玄関の鍵を交換する費用はいくら?料金相場と鍵交換の方法
玄関の鍵は、私たちが安心して生活するために欠かすことのできない非常に大切なものです。
残念なことに世の中には悪いことを考える人も少なくなくて、空き巣ができそうな家を探している者もいます。簡単に入ることができそうな家が見つかれば、空き巣犯同士で情報を共有し合う恐れもあります。
被害にあわないためには普段からしっかりとセキュリティ面の対策をしていくことが大事です。
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玄関の鍵を交換するタイミングとは
はじめから家の玄関に設置されていた鍵のままで暮らしていけば安泰というわけではなく、どこかで鍵を交換するべきタイミングがくることもあります。
では、どのようなタイミングで交換するべきなのでしょうか。
1.防犯性を上げたい時
ご自宅に設置されているシリンダーがもしも防犯性の弱い鍵であるなら、交換を考えるタイミングと言えます。
防犯性が上げられる鍵をいくつかご紹介しましょう。
家庭用のシリンダー(鍵穴)は、以下の主な3つの種類に分けられます。
- ピンシリンダー
- ディスクシリンダー
- ディンプルキーシリンダー(防犯性が高い)
鍵の見分け方
見分ける簡単な方法は、鍵の形を見ることです。ギザギザの山が片方だけに付いており反対側はギザギザがなく平らになっているものがピンシリンダーです。
鍵の両側ともギザギザの山があって鍵穴の外観が「く」の字になっているものがディスクシリンダー。
鍵の先端が丸くなっていて表面にクボミがあるものがディンプルキーシリンダーです。
その内、ピンシリンダーとディスクシリンダーは比較的シンプルな構造で防犯性が弱い鍵となります。
空き巣をしようと狙っている人は、家の中に侵入するための鍵開け方法・技術を研究しており、シンプルな構造のピンシリンダーとディスクシリンダーであれば、ほんの数秒で開けられる可能性があります。
特にディスクシリンダーは安価で容易に作成できるので、以前は全国に普及していました。
現在では空き巣に狙われるリスクが高いということで、メーカーでは廃番品となっています。ですが、鍵の交換タイミングがなかなか無いご家庭や、手持ちのシリンダーをローテーションして交換している賃貸などでは、今も尚ディスクシリンダーがついている場合があります。
一方、ディンプルキーシリンダーは構造がかなり複雑で、鍵を開けるピッキングのプロでも開錠するのは困難で、もしくは開かないため、壊して開けることになります。
空き巣犯は、鍵を開けるのに5分以上かかってしまうと、ほとんどの場合は侵入するのを諦めると言われているので、ディンプルキーシリンダーが設置してある家だと空き巣に狙われる可能性が低くなります。
ピンシリンダーやディスクシリンダーのままでは狙われる危険があるということを知ったタイミングで早めに交換をした方がいいでしょう。
2.鍵を紛失した時
鍵をなくしてしまった時の、鍵交換はよくあるパターンです。
鍵をどこに落としたかわからない場合、落としたのではなく盗まれた可能性もあります。
もし落としたのだとしても、落ちた瞬間を誰かが目撃していたとしたら、鍵を拾って家までついてきて住んでいる場所を特定されてしまったかもしれません。
そうなるとスペアキーを使用して生活できていても、その誰かが拾った鍵でいつ侵入してくるかわからない状態になります。
鍵がどうしても見つからない場合はスペアキーだけを作成するのではなく、鍵を交換してしまった方が安心して生活できます。
3.鍵が回りにくい時
長い期間使用すれば鍵が回りにくくなってくることがあるでしょう。鍵、または鍵穴も、経年劣化によりいずれ正常に鍵を開け閉めできなくなるため、異常が見られた時が鍵交換のタイミングとなります。
スペアキーを差し込んで回してみて違和感がなければ、使っている鍵だけに異常があると思われますので、新しいスペアキーを作成するようにしましょう。
スペアキーを差し込んで回そうとしても同様の異常が出る場合には、掃除機やエアダスターを使って、鍵穴の中のゴミや埃を取り除いてください。
