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演劇・ミュージカル
井上芳雄インタビュー『正しい教室』☆特別価格でチケット発売中!
2015/01/09
――さて、話変わりまして。2014年を振り返って一番嬉しかったことは何ですか?
そうだなあ……、『冬眠する熊に添い寝してごらん』で10年ぶりに蜷川さんとご一緒して「人ってこんなに変われるんだ」と言っていただいたのも嬉しかったですし、僕の責任監修で『井上芳雄 35 on the way to…』という本を出したんですが、そこで6人の演出家の方からコメントをいただいたんです。まあ、素晴らしいコメントをいただいて、それも本当に嬉しかったですね。6人の方の原稿をメールでもらったときに、すぐに母親に転送したくらい(笑)。
――お母様孝行ですね!
いつもそうしてるわけじゃないですけど、自分が生んだ子が人様にこんな風に言っていただいたら嬉しいだろうなと思って(笑)。その本も『35』というタイトルにしたんですが、『モーツァルト!』を35歳で卒業することも嬉しいことだし、そうやって一つ区切らせていただくことで、新しく頑張ろうという気力が湧いてくるんですよ。本を責任編集したり、StarSもそうですけど、自分たちから発信していくことができるようになった。俳優というのは基本的には受け身でいただいた仕事を頑張るというスタンスなんですが、それ以外にも自分から発信できるようになったのが、ここ最近で自分が変わったところかな。
――今回の『正しい教室』にしても、井上さんから「蓬莱さんにお願いしたい」というアプローチがあったんですものね。
そうですね。やたらと責任を負わされる立場になるというか……(笑)、いろいろ関わらせていただいて理解しながらできることがありがたいなと思いますね。
――浦井健治さん、山崎育三郎さんとのStarSの活動も、皆さんが期待してらっしゃるところだと思いますが。
StarSで武道館公演をやった後、「これからどうしたらいいんだろう」という話を三人でしてるんですけど、「じゃあ、ドームでやろう」「すごいディナーショーを1ヶ月くらいやろう」とか訳の分からない話に発展していってしまうので……(笑)。今は道はなくても、自分たちで開拓していけば道が開けてくるはずだと思うので、そのときのためにも力を貯えておこうと思います。StarSに限らず、今は知識や人脈やつながりを含めて、次に続く経験を積んでいる気がしますね。
――2015年は新しい流れが訪れますね。
そうですね、新しいことばかりに挑戦します。今年はミュージカルは再演が多かったですけど、2015年は殆ど新作だし。小池先生には「お前はよく、そんなにやってて飽きられないな」と言われるんですけど(笑)、確かにそうだなと思うんです。浦井君を見ても、本当によく働くなと思うけど(笑)。でも、同じ人間がやることを皆さんに見ていただいてワクワクしていただくために、そして自分自身もワクワクし続けるためにも、自分から企画に関わっていかないといけないんじゃないかなと思います。新しい挑戦の一つとして、2月には東京国際フォーラムホールAで『YOSHIO INOUE sings Disney ~One Night Dream!』というコンサートをさせていただくんですよ。2015年は新しい扉を開けていきたいと思いますね。
【取材後記】
この取材の後、井上さんの『エリザベート』トート役ご出演が発表になりました。皇太子ルドルフでデビューした井上さんが黄泉の帝王トート閣下に……、2015年は新たなタームを迎える年となることは間違いありません。様々な経験を経て、さらに演技を深める井上さんが新たに取り組むストレートプレイ。井上さんが『正しい教室』で蓬莱さんとタッグを組むことでどんなフィールドを拓いていくのか、期待はますます高まります。
撮影/吉原朱美
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