2015年11月
- 山口支社
レノファ山口全力応援宣言
- 明治安田生命保険相互会社
山口支社長 - 株式会社レノファ山口
代表取締役社長
今シーズンからJリーグのタイトルパートナーとなった明治安田生命。全国の3本部73支社において、
「明治安田生命Jリーグ」に所属する全52クラブなどとスポンサー契約も締結し
「全員がサポーター」となって応援をしている。
今回は地元・山口県の発展のため強い思いで手を取り合う山口支社の瀧野瀬雅夫支社長と
レノファ山口の河村孝社長に話を聞いた。
レノファで広がる交流の輪
明治安田生命J3リーグも終盤戦に入りました。レノファ山口は首位を独走しています。
リーグ参入1年目ということですが、本当にレノファが頑張っているので、お客さまともすごく会話が弾みますし盛り上がるんです。私も襟元に(レノファ山口のエンブレムがついている)バッジをつけておりますので、お客さまがそれに目を留めてくださり、まずレノファの話題から話が広がっていくんです。
ありがとうございます。そうした声をいただけるのは、励みになりますしうれしいですね。
快進撃の要因や強さの秘密を教えてください。
上野(展裕)監督がやろうとしているサッカーが形になってきたことが一番大きいと感じています。昨シーズンから継続して(レノファの)スタイルを組み立てていく中で、昨年のメンバーをベースに補強しながら今シーズンを戦っていますが、現在はこうしたバランスがうまく取れていて、結果が伴っているのかなと思います。
レノファの攻撃サッカーは見ていて面白いですね。私も4月の赴任以来よくスタジアムに行かせていただきますが、山口支社のみんなは3月の試合を観戦させていただいたのが最初でした。
そうですね。ガイナーレ鳥取との開幕戦ですよね。
はい。それまではサッカーをよく知っていてスタジアムで試合を観戦したことがある従業員はそれほど多くありませんでしたので、「まずはみんなで試合を見に行こう」と声を掛け、従業員とお客さま500名で観戦したそうです。やはりスタジアムで試合を見るのは雰囲気や感じるものが違いますよね。「すごいね」、「サッカーの応援って楽しいね」、「レノファって素敵だね、強いね」と本当に盛り上がったんです。みんなが一緒になって応援することで従業員同士も距離が一気に縮まりました。そして今では、お客さまをお誘いして、一緒に観戦しながら応援することでお客さまとの距離がどんどん縮まっています。
ありがとうございます。開幕戦の観戦に限らず、大きな応援やサポートをいただいて、クラブにすごく貢献していただいているんですね。様々な形で地域の皆さまにもレノファのことを伝えていただき、「応援します」というお気持ちを本当に強く感じます。
そう言っていただけるのはうれしいですね。レノファがトップを走っているので、お客さまにお声掛けしやすいですし、これから終盤戦に向けて、ますます盛り上がっていくと思います。そして、10月4日には冠試合を行わせていただく予定です。
現在の順位や状況を踏まえると、優勝が決まるタイミングや重要な試合になる可能性が高いですね。
そうですよね。キーになってくる試合かなと考えると、本当に楽しみで、お客さまに伝える力や熱もさらにパワフルになるんですね。それがお客さまとのより深いコミュニケーションにもつながっていくんです。明治安田生命山口支社はレノファの本拠地である山口市とは少し離れた下関市にありますが、下関市のお客さまからも「レノファが頑張っているのはうれしい」という声をよく耳にしますし、レノファを応援していこうという気持ちが、山口県全体に波及していると感じています。
多くの皆さまがスタジアムで声援を送ってくださるのは、選手にとってもモチベーションが上がることですし、いつも以上の力が出るのではないかなと思います。今年も苦しい試合がいくつかありましたが、皆さまの力で勝利させていただいたところも実際にはあるんです。最初は小さな一人ひとりの力がどんどん大きくなって、選手にそのパワーが伝わり、逆転劇や劇的な試合が生まれています。《目に見えない力》ではありませんが、皆さまの気持ちが選手に届いて、この好成績につながっているのかなと感じます。
多くの声援が、この快進撃を生む力になっているんですね。
はい。今まではなかったことですから。我々はまだ小さなクラブですし、組織的にも小規模です。マンパワーも足りない部分が多いのですが、瀧野瀬支社長を中心に山口支社が一丸となって県内全体を盛り上げていただき、一緒に戦ってくださるのは大きな力だと実感しています。
山口の未来を育む
地域貢献を一緒に
今年もレノファは県内の小学生を対象にした『夢パス』(※登録費1000円を支払うことで、
県内の小学生が第4節以降、レノファのホームゲームをすべて観戦できる)制度を行っているそうですね。
昨シーズンからさらなる地域貢献を目指して『夢パス』を始めました。まずは地域の皆さまにクラブを愛していただきたいという思いの中で、子供たちには試合に来てもらいレノファを身近に感じてほしい、とスタートしました。
山口支社は『夢パス』のパートナーとして、子供たちに広める活動もしていると聞きました。
子供たちに夢を与える活動は大切なことです。子供たちは、これからの山口県を支えていく大切な存在であり、その親御さんたちは、今の山口県を支えてくれています。そうした皆さまにレノファを通じた、子供の健全育成などの社会貢献や地域貢献ができたらと思います。
地域貢献でいうと『夢パス』以外にも、小学生のお子さま向けのサッカー教室なども開催していますね。