そのあと鍵穴専用の潤滑油を差してください。その際、市販のシリコンスプレーは使用してはいけません。一時的にはスムーズに回るようになっても、だんだんと油に埃やゴミが付着し固まってしまって逆効果になります。
以上の方法でスムーズに鍵が回る可能性もあります。
再度試してみてもうまく回らない場合は、鍵穴が経年劣化してきているのかもしれません。このまま放置していたら最終的に壊れてしまい開けることができなくなってしまうため、鍵が回りにくい、固いといった違和感があれば交換するタイミングとなります。
4.引っ越しをする時
引っ越しをする時も鍵の交換を考えるタイミングです。
入居者がかわる度に鍵の交換をしてくれる家主や管理会社も多いですが、現在は必ず家主・管理会社が鍵交換をしなければならないという法律はありません。入居後に鍵を交換するかどうかは、入居者に任せている管理会社もあります。
基本的に最初にもらった鍵は退去時に返却することになっています。しかし、生活している間にスペアキーを作成していて、前の居住者が退居する際に申告しないまま、まだスペアキーを持っている可能性は大いにあります。
前の居住者が住んでいた時と同じ鍵のまま交換せずに生活するのは大変危険ですし、不安なまま毎日を過ごさないといけないのは苦痛です。
引っ越しをする際は、必ず家主・管理会社に鍵の交換について確認し、もししていないようであれば許可を得て交換しましょう。
賃貸の鍵交換の注意点
賃貸の場合で鍵交換をする時には注意点があります。
交換する前に必ず家主・管理会社に連絡を入れること。
賃貸物件で初めから備わっているものは全部貸主の所有物になります。鍵の交換が必要な場合は事前に連絡を入れて許可を得ましょう。
また鍵交換をするにあたっての費用負担については法律で定められているわけではありません。国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を出していて、要約すると、「貸す側が負担すべき」という内容が記載されています。
しかし、これはあくまでもガイドラインであって法律ではないので、そこまでの強制力はありません。現状は引っ越しをするタイミングで借主が負担するということが一般的になっています。
ガイドラインにも出ていますし、もしかしたら家主・管理会社との交渉によっては貸主側に負担してもらえる可能性もあるので、契約内容を確認して交渉してみるのもありです。
尚、入居後に、鍵を紛失してしまった、あるいは防犯性を高めるために鍵を交換したいといった場合については借主負担になりますのでご注意ください。
鍵屋に交換を頼むときの費用はいくら?料金相場とは
実際に交換しようとなった場合、どのくらい費用がかかるのか目安をしっておくと安心です。
以下では、鍵屋に交換を依頼した時にかかる料金相場をご紹介します。
※すべて税抜き価格表示
鍵をなくした場合の交換費用
鍵をなくした場合は、鍵屋に交換を依頼した場合、作業費の他に新しく取り付けるシリンダー(鍵穴)の部品代がかかります。
作業費は10,000円~、一般的な交換用シリンダーは15,000~25,000円ほどが相場となります。
※鍵の種類により作業費が変動します。また、取り付けるシリンダーの種類や防犯性により価格が異なります。
鍵が壊れてしまった場合の交換費用
差す方の鍵が壊れた場合は、合鍵の作成費だけで済みます。
シリンダーや錠前本体が壊れてしまった場合は、鍵屋に交換を依頼した場合の作業費と、合わせて各部品の費用がかかります。
部品については、シリンダーのみ、または錠前のみの交換で済む場合もありますので、現場によります。作業前のお見積りを確認しましょう。
鍵の種類ごとに見る交換費用
鍵、錠前にはたくさんの種類があって、それぞれの種類によって費用が異なります。
ギザギザの鍵(ピンシリンダーとディスクシリンダー)
ピンシリンダー・ディスクシリンダー共に交換費用の相場は、作業費の10,000円~+部品代5,000~10,000円になります。
ギザギザの鍵とはピンシリンダー(片側だけにギザギザの山がある鍵)とディスクシリンダー(両側ともギザギザの山がある鍵)のことを指します。
