平方元基のゲンキ★カンゲキ!!

平方元基Specialインタビュー☆2013年を振り返って、交響劇『船に乗れ!』に挑戦!

2013/12/01


 
平方元基インタビュー 3

 
「クラシックの名曲を自分の声で表現!」

 
——その充実の年の締め括りが『船に乗れ!』です。お稽古の様子はいかがですか?

 いや〜ガタガタいいながら建設中です(笑)。僕は音大付属の高校に通う生徒の役でフルートを吹くんですが、フルートって音を出すのも大変だっていうじゃないですか。でも僕、稽古の初日に音が出せたんです! 才能があるのかも…と自惚れて、楽しくなっちゃった(笑)。でも楽器を実際に吹くことはなくて、フルートのメロディを歌わなきゃいけないんですね。つまり声楽用に作られたスコアではないので、楽器なら指を動かせば高い音が出るけど、自分の声帯がいきなりその音に飛ぶかといったら…(笑)。主演の(山崎)育三郎くんと一緒によくご飯を食べながら「どうしよう〜!?」と話し合うんですけど、連日苦戦しています。

——平方さんが演じる伊藤慧は、どんな青年?

 育三郎くんが演じる津島サトルの親友で、だんだんと彼に恋心(?)を寄せていくという、なかなか面白い役です。育三郎くん自身が音大付属の高校に通っていたのでいろいろ話をしてくれるんですけど、普通の高校生とこんなにも違うのか!と感じるところが多々あるんですね。いかに音大付属の高校生らしさを出せるか…。その前に、まず高校生に見えるのか!? という問題があるけど(笑)。僕と育三郎くんは同い年で、ほかの出演者の皆さんはもうちょっと若いんですよね。「ま、制服を着たらなんとかなるよね」とイックンと二人で励まし合ってます(笑)。

——クラシックの名曲が全編を覆う舞台というのも興味深いですね。

 そう、ミュージカルの初演なら幕が開くまでに、歌いやすいようにスコアを書き換えたりするけど、既存のクラシック曲だとそうはいかないですよね。その場面の気持ちと裏腹な音楽が後ろで鳴ってたりするんですよ。いや、曲の解釈としては悩みを表現していたりするんでしょうけど、初めて聴くお客さんには、「すごい盛り上がった音楽の中で悩んでるな〜」みたいに思われないかと(笑)。そんなところが普通のミュージカルじゃなく“交響劇”なんですよね。違和感なく見せられるよう、今いろいろと模索中です。
 原作小説を先に読めばわかりやすいとは思いますが、舞台を観た後に読んでも面白いんじゃないかな。原作者の藤谷治さん自身の体験が、主人公サトルの物語に盛り込まれているので、そのリアリティを出せたらいいなと思いますね。シアターオーブという大きな劇場で、繊細なシーンをなんとか3階席のお客さんにも届けられるように頑張りたいです。

hirakata-fune

Photo by Takashi KATO (c)

 

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