「通路には立ち止まらないでください」という放送もされていた。
2、3年前から、観覧席がシート専用のスペースとテーブル・イスが使えるスペースとに分けられた。
そのため、区切るように通路があるのだが、その通路に立ち止まってしまいカメラ・ビデオ撮影をする方が多くいた。
そのうちにそこに人だまりができるようになり、その後ろの方が競技を見ることができなくなってしまったようだ。
お子さんの競技する姿をカメラ・ビデオに収めたいという気持ちはわかるのだが、状況に応じた判断は必要なのではないだろうか。
撮影スペースをつくるということも一つの方法なのだろうが、1000人もの生徒が競技する体育祭なので懸念がないとは言えない。
限られた撮影スペースを譲り合うことができるのだろうか。
その場所を独占する方だっているかもしれないし、それを管理する係だって必要になってくるはずだ。
ルールをつくればつくったなりに、いろいろと問題が出てくる。
悲しいが、これが現実でもある。
また、学校敷地内を禁煙にしていたからなのか、周辺でポイ捨てされたたばこの吸い殻が目についた。
私はたばこを吸わないので愛煙家の気持ちにはなれないのだが、吸殻をポイ捨てする人は愛煙家とは言えないだろう。
これも学校側が吸殻入れを用意すればいいのかもしれないが、それでいいのだろうか。
それは、問題解決を他人任せにするようなものだ。
生徒たちには関係のないこれらのことで、見る者に感動を与えてくれる素晴らしい生徒たちの体育祭に大人たちが水を差してはならないはずだ。
これらの問題解決を大人一人一人が、考えなければ生徒たちの健やかな成長を妨げてしまうかもしれない。
地球の常識
『大人のするように育つ。』