以前はピッキングに弱い鍵でしたが、旧型品ではなく現在メーカーが取り扱っている玄関用のピンシリンダー・ロータリーディスクシリンダーなどはピッキング対策がされています。
ディンプルキー
ディンプルキーの交換費用の相場は、作業費の10,000円~+部品代15,000~25,000円になります。
ディンプルキーとは表面にクボミがあるのが特徴で、構造が複雑にできています。ディンプルキーシリンダーは先ほどご紹介したピンシリンダーに属するシリンダーなのですが、両者を比較すると防犯能力が大きく違ってきます。
ピンシリンダーもディンプルキーシリンダーもピンタンブラーと呼ばれるピン状の障害物が回転を防ぐ仕組みになっていて、ピンシリンダーの方は上下にしかピンタンブラーが配置されていません。
しかし、ディンプルキーシリンダーには上下左右方向からピンタンブラーが配置されており、その組み合わせパターンは100億通り以上にもなります(※シリンダーによって組み合わせ数は異なります)。鍵を複製することさえ難しく、現在もっとも安全なシリンダーだといわれています。
トステム・リクシルの鍵
トステムシリンダーの交換費用は、作業費の10,000円~+部品代10,000~25,000円が相場になります。
サッシや玄関ドアを取り扱うメーカーとして有名なトステム(現在はリクシルに社名変更)。鍵交換の際には、トステム(リクシル)の扉に対応するシリンダーの用意が必要となります。
プッシュプル錠
プッシュプル錠の交換費用は、作業費の10,000円~+部品代10,000~25,000円が相場になります。
内側からハンドルを押すだけ、外側からは引くだけで開けられる錠前のことをプッシュプル錠といいます。プッシュプル錠でハンドルと上下の鍵がワンセットになっている場合は、プッシュプル錠ごと交換が必要となります。
ドアノブ・インテグラル錠
ドアノブの交換費用は、作業費の10,000円~+部品代5,000~15,000円が相場になります。
ドアノブを交換する場合はどうでしょうか。ドアノブは鍵が付いていないものや、トイレ扉などで使う簡易的なものもありますが、玄関や勝手口などには鍵付きのドアノブ(インテグラル錠)が使われます。
ハンドルの中央にシリンダーが内蔵されており、鍵穴に鍵を差して開け閉めできることが特徴のインテグラル錠。
引き戸錠
引き戸錠の交換費用は、作業費の10,000円~+部品代5,000~15,000円が相場になります。
レールや溝に沿ってスライドし開け閉めする戸のことを引き戸と言います。引き戸には、戸の先に設置するタイプの引き戸錠と、2枚の引き戸の中心に設置する引違戸錠があります。
装飾錠
装飾錠の交換費用は、作業費の10,000円~+部品代25,000~65,000円が相場になります。
装飾錠とは、親指でツマミを押しながら開ける錠のことを言います。ツマミを押すとラッチボルトが中に引っ込むため開錠できます。ラッチボルトとは、ドアが勝手に開かないように仮締めするもの。
豪華な印象を与える外観が特徴です。
カードキー
カードキーの交換費用は作業費の10,000円~+部品代35,000~75,000円が相場になります。
カードキーとは、磁気やIC内蔵のカードを挿入したり、かざしたりするだけで施錠開錠できるものです。ピッキングもできないので防犯能力は高いです。
さらにいちいち鍵を入れて回したりするのではなく、カードを通したりかざしたりするだけというのが、普段の生活においてすごく楽なので、オフィスの他にもご家庭用の鍵・賃貸の鍵として人気があります。
費用を抑えたい!DIYで鍵を交換する方法
鍵屋に交換を依頼した場合の費用をご紹介しましたが、少し高いなと感じられた方はDIY(Do It Yourselfの略語で「自分でやってみよう」という意味)で鍵を交換してみるのもいいかもしれません。
いざDIYをやろうと思ってもどのような手順を踏めばいいのかわからない方もいると思います。
こちらで簡単な鍵の交換方法をご紹介します。
まずは必要な道具を用意しよう
