早期成長のコツです。
○○さんのようになりたいなぁ、と憧れの対象となる人って、世の中にたくさんいますよね。
憧れの「あの人」がもしあなたにもいるのなら、その人の表面は無視して、行動量だけを見てマネするのがお勧めです。
どういうこと?
憧れの人がいたら、ついついその人の表面に見えるものをマネしたくなっちゃいます。
- 持ってるもの、時計や車
- 見た目、服装、髪型やメイク
- 食べてるもの
- 住んでる部屋の雰囲気
- 言葉の使い方
- 仕事のやり方
- その人が好きな人や尊敬してる人(を、同じように好きになったり尊敬したりする)
- 職業上の憧れなら、テクニックやノウハウ、アイデア
- メンター的な憧れなら、あり方や生き方、考え方
その観点は全部捨てましょう。
捨てて、その人の過去の行動を調べるか、あるいはズバリ聞くかして、それと同じ行動を自分もする、というマネの仕方をするのがよいです。
着眼点
1.「表面に見えるもの」は全部、「ただの結果」
さきほど箇条書きで述べたものは、その人が過去に積み上げてきた全ての経験を総合したものが、その人の外部への発信としてにじみ出るものです。
山でいうと湧き水のようなものです。
湧き水をいくら研究しても、同じ山は作れません。
同じ山になりたいなら過去にさかのぼって、どんな土を何年かけてどれだけの量・密度で積んできたのかを調査するのが先決です。
2.その人の「ただの結果」は、来年には必ず変化しています
見た目、言葉、テクニック、選ぶもの、考え方はどんな人でも毎年変わるためです。
時代がどれだけ変わっても、表面に見えるものがどれだけ変わっても、その人自身はその人であり続けます。でも、その人の「ただの結果」をマネして追いかけ続ける人は、いつまで経っても迷える子羊のまんまです。
湧き水を飲んでるだけの人は、いつまでも新しい湧き水を欲しがって、自分で水を生むことは一生できません。
3.いつかは、その人が憧れの人じゃなくなります
自分の心もいつか変わるからです。喉の渇きだけが残って、次の湧き水を探しに行く?となると、今まで憧れてた期間が全部ムダになっちゃいます。
そうならないように、自分で湧き水が出せるようにしましょう。せっかく他人に憧れの感情を抱いたのであれば、その想いを自分の成長原因にした方がいいです。その人の「原因と結果」でいう「原因」の部分を追及することが大事です。
じゃあどうするか?
1.リサーチ
まずは憧れの人に関するリサーチです。
それを簡単にする問いがあります。
「この人はいったい、なにに対して、一日何時間、合計何時間、合計何年間取り組んだ結果、今のこの姿となったのか?」です。
キーワードは、「なに」「一日何時間」「合計何時間」「合計何年間」です。
・「なに」について
ジャンルによって色々ですが、ここには「行動」だけが入ります。
ダイエットに成功した人は、勉強をどの程度したのか?
その結果得た知識を、一日のうち何時間に適用したのか?
毎日サボらず続けたのか?結果、何年間で何キロやせたのか?
ゴルフがうまいあの人は、自分に合ってる型をどのような試行錯誤で研究したか?それに何時間かけた?
一日何時間練習しているのか?月でトータル何時間?何球?
麻雀がうまいあの人は、過去に何局やってきたか?そのペースは?
素敵な写真を撮る人のカメラロールの枚数は?
仕事がデキるあの人は、合計何時間勉強してるのか?
過去に何冊の専門書を読破してきたのか?何件の仕事をこなしたのか?
メイクがうまいあの人は、何を読んで誰から学んで、メイクを試して落とすを過去に何回繰り返しているのか?
こんな感じで、「なに」には、インプットと、アウトプットの両方についてのことが入ります。
・「一日何時間」「合計何時間」について
単純にそのトータルを示します。
・「合計何年間」について
密度を示します。
同じ合計時間数でも期間が短い方が、密度が濃いことがわかります。
期間が長いと、より継続が必要であることがわかります。
2.リサーチ後は実践
こんな感じで「何を」「どのぐらい」がわかったら、同じように「それを」「同じぐらい」自分でも積み上げることを始めてみます。
手段を似せることをしても意味はありません(同じ本を読む、同じ道具を使う、同じ練習法を使う、同じアプリを使う)今と過去では時代が違うからです。努力の方向と量に着目することが大事です。
「その手段で努力するのが良いことを、その人はどうやって知ったか?」もリサーチし、ヒントにしたうえで、後は「目的を同一にした自分なりの行動を目一杯やる」でOKです。
リサーチが一通り済むと、圧倒的に時間が足りないことがわかります。今までやってた「結果だけをマネすること」に時間を割いてる場合じゃなくなるはずで居ても立ってもいられず、湧き水なんかもう要らんってなるはずです。
あとは行動あるのみです。
とは言っても
行動をするなら、その人の現時点での表面に見えるもの、考え方、ノウハウも知ったうえで取り組んだ方が効率がいいのは事実です。ある程度無駄な失敗や無意味な勉強が減るためです。湧き水も少しは飲んでおきましょう。
その人の考え方やノウハウを知る場合は、「その考え方を、どのような行動をして手に入れたか?」についても知っておくことが必要です。その考え方を得たのは、育った家の教えなのか?誰かに言われたのか?自分で行動して得た結果なのか?の経緯についてのリサーチもしておくということです。
ただ、いずれにしても、その人と全く同じ考え方を得ることはできないことを理解しておくべきです。
生きてきたうえでの経験、環境、あとはDNAがそもそも違います。だから、考え方を知るのは「そこそこ」にしておかないと、結局元の木阿弥で、湧き水に溺れてしまいます。同じセミナーに行き続けるだけの人は決してそのセミナーの登壇者にはならない、その典型例にならないよう注意しましょう。
まとめ
憧れの人が現れたら、以下の行動に移ります。
①リサーチ
・過去どのぐらいの時間をかけた?(合計時間数と、密度)
・どんな手段で取り組んだ?(勉強、練習、試行錯誤)
・なぜ、その人はその手段を選んだか?(環境、経緯、目的)
②自分に当てはめる
・同じ量、同じ密度で取り組む(合計時間数と、密度)
・目的と方向を決める(環境、経緯、目的は人によって違う)
・手段は自分で選択する(勉強、練習、試行錯誤)
これでOKです。
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以上です。
俺には昔、憧れのバンドマンがいました。その人のグッズを買ったり教則DVD(楽器の使い方講座のようなもの)を見たり、ポスターを部屋に飾ったりして悦に入ってました。
たまたま雑誌のインタビューで、その人の学生時代の毎日の練習量(なんと1日8時間!)を知って、愕然としました。「一生俺はコイツにはなれへん。このままではマズい。」と思って、グッズ類を全部捨ててメトロノームを買いました。それから数年間は練習漬けでした。いつの間にか憧れは消えて、今ではもうバンド自体辞めましたが、この練習漬け期間のおかげで、合計十数年間のバンドマン生活をそれなりに楽しめるようになりました。
その憧れはミーハー的なものなのか?マジなのか?もしマジであれば、その人の行動にスポットを当てて、マネるようにすると成長が早いですよ!やってみてください。
という提案でした。