WOWOW「グリーン&ブラックス」2019

【突撃!G&B】第十回 グリブラの裏側全部見せます⁉▷#16 夏休みスペシャル前編:鉄壁デュエット二組があの大ヒット作のナンバーに挑戦!

2018/07/19


 

藤岡正明さん、中川晃教さん

藤岡正明さん、中川晃教さん

 
さて、次の顔合わせは中川晃教さんと藤岡正明さん、おなじみの仲良し“腐れ縁コンビ”でございます。楽曲は『ジ・アザー・サイド』。ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンによる、バーを舞台に繰り広げる掛け合いが超クールな、あのシーンのナンバーですね! いや〜この曲も最高にカッコいいけどハードル高! スタジオに入ってきた中川さんと藤岡さんは、ワインレッド調のスーツがとってもお似合いで初っ端からいい雰囲気です。ほどよい緊張感もありつつ、どことなく余裕も感じられるお二人なのでした。この曲では男性ダンサーお二人が、さながら映画のシーンを再現するような素敵パフォーマンスで盛り立てます。もろもろの手順を終え、いざ本番。ひゃああああ! 歌のバトルとはまさにこのこと! 妄想鼻血第二弾ですっ。そして映画のシーンだけに、二人の掛け合いがとてもドラマチック! 「カット」の声に、中川さんは眉を上げてニヤリ。おおおお会心の笑みでしょうか! そんな「軽〜く一発、歌っちゃったぜ」てな調子のお二人に突撃しちゃいましょう! 息がピッタリでさすがでした!

 

中川晃教さん

中川晃教さん

 
藤岡「でも最初にオファーが来た時、僕、二度ほど断りました(笑)。これ、誰チョイスなのかな? アッキーがやりたかったの?」
中川「うん、そうなの。(というわけで芳雄さん、仕掛け人は中川さんでした)スタッフの方といろんな話をしていた過程で、僕やマサ(藤岡)みたいに、ミュージカル曲も、ポップスも歌える俳優はそんなに多くないよね、と。こうした注目のミュージカルナンバーを僕らが歌うことで、もっとミュージカルを盛り上げて、後に続く仲間を増やしていきたいよね…ということで、藤岡氏にオファーしたんです!」
藤岡「“氏”って何だ(笑)。二度断ったけど、押し切られてやらざるを得ないことに〜」
中川「昨日、二人で練習したんですよ。こんなに不真面目そうな僕たちが、えらいでしょ!(笑)」

 

藤岡正明さん

藤岡正明さん

 
ええっ! 収録当日に初めて合わせるのがデフォだったグリブラで、事前練習をしたペアがいたとは!

 
中川「そう、この番組はタイトなスケジュールだから、音リハ、カメリハとやったらすぐ本番ですよね。さすがにこの曲はそれでは難しいだろうと」
藤岡「昨日遅くまで練習してて、アッキーの事務所の人が“もうそろそろ帰ったほうがいいんじゃないの?”って心配してくれました(笑)」

 
自己採点はいかがでしょう?

 
藤岡「いやあ、めちゃめちゃ低いですね」
中川「でもいいんじゃない? 僕たち、こういう曲も歌いますよ〜といったイントロデュースの意味としては」
藤岡「まあね。こんなに大変な曲もあるんだな〜と思ったけど、こういう曲を我々はどんどん歌えるようになっていかないといけないなと思いました。で、歌える人間を増やしていかなきゃ、日本のミュージカルはまだまだ全然、世界基準に追いついていかないもんね」

 
素晴らしい意識だと思います。お二人は、この番組でも憎まれ口を叩き合う様子が微笑ましいですが(笑)、なんだかんだ言って仲良しですよね。

 
藤岡「うん、仲良しですね。いいんだか、悪いんだか、ホントにコイツには何の気も遣わない(笑)。もう長い付き合いだもんね」
中川「2001年からかな? 俺はかなり、藤岡氏のことを信頼していますので」
藤岡「だから何で“氏”!?(笑) 俺も、同じポップスを歌っていても、アッキーができることを俺はできないな〜と思うから」
中川「俺も一緒なんだよね。マサを見ていて、うまいなあ!って思うもん。それにしても今日のこの楽曲は、本当によくできていると思う!」
藤岡「あれをいつか、我々がもうちょっとブラッシュアップして、ステージングもつけて映画みたいに歌ってみたいよね」
中川「ショーっぽく、カッコよく、でしょ? いいね! 昨日の練習では、別の楽曲でマサがギターを弾いて、俺がピアノを弾いて歌ったりもしてみたんですよ。そういうほうが、もっと自分たちのスタイルを出せるよね?」
藤岡「うん、そうだね」
中川「まあ、まずはこの曲で、ポップスのバックボーンを持つ二人のミュージカル俳優が歌ったらこうなるよ、というものを伝えられたら。この『グリーン&ブラックス』でも、またミュージカル・シーンにおいても、いいスパイスと感じてもらえたら嬉しいです」
藤岡「今の日本のミュージカル・シーンで、ああいったポップス・ミュージックを表現できるのは、たぶん中川と藤岡だけじゃないかと思うので」
中川「うん! ホントそう思います。自分たちで言うのもナンだけど(笑)。ハーモニーのパートでは、ザック・エフロンのほうがキーが高いんですよ。俺、マサの高い声がすごく好きで! もちろん低い声も好きなんだけど」
藤岡「へえ、そうなんだ(照)」
中川「だから絶対にこの曲で、ザックのパートをやってほしいと思った。僕ら二人のハーモニーをぜひ、聴いてください!」

 

藤岡正明さん、中川晃教さん

藤岡正明さん、中川晃教さん

 
メチャクチャ相思相愛じゃないすか!とツッコミたくなるような仲良しコンビの、頼もしい発言に心もホッコリ。今後も、グリブラでしか見られない最高のデュエット・シーンを期待しています!

 
次回の【突撃!G&B】は#16夏休みスペシャル、ミュージックショー拡大版の後編を、オンエア直後にお届けします。田代万里生さん&平方元基さんの『サンセット大通り』チームと、初主演ミュージカル『アメリ』に挑んだ渡辺麻友さんが登場! お楽しみに〜♪

 

田代万里生さん、平方元基さん

田代万里生さん、平方元基さん

渡辺麻友さん

渡辺麻友さん

 

取材・文/演劇ライター・上野紀子

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