DIYをするのに必要なものがいくつかあるので作業前に準備しておきましょう。
ご紹介する道具のほとんどが、インターネットやホームセンター等で購入できます。インターネットでの購入は、豊富な種類の中から価格の安いものを探すことができますが、実際に目で確認できないのがデメリットです。
一方ホームセンターは実際に手に取って確認できることと店員さんの話も聞けるというメリットはありますが、店に置いている種類が少ないということと、お取り寄せしても時間がかかってしまうというところがデメリットです。
どちらから用意するかは、ご自身の好みで決めていいと思います。
部品(錠前)を購入
錠前を購入する前に、取り付けるドアのサイズを定規やメジャーを使い、測ってメモしておきましょう。もしサイズを測らずに合っていないものを購入してしまうと取り付けることができなくなり、部品が無駄になってしまいます。必ず測るようにしてください。
サイズを測る場所は4箇所です。
- ドアの厚さ
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ドアを少し開けていただいて、ドアの分厚さを測ってください。
斜めに測ってしまうと長さがかわってしまうのでまっすぐ測るように注意してください。
- フロントプレート
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フロントプレートの長さを測ってください。フロントプレートとはドアの側面に付いている金属のプレートのことで、そのプレートの横の長さと縦の長さを測ってください。
- ビスピッチ
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フロントプレートを固定しているビスの距離(上のビスの中央から下のビスの中央まで)を測ってください。
- バックセット
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最後にバックセットを測ってください。バックセットとはドアの側面(開いた側)からドアノブの中心までの距離のことです。
以上の4箇所を正確に測って購入すれば、サイズ違いで取り付けられないということはないでしょう。
鍵の主要メーカーをご紹介します。
- 「美和ロック株式会社(MIWA)」
- 「株式会社ゴール(GOAL)」
- 「株式会社アルファ(ALPHA)」
- 「ドルマカバジャパン株式会社(KABA)」
- 「株式会社ユーシン・ショウワ(SHOWA)」
- 「株式会社ウエスト(WEST)」
ご紹介したメーカーはほとんどの住宅用の鍵に対応しているため、特におすすめできます。
できればついていた鍵と同じもの、同じメーカーから選ぶと、鍵が合わないという事がありませんし、スムーズに交換できるのではないかと思います。しかし、防犯性が弱い鍵を使っていた場合は、違う鍵を選ぶようにしてください。
メーカー名の確認の仕方は、先ほど出てきたフロントプレート(ドアの側面に付いている金属のプレート)に刻印されているので確認してみてください。
工具を揃える
鍵を交換するのに必要な工具は、基本的にプラスドライバーとマイナスドライバーがあれば行えます(※場合によってはペンチが必要)。すでにお持ちの方は、新たに購入する必要はないです。
鍵の交換手順とは
必要な部品と工具が全て揃ったら、いよいよ交換作業に入ります。
鍵の種類やメーカーによって交換方法が異なる場合がありますので、必ず前もって説明書をご確認ください。こちらでは、玄関のシリンダー交換の基本的な流れをご紹介していきます。
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現在設置している部品を外す
まずは現在取り付けてあるものを外す作業です。
取り外す際にビスの場所や手順を覚えながら行いましょう。取り付け手順は、取り外す工程の逆の手順になりますので頭に入れておいた方が後半スムーズに作業できます。
