名医・博士の健康術 ★今週のテーマ ファイトケミカルスープ
■ファイトケミカルスープとは?
ファイトケミカルを豊富に含む野菜などを、皮ごと、あくの処理などをせずにいただく。本項では4つの野菜を使ったスープを紹介しているが、食材などをアレンジすればレシピは無限大にある。冷蔵庫での保存目安は2~3日。
◉期待できる主な健康効果
*毎日飲むことで、免疫細胞が元気になる
*免疫力がアップして病気になりにくい体になり、風邪をひかない
*デトックス作用で、発がん物質を無毒化
*抗酸化力で遺伝子を守り、発がんを抑制する
*血圧を下げる、脂質異常症を改善、血液サラサラ作用
*糖尿病、肥満の原因となる血糖値の急上昇を防ぐ
*胃腸の調子を改善し、便通をよくする
_など
◉効果的な摂り方
*1日にカップ1~2杯を飲む
*食事の最初に飲む
*具の野菜も食べる
*調味料は基本加えない
【材料】
●水(1L)
●出汁袋
※皮、種やわた、ヘタなどは捨てず、出汁袋に入れて一緒に煮込む。
●玉ねぎ(100g)
100gの目安は約1/2個。外側の茶色い皮をむき、ひと口大に切る。皮は捨てずに出汁袋の中へ。
●キャベツ(100g)
外葉をはがしてから、芯の部分も含めてひと口大に切る。100gの目安は約1/8個。
●かぼちゃ(100g)
100gの目安は約1/16個。種とわたを取り、皮ごと食べやすい大きさに切る。種とわたは出汁袋の中へ。
●にんじん(100g)
皮はむかず、乱切りやいちょう切りなどで食べやすい大きさにカットする。100gの目安は約1/2本。ヘタは出汁袋の中へ。
【作り方】
(1)かぼちゃ以外の野菜を鍋に入れる
鍋にキャベツ、玉ねぎ、にんじんを入れる。煮崩れを防ぐため、かぼちゃは後から入れる。
(2)水1Lと出汁袋を入れて火にかける
鍋に水1L(野菜が浸るぐらい)と、玉ねぎの皮やにんじんのヘタ、かぼちゃの種やわたを入れた出汁袋を入れて、強火で沸騰させる。
(3)沸騰したら弱火にし、蓋をして10分煮る
(2)が沸騰したら弱火にして、鍋に蓋をして10分ほど煮る。蓋をしないと蒸気と一緒にファイトケミカルが逃げてしまうので要注意。
(4)かぼちゃを加え、さらに10分煮る
10分経過したらカットしたかぼちゃを加え、もう一度蓋をしてさらに10分煮る。かぼちゃを入れたら、すぐに蓋をする。
(5)出汁袋を取り、スープを冷まして完成
10分経ったら火を止め、皮などが入った出汁袋を取り出す。その後、もう一度蓋をして、スープが冷めるのを待って完成となる。
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監修/髙橋弘先生
麻布医院院長。医学博士。ハーバード大学医学部内科元准教授。ファイトケミカルの研究に情熱を注ぎ、ファイトケミカルスープを考案。『ハーバード大学式「野菜スープ」でやせる!若返る!病気が治る!』(マキノ出版)など著書多数。