カスタマーレビュー

2020年11月16日に日本でレビュー済み
まず著者は有名なフェミニストで、その立場から話をしてるのだということと、その立場からしか話さないことはフェアではないので、逆の立場の方の意見をもっと載せないと不平等だと感じました。
著者は弁護士ですが、これでは被告なしで裁判するようなものです。それは絶対に間違ってます。

特に「男脳・女脳は科学的に疑問視されている」という点に関しては物凄く引っかかりました。
7.80年代と違い、性差についての多くの証拠が出てきてます。
当たり前ですが、外見は人種ごとや男女での体の大きさや筋肉量は明らかに違います。これは科学的に分かってることです。
彼女の説が正しいとするならオリンピックの短距離で白人やアジア人が金メダルを取れないのは、アジア人が努力をしてないから、コーチングがだめだからと言うことになります。しかしそんなことはありません。絶対的な筋肉量が違うことは科学的に明らかです。
もちろん個人差はあります。犬や馬の血統では明らかに見た目も性格も遺伝してます。なぜ人間だけは違うと言うのか?これはおかしな話です。

そして同様に脳に限らず、男女では色んな面で違います。例えばマイナス面で言えば、男性が20歳以下で殺人を犯す確率は女性の10倍以上です。どの国でもこれは変わりません。発達障害は女性の3〜5倍と言われてます。

残念ながら、性差だけでなく遺伝的要素は間違いなくあり、それはここ2.30年で科学的にどんどん解明されており、探せばエビデンスもたくさんあります。
その前提を意図的に無視してる?あたり著者を完全には信用できません。

ただ私が実際に行った国、例えば中央アジアやインドなどは性差がかなり別れており、女性慣れしてないがために、いわゆるセクハラやストーカー行為を悪気なくやってしまう人をたくさん見ました。
それは欧米ではまず見ないことでしたし、アジア人として政治的正しさを意識せずに言えるならば、欧米でセクハラをやる人は、99%アジア、アフリカなどの出身の人でした。
これははっきり言って気持ち悪いのですが、彼らはそれを習うことなく大人になってるから直しようもないのです。
また勝手に落ち込んだり怒りを爆発させて、女性への酸攻撃など酷い行為を行うこともあります。
現代のほとんどの国では男性の自殺率が女性の2-5倍なのに、この手の人感意識の低い国ではむしろ女性、しかも若い女性ののほうがずっと自殺率が高いことがわかってます。

そのことから、私は著者の言うようなジェンダー教育を子供のうちか繰り返し男の子、女の子にしていくことは凄く大事だと感じてます。
教育がなされないことで男女の不均衡が産まれ、みんなが不幸になるからです(その不幸な女性は、必ず男性たちの母親や、姉や妹、娘だからです)。

学校でどの程度ジェンダー教育がなされてるのかは分からないですし、昔と比べると教育によって、本当に男女共に人権意識のある良い若者が育ってると思います。
それでも日本で人権やジェンダーについてもっと学ぶ機会を増やすことは賛成です。
やはり途上国に行って女性の置かれてる立場とか見ると本当に酷いですから。それにオジサンたちの意識は固まってしまっててそうそう変わりようがなさそうです。
変えるなら子供や若者からですね。
だから教育って大事だなと心から思いますよ。