ドアを開けて側面のフロントプレート(ドアの横に付いている金属のプレート)を見てください。フロントプレートをとめているビスが上下に2箇所あると思いますので、プラスドライバーを使って外してください。ビスが外れたらフロントプレートを取り外すことができると思います。
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ピンを抜く
次にドアの室外側のピンを抜きます。
シリンダーはピンによって固定されているので、外れた時にシリンダーが落ちないようにしっかりと手で抑えながら上下のピンをマイナスドライバーでひっかけるように抜きます。ペンチの方がやりやすい場合はペンチを使用。
ここで注意が必要です。
室内側と室外側両方にピンがついているのですが、交換する際に抜くのは室外側のピンのみです。
誤って室内側も抜いてしまうとケースが外れてドアの内部に落ちてしまう可能性があります。ケースがドアの内部に落ちてしまうと取れなくなってしまいます。そのため、必ず外側の上下2本だけを抜いてください。ピンが抜けたらシリンダーが外れる状態になっているのでドアを傷付けないように慎重に外します。
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新しいシリンダーを取り付ける
シリンダーを外すことができたら、新しく購入したシリンダーを取り付けます。
取り付け作業は取り外し作業と逆の手順です。
先ほどシリンダーを外した場所に少し押し込むような感じで新しいシリンダーをはめ込みます。その際、鍵は抜いておいてください。
その後は先ほど取り外したピン上下2本を元の場所に差し込んで、新しいシリンダーを固定します。最後にフロントプレート(金属のプレート)をかぶせ、ビスを上下2箇所にプラスドライバーを使用して締めます。緩まないようにしっかり締めてください。
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動作確認
取り付けは以上で完了ですが、最後に動作確認をしてください。
もし不具合があった場合にドアが開かなくなってしまうこともあるので、確認は必ずドアを開けたままの状態で行うようにしてください。
鍵の開け閉めに連動して、ドアの側面からデッドボルト(ドアの側面から飛び出しドアを固定するもの)が出たり引っ込んだりしているか。施錠開錠がスムーズに動くか確認した後、実際にドアを閉めて引っかかりがないか、施錠した状態ではしっかり固定されているか、外側から鍵を差し込んで施錠開錠できるのかしっかり確認しましょう。
もしスムーズにいかない部分があれば、どこかの手順を間違えている可能性がありますし、グラグラしていたらビスがしっかり締まっていない場合があります。
再度説明書を見直しながらビスもしっかり締め直しましょう。
どうしてもうまくいかない場合は、鍵屋にご依頼して頂ければ、取り付け作業へ伺います。
自分で鍵を交換するリスクとは
鍵交換を専門的に行うプロではない限り、やはり自分たちで家の鍵を交換するというのはリスクがあります。
では、どのようなリスクがあるのでしょうか。
余計な費用がかかる場合がある
部品を購入する際にサイズを測らない、もしくは測り間違いがあった場合、その部品は取り付けることができないため、部品代が無駄になってしまいます。
鍵というのは、サイズを間違えてしまっても自己責任。犯罪に利用される可能性もあるため、返品できないことがほとんどです。
部品代を無駄にしないためにも、前もってしっかりと測ったものをメモしておき、間違いのないよう部品を購入するよう注意することが必要です。
ドアが開かなくなることがある
交換する時、うまくいかない時など、無理矢理引っ張って取り外そうとしたり、強引に押し込んで取り付けたりしてしまうと、ドア自体が壊れてしまうことがあります。鍵交換の時には絶対にやってはいけません。
ドア自体を壊してしまった場合、数十万円以上の修理費用がかかってしまうこともあり得ます。
また、交換手順をどこかで間違えてしまい、気付かぬままドアを閉めた状態で確認してしまうと、鍵がかかったまま戻らなくなり、ドアが開かなくなってしまうこともあります。
