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東京五輪は観客入りの開催を目指す-IOCと日本政府

更新日時
  • スタジアムに観客入れることできると強い自信-バッハIOC会長
  • 観客参加を想定にさまざまな検討、IOCと緊密連携-菅首相

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日本政府と国際オリンピック委員会(IOC)は新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された東京五輪は安全対策を講じた上で観客入りで開催することを目指している。

  来日中のバッハIOC会長は16日、菅義偉首相と官邸で会談した後、東京五輪の成功に向けた決意で一致したと語った。五輪スタジアムに観客を入れることができると強い自信を持っており、ワクチンができれば参加者の確実な接種を試みるとも述べた。

  菅首相も「東京大会では観客参加を想定したさまざまな検討を進めていると説明し、バッハ会長との間で安全、安心な大会の実現に向けて今後も緊密に連携していくことで一致した」と語った。バッハ会長と菅首相は会談後、記者団に語った。

Day Two Of MWC Barcelona 2019

バッハIOC会長

Photographer: Angel Garcia/Bloomberg

  菅首相は会談の冒頭で「来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証しとして、また東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信する復興オリンピック・パラリンピックとして東京大会の開催を実現する決意だ」と表明。これに対し、バッハ会長は「東京五輪がポストコロナの世界で開催されると期待している」と述べた。

  バッハ氏の来日は東京大会の延期が決まってから初めて。18日までの滞在期間中、選手村や国立競技場の視察も予定されている。NHKは12日、日本政府と東京都、組織委員会が外国人の観客の受け入れにあたり、原則として14日間の待機を免除し、公共交通機関の利用も認める方向で検討する方針を確認したと報じた。

(バッハIOC会長、菅首相の発言などを追加し、更新しました)
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