BUTAKOME編集部

【会見レポート】ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』

2019/07/25


 
ファントム

 

「心情を歌いあげる歌」こそがミュージカルの魅力

 
続く質疑応答で記者から演出プランを聞かれた城田さんは、「サプライズとして取っておきたい」と笑いながらも、「心情を歌いあげる歌」こそがミュージカルの魅力であり、それを大事に演出したいと明かしてくれました。ダブルキャストの加藤さんも「歌を届ける」という城田さんの演出テーマに共感している様子。ファントムがなぜ怪人となったのか、その心の動きを「彼(城田さん)とともに追求していきたい」と語りました。

 

 
6人はいずれもダブルキャストということもあり、記者からは同じ役を演じる相手の印象や魅力は何かという質問も。城田さんが「とにかくひたすら真っすぐで不器用なところ」と加藤さんの魅力を明かせば、加藤さんは城田さんについて「最大の魅力は負けず嫌いのところ。それを隠さない」と紹介。「弱い部分も見せてくれる、そんな彼だからこそ信頼してついていこうと思う」と力強く語っていました。

 

お互いから刺激を受けているのはクリスティーヌ役の2人も同じ。愛希さんが木下さんについて「音楽への情熱をすごく感じてすばらしい。歌っているときの目の強さがすごい」と評すれば、木下さんは「存在感や舞台で放つ輝きを学ばせていただきたい」と愛希さんへの尊敬を口にしていました。
一方、シャンドン伯爵役の廣瀬さんは、木村さんの最大の魅力を「眉毛」と断言し、会場の笑いを取る場面も。すかさず木村さんが「淡々と面白いことが言える」と廣瀬さんの魅力を語るなど、早くも息ぴったりのカンパニーでした。

 
最後に、城田さんが「こんなファントム見たことないという、やったことのないことをたくさんちりばめていけたらなと思っています。この作品を通して、愛や生きるうえでのポジティブなエネルギー、すてきなメッセージをしっかりと届けられるようキャスト、スタッフ一同がんばっていきたいと思っています」と締めくくり、会見は終了しました。

 
ミュージカル「ファントム」は、TBS赤坂ACTシアターで11月9日~12月1日、梅田芸術劇場で12月7日~16日まで上演されます。

 

撮影/吉原朱美
取材・文/ 道丸摩耶(産経新聞社)
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