近年、ファッションにおいてのサブスクやレンタルサービスが増えている。TOCREATEITがサービス利用実態に関する調査を実施した結果、最もよく利用されているサービスは『airCloset』で全体の23.9%ということが明らかになった。
ファッションサブスクとレンタルの利用割合はほぼ半々
調査回答者の属性(n=209) ※全国10代以上の女性対象
サービス利用者の年代別割合は、43.5%と30代の利用者が最も多い結果となった。次いで40代の27.3%、20代の16.7%となっており、20代~40代で87.5%と利用者の9割近くを占めている。
サービス利用者の職業
会社員は職種で3つに分類したが、合計すると28.2%ともっとも多い結果となった。利用シーンの結果にも表れている通り、会社に着ていく服を借りたいというニーズが多いためと推測できる。
また、パート・アルバイト・派遣社員や専業主婦の利用者が多い理由として、こちらも利用シーンの結果から、単発利用での着物やドレスのニーズが多いためだ。
一度でも利用したことのあるサービスは「airCloset」と「MECHAKARI」が多数
一度でも利用したことのあるファッションのレンタル(サブスク)サービスは、「airCloset」が1位で22.3%、2位は「MECHAKARI」で17.8%となった。共に洋服全般のサブスクサービス。
3位は着物レンタルの「きもの365」で10.0%、4位はドレスレンタルの「PARTY DRESS STYLE」で6.3%、5位はブランドバッグレンタルの「Laxus」と着物レンタルの「夢館」で4.8%だった。
3位~5位はイベントの時などに単発で利用するレンタルサービスが多い結果となった。
※複数回答のため重複がある。総回答数は269。
最もよく利用するサービスも「airCloset」と「MECHAKARI」が多数
最もよく利用しているファッションのレンタル(サブスク)サービスとしては、1位「airCloset 23.9%」、2位「MECHAKARI 19.6%」、3位「きもの365 10.0%」、4位「Laxus 5.3%」、5位「PARTY DRESS STYLE 4.8%」と、利用したことのあるサービスとほぼ同じ結果となった。
単発利用のレンタルと定期利用のサブスクでは単純に比較できないが、上位サービスは利用者の満足度が高く継続して利用している人が多いということが推測できる。
全ての結果内訳は、airCloset 23.9%、MECHAKARI 19.6%、きもの365 10.0%、Laxus 5.3%、PARTY DRESS STYLE5.3%、夢館 3.8%、Liliarge 3.3%、おしゃれコンシャス 3.3%、Brista 3.3%、Cariru 3.3%、LULUTI 2.9%、Rcawaii 2.4%、Lexule 1.9%、RENCA 1.9% wargo 1.4%、EDIST.CLOSET 1.4%、ワンピの魔法 0.5%、その他 6.2%。
カテゴリー別のサービス利用割合は「洋服レンタル(サブスク)」が圧倒的
以下の通り、4つにサービスを分類。
洋服レンタル・・・airCloset、MECHAKARIなど
ドレスレンタル・・・PARTY DRESS STYLE、おしゃれコンシャスなど
着物レンタル・・・きもの365、夢館など
バッグレンタル・・・Laxus、SHARELなど
どのカテゴリーのサービス利用割合が最も多いか集計してみると、洋服レンタルサービスが50.2%でほぼ半数となった。
洋服レンタルとバッグレンタルを定期利用のサブスクサービス、着物レンタルとドレスレンタルを単発利用のレンタルとして考えると、サブスクサービスの利用割合は約55%となる。
最も利用されているairClosetとMECHAKARIは2015年のサービス開始なので、5年程でファッションのサブスクサービスはかなり浸透してきている。
※複数回答のため重複がある。総回答数は269。
カテゴリー別のサービス利用者
洋服のサブスクは、「airCloset」が47.2%、「MECHAKARI」が37.8%。合計で85%と、二強状態となっていた。
ドレスレンタルは、「PARTY DRESS STYLE」が25.4%と約4分の1の利用者となっているが、他のサービスとは大きな差はついていない。また、ドレスレンタルはサービスを提供する会社が多いのも特徴だ。
着物レンタルは「きもの365」が49.1%とほぼ半数の利用者数ですが、「夢館」も23.6%と約4分の1の利用者がいる。着物レンタルは「その他」の割合が他カテゴリーと比較して多く、小規模な地元の着物レンタルサービスを利用したことがあるという回答が多かった。
バッグレンタル(サブスク)に関しては、「Laxus」が86.7%と一強状態。バッグレンタル(サブスク)はカテゴリー別割合では全体の5.5%と少ないので、サービス提供会社が増えれば利用者数も増える可能性がある。
サービスを利用する時に重視するポイントは「利用シーンのアイテムがあるか」
ファッションのレンタル(サブスク)サービスを選ぶ際に重視したポイントでは、「自分が利用したいシーンのアイテムがあるかどうか」が最も多く30.6%となった。続いて、「料金」が25.4%、「洋服などアイテムのラインナップ数」が23.0%だった。
利用シーンは「結婚式やパーティーなどの式典・イベント」が圧倒的
レンタルした洋服・ドレス・着物・バッグなどの利用シーンでは、「結婚式やパーティーなどの式典・イベント」が49.3%と最も多い。たまにしか使用しないものは、レンタルで良いという方が多い結果となった。
サブスクサービスに限ってみると、フォーマル・カジュアルあわせてオフィスで着るためという方が29.1%と3割弱、カジュアルな普段着が19.8%と2割弱。若干だが仕事の時に着ていく服を借りたいというニーズの方が多い結果となった。
「その他」では、趣味のオフ会や旅行先での利用という回答があった。
※複数回答のため重複がある。総回答数は268。
今後利用してみたいレンタル(サブスク)のアイテム
今後利用してみたいレンタル(サブスク)のアイテムについては、「フォーマルなスーツ・ジャケット」が21.5%、「ドレス」が18.2%、「バッグ」が16.9%が上位を占めた。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年7月16日~7月23日
調査対象:ファッションのレンタル(サブスク)サービスを利用したことのある全国の10代以上の女性
構成/ino.
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