そのような事態にならないように十分に気を付けなければいけません。
防犯性が弱くなることもある
新しく購入したシリンダーを取り付ける際にビスの閉め具合が緩いと、上手く施錠できない場合もあり、そのような状態だと施錠したつもりでも実際はできておらず防犯性が弱くなってしまいます。
せっかく防犯性を高めるために交換したはずなのに、逆効果になってしまっては全く意味がありません。
また、安さにひかれてシリンダーを選んでしまうと、廃番品のピッキングに弱い鍵や、室内用の簡易的な鍵であることがあります。
鍵選びに自信がない方は、鍵交換を鍵屋にお任せいただければと思います。
ここまで、自分で鍵を交換するリスクを3つご紹介させていただきましたが、その他のミスも起こる恐れが十分にあります。
それでも、どうしてもご自身で交換したいという方は、ご紹介したリスクをふまえたうえで慎重に作業していただければ、失敗する可能性が少しは減ると思います。
心配な人は業者に鍵交換を依頼しよう
手順を見たけど難しい、自分で交換するのは心配・不安、時間がかかりそうだから面倒、という方も多いと思います。
玄関の鍵というのは、室内のドアとは違い家の外と中を隔てる最も重要な扉です。ご自身やご家族、貴重品や大切なものを守るためにも、玄関の鍵は中途半端に自分たちで交換するのではなく、プロである鍵屋に依頼することを強くおすすめします。
鍵屋に依頼するメリットは?
鍵のプロフェッショナルにお任せいただくと、DIYの鍵交換とは違い、鍵選びや取り付けに失敗してしまう心配がありません。
ドアと鍵の状態を確認し、これまでの豊富な知識と経験から最適な鍵をすぐに判断し、新しい鍵をご提案できるというところも強みです。
また、仕上がりの美しさにもこだわります。
簡単な鍵交換なら1時間ほどで完了するため、鍵を失くして急いで交換したい場合もプロがすぐに解決します。
鍵屋を選ぶポイントは?
鍵屋に依頼すると、高額な料金をふっかけられたり、追加料金をとられる等のマイナスイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思います。
なかにはその様な悪徳業者もいますので、作業の前に行う見積金額が最終的にかかる費用であるかを確認しましょう。
鍵屋の鍵猿では安心サービスをご提供する業者として、鍵の交換をご依頼の際は、作業前にすべての費用を含んだ明確な見積もりを提示し、ご確認頂いた費用以外は発生しないよう徹底しています。
鍵屋を探す際は、技術・早さのほかに、安心して頼める業者かどうかをしっかりと見極めてお選びいただければ幸いです。
賃貸の鍵交換を鍵屋に依頼する場合
戸建て住宅の持ち家であれば、問題はありません。分譲住宅のマンションは、念のため管理組合などに相談してください。
賃貸住宅に住まわれている場合は、依頼する前に必ず家主・管理会社に交換したい理由を伝えて許可を得てください。
許可を得ていない場合トラブルに発展する場合があります。
賃貸の鍵交換で起きるトラブルとは
初めから備わっているものは、貸主の所有物になるので勝手に交換することはできません。
もし家主・管理会社に無断で勝手に鍵を交換した場合、トラブルになってしまうこともあり、最悪の場合は規約違反で損害賠償を請求される可能性もあります。
前もって家主・管理会社に連絡し、事情を説明したうえで借主負担ということであれば許可を出してもらえることは多いようです。
鍵交換はDIYで安く抑えられるが、鍵屋に頼むと早くて安心!
ここまでDIYや鍵屋に依頼することのメリット・デメリットなどを見ていただきました。
DIYは自分で作業するため、作業代がかからず部品代と工具代だけで済むので、費用はだいぶ安く抑えられます。
しかし玄関の鍵の交換は、室内のドアとは違い防犯性が重要です。部品選びや取り付け方を失敗し、防犯性を下げてしまう可能性もあります。また、サイズ間違いや、作業中に鍵を壊してしまい、新たな部品代が必要になるといった余計な費用がかかるリスクも高い。
DIYでの不安がある方は、早くて安心できる鍵屋に依頼することをおすすめします。