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加藤和樹のバンキシャレポート
【加藤和樹のバンキシャレポート Vol.14】Kazuki Kato Live ”GIG” Tour 2018~Ultra Worker~
2018/08/19
歌って芝居ができてラーメンが作れるアーティストです(笑)
「続いてはミュージカルの楽曲を歌わせていただきたいと思います。先日まで、ミュージカル『1789』の再演に出演しておりました。全部で111公演、僕はその半分だったんですが、長い公演でした。役を演じて得る感情ってすごくたくさんあるんですね。落ち着いたらロナンとしての歌を書けたらいいなと思います」
と言うと、すかさず客席から期待の拍手が沸き起こります。
「ロナンからもらったものって計り知れなくて。稽古の時小池先生から『若さがない』と言われてしまったんですが(苦笑)、経験から魅せられる若さってあるんだというのがわかりました。終わって『1789』ロスになっている人も多いと思います。自分も役としてナチュラルにいられるカンパニーで、自分を成長させてくれたロナンにまた会いたいなという気持ちをこめて1789の曲を歌わせていただきたいと思います」
と「サイラモナムール」と「肌に刻みこまれたもの」を歌います。革命の時代を熱く駆け抜けたロナンが再び! あの『1789』の感動が蘇りました。
「もっと声出していこうぜ!」とさらにオーディエンスを煽って、「Legend is Born」「Myself」「Beach」「君はFragile」と熱いロックナンバーを畳みかけ、加藤さんは客席降りをして大きな水鉄砲でオーディエンスに水を浴びせます! 加藤さんに水鉄砲で水を浴びせられたら、忘れられない思い出になるかも?
ラストソングは『Ultra Worker』より「誰もが皆、夢叶えるヒーロー」と歌う「HERO」。最後はバク宙をカッコよく決めました。
鳴りやまぬアンコールの声に応え、再び登場した加藤さん。ツアーTシャツに着替えて『DIAMOND』を歌います。
ここで再びトークに。先日『アウトデラックス』に出演した加藤さん。ラーメン二郎が好きすぎて、自宅で再現してしまうことが全国的に紹介されました。実はライブツアー中は「ラーメン二郎を控える宣言」をしていたのですが……。
「昨日、二郎に行ったんですけど……(笑)。すいません、ツアー中は控えると言っておきながら。その前の夜から忙しくて体力消耗して、マネージャーが『行ってくれば』って言ってくれたんです。二郎に行ったら、店長が『明日からお盆休みに入るから』とお店の麺を2キロプレゼントしてくれました(笑)」
と「ラーメン二郎」エピソードを語ります。
「歌って芝居ができてラーメンも作れるアーティストです(笑)! スープに向き合っている時間は無になれる。ストレス解消になるんです。何かに熱中するって大事なこと。趣味がこうして仕事につながっていくわけですよ。『アウトデラックス』なんて普通呼ばれないでしょう(笑)? 本当に仕事もそうだけど自分が変わるきっかけなんて、どこに落ちてるかわからない。何が起こるかわからない世の中、皆もこのライブをきっかけに動きだすことがあったら嬉しいなと思います。まだまだツアーは続きます。また別の会場で、この会場で会いましょう」
と加藤さんが送るラストソングは「TO YOU」。思いを込めた歌声にオーディエンスからひときわ高い歓声が沸き起こりました。
熱いメッセージを送る加藤さんとそれに答える(時には突っ込む!?)オーディエンスの皆さん。
加藤さんのライブには独特の一体感があります。終演後に「お客様が皆さん、とても楽しそうでしたね」と加藤さんに申し上げると「皆、本当にいい笑顔してるんですよ」とご自身もとても嬉しそうに語ってくださったのが印象的です。ファンの方たちにとても信頼感があるのだなというのが伝わってきました。
加藤さんと過ごした熱い夏の余韻が今も残りますが、「Kazuki Kato Live ”GIG” Tour 2018~Ultra Worker~」はミュージカル『タイタニック』出演をはさんで、11月まで続きます。平成最後の夏から秋まで、加藤さんと共に駆け抜けていきましょう!
取材・文 / 演劇ライター・大原 薫
1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。
2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。
同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。
近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役を好演。
現在、ミュージカル『レディ・ベス』に出演中。2018年1月にはミュージカル『マタ・ハリ』、10月にはミュージカル『タイタニック』に、12月には自身作詞の曲「僕らの未来~3月4日~」が原案となった舞台project K『僕らの未来』に出演予定。
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