ナーベラルがちょっと勇気を出すだけ   作:モモナベ推進委員会

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 今回は非常に短いです。


6話

「そ、れは。俺に名乗るだけの資格が無いと……」

 

 

 その言葉の真意を理解するには、今の俺では到底冷静にはなれなさそうだった。

 

 が、その言葉を聞いた途端に精神の抑制が働き、急に頭の中がクリアになる。

 

 

「……その、俺じゃあ、力不足ってことかな」

 

「いっ、いいえ!!そのようなことは決してありませんっ!!」

 

 

 えっ、じゃあどうして……?

 ナーベラルの考えがさっぱりわからないのだが、彼女の目は力強く俺を見ている。

 

 

「モモンガ様の御名を口にする度に常々思っておりました。モモンガ様は、モモンガ様であるのだと」

 

「? それは、当然のことじゃないか?」

 

 

 何やら哲学的な話が始まってしまったが……どういうことだ?

 我思う、故に我あり、みたいな話でいいのか?

 

 

「モモンガ様は為政者として、アインズ様としての振る舞いを我々の為にしてくださっていると存じます。なればこそ、モモンガ様としての御身を、どうかご自愛いただきたいのです」

 

 

 ……! そうか、ナーベラルは俺に気を使ってくれているのか。

 『アインズ』としてではなく、『モモンガ』として振る舞ってくれと。

 

 

「しかしだな、ナーベラル。実際問題、あれだけの宣言をした以上取り返しはきかないだろ?それに、アインズとしての俺も必要なんだ」

 

 

 大勢の前で俺の旗を落とし『アインズと呼べ』とまで宣言したのだ。

 それに、アインズというのは俺がナザリックを収める上で必要な存在。

 二重人格とは違うが、自分自身で行う意識の切り替えとして必要な物だと思う。

 

 

「ですが……」

 

 

 なんか今日のナーベラルやけに食い下がるな……

 それほどまでに心配なのだろうか?

 

 

「昨晩のモモンガ様のお話で度々口にされていたのです。『アインズ・ウール・ゴウンは俺達の誇りだ、41人の名だ』と」

 

 

 むっ……確かに言った気がする。

 というか、そんなことを覚えていない程話に熱中してしまったのか……

 

 

「なればこそ、モモンガ様としての御身を大切にしていただきたい、と。この冒険者としての旅を経て、そう思うようになったのです……」

 

 

 うーん、そういうものか……?

 ナーベラルには二式炎雷さんの話をたくさんしたから、尚のことそう思うんだろうか。

 でも、モモンガとして、鈴木悟としてナーベラルに接したことで随分精神的に楽になったような気はする。

 

 

「なら、ナーベラル。一つ頼みたいことがあるんだが」

 

「はっ!なんなりと」

 

 

 確かに、俺が俺であるためにも、必要なことだと思う。

 

 

「その、ナーベラルと二人で話す時は、モモンガ、冒険者として活動しているときはモモンと呼んでもらってもいいか?その方がメリハリもつくというかなんというか……」

 

「……! はいっ!こちらこそお願い申し上げます!」

 

 

 ナーベラルはかなり引き気味に賛同してくれている。

 ……とはいえ、我ながらメリハリがつくって理由がどうかと思うけどな!

 さっきまでアインズという名前で切り替えとか考えてたくせにな!

 

 

「うん、なら改めて……これからよろしくな、ナーベ」

 

「はいっ、モモンさん!」

 

 

 ……なんか、こう、『俺のことは下の名前で呼んでくれ』みたいなでちょっと気恥ずかしいな。

 ペロロンチーノさんとかが聞いたら絶叫してPVP仕掛けてきそうな雰囲気だが、一先ずこの話は切り上げでいいだろう。

 

 

「さて、ンフィーレアのことだが……まぁ、放置でいいだろう。今手を出したとしても、冒険者としての名前に瑕がつく」

 

「かしこまりました、そのように。……モモンさんは、お優しいですね」

 

 

 ……そんな優しい顔で見られると凄くむず痒いのだが!!

 

 

 




 次回は完全に未定です。

 大分先の方まで話が跳ぶかもしれません。

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