山口市内の会場と周南市内の会場で行いましたが、あっという間に人数がいっぱいになってしまうほど大人気で、どちらも大好評でした。天然芝のピッチで、現役プロ選手に教えてもらえるということで子供たちも舞い上がっていましたし、本当に楽しそうな笑顔が印象的でした。また、選手たちは子供たちにすごく親近感を持って接してくれます。それはお子さまを連れていらした親御さんたちにも感じていただけたようで、選手の皆さんと一緒に写真を撮るなど子供たちと同じくらい楽しんでいらっしゃいました。こうした活動をとおして少しでも多くの方に「明治安田生命がJリーグを応援していること」、そして、「子供の健全育成を通じた地域貢献をしていきたい」という思いも伝わったのかなと感じます。
サッカー教室に限らず、今後もより一層、地域社会への貢献に特化した取り組みを一緒にできるように考えていきたいですね。
そうですね。ぜひ考えていきましょう。Jリーグの「地域に根ざしたスポーツクラブを核として、豊かなスポーツ文化を醸成する」という考えに共感して、明治安田生命は今年、Jリーグのタイトルパートナーになりました。全員がサポーターとなってJリーグとレノファを応援することで、地域社会の活性化や子供の健全育成に貢献したいと思います。
レノファは2年前まで地域リーグにいました。今は明治安田生命J3リーグまできましたが、「まだ何もない」ことが強みのクラブで、現在はまだ何も構築されていない状況です。土台づくりをしている段階で、なかなか先が見えない部分もありますが、だからこそ怖いもの知らずで進んでいけるところもある。その過程でいろいろな方に協力や支援をしていただきながら、山口県の皆さまに育ててもらえるようなクラブでありたいなと思います。だからこそ、サッカーを通じた地域貢献は大事にしていきたいですし、その思いは強いですね。サッカーの試合の90分だけではなく、スタジアム周辺も活気づかせながら、試合日の数時間を楽しめるような空間を、レノファを通じて創出していきたい。そのためには私たちの力だけでは難しいので、理念や思いを共有できる皆さまと一緒に進んでいければと思います。
プロサッカークラブをクラブや地域の皆さまと一緒に盛り上げていくことに携われる経験はなかなかありません。Jリーグのタイトルパートナーになり全国の本部・支社の各クラブへの応援熱はどんどん高まっています。山口支社でもレノファのJ3昇格を受けて、みんなで応援しようと1月からたくさんのお客さまにお会いし、J3昇格に対する応援メッセージを集める活動に全員で取り組み、約4カ月で1500枚のメッセージを集めました。10月4日の冠試合では、そのメッセージを大きな旗にして掲げる予定です。
応援メッセージ以外にも、企画されていることはありますか?
7月5日のブラウブリッツ秋田戦で、『推しメングランプリ』の投票ブースを会場に設置させていただきました。
男前の選手が多いと皆さまにおっしゃっていただきまして、企画を実施していただいたのですが、いかがでしたか?
従業員総出で「ぜひ投票してください」と声を掛けたところ、たくさんのファン・サポーターの皆さまが足を止めて参加してくださいました。試合開始前までの約2時間で1000票以上が集まったんです。「明治安田生命の皆さんが応援してくれてうれしい」といった声もたくさん掛けていただき、すごくお客さまとの距離が縮まったんですね。
そうだったんですか。
レノファの応援をとおして、今まで接点のなかったファン・サポーターの皆さまと交流をさせていただいて、新たな接点が広がっていったのを実感しました。性別・年齢層にかかわらず、幅広くご参加いただき、10月4日の冠試合での『推しメングランプリ』の結果発表に向け、一生懸命、集計をしているところです。
たくさんの方に楽しんでいただけたのはとてもうれしいですし、発表も楽しみにしています。
最後に、レノファへのエールやファン・サポーターの皆さまへのメッセージをお願いします。
私たち山口支社はこれからも「全員がサポーター」を合言葉に全力でレノファを応援していきます。たくさんのお客さまをスタジアムへお誘いして、一緒に応援に行くことで地域の活性化にもつながると信じております。一生懸命応援しますので、ぜひ明治安田生命J3リーグで優勝し、昇格を決めていただければと思います。
ありがとうございます。昇格が決まるように、現場スタッフ、フロントスタッフ一丸となってまい進していこうと思います。一つずつ大事に戦い、優勝や昇格が決まった時にファン・サポーターの皆さまや山口県の皆さまと一緒に喜べるように、「一生懸命、頑張る」ことを、ここで宣言したいと思います。今後とも熱い応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー・文=青柳舞子(本誌編集部) 写真=O.Z.P大森麻日香 ※取材は2015年9月1日に行いました。
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瀧野瀬雅夫(たきのせ・まさお)
1966年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、明治安田生命保険相互会社に入社。今年4月から山口支社長に着任している。 -
河村 孝(かわむら・たかし)
1968年6月20日生まれ、山口県出身。山口高で全国高校サッカー選手権ベスト8に進出。以後マツダ(現広島)などでプレーした。
引退後は地元山口でレオーネ山口を設立。12年にレノファ山口の監督を経て13年11月、株式会社レノファ山口の代表取締役社長に就任。山口県のサッカー発展のために奔走している。