平方元基のゲンキ★カンゲキ!!

平方元基Specialインタビュー☆2013年を振り返って、交響劇『船に乗れ!』に挑戦!

2013/12/01


 
平方元基インタビュー2

 
「自分の居場所は舞台にある、と確信した一年」

 
——そして再び、『ロミオ&ジュリエット』の舞台へ。ティボルトからベンヴォーリオへ、初演と違う役柄への挑戦は大きな課題だったと思いますが、それだけ周囲の期待も込められていたように感じます。

 まずは愛着のあるデビュー作にもう一度出られたことが嬉しかったし、感謝したい思いがあります。この再演では、毎回自分の出番の前に緊張して、自分がこの舞台に出ていることに自問自答していたような気がする…。いろんなことを考えながら舞台に立つ、そんな経験は初めてでした。緊張というのは千秋楽へ向けて徐々になくなっていくものだと思っていたけど、最後までピーンと気持ちが張りつめていましたね。千秋楽が終わった後も、なかなか息をつけなかったように思います。正直に言って、自分ははたしてこの役にすべてをぶつけられたのか? ちゃんと向き合って後悔はなかったのか?という思いがあったからじゃないかと…。舞台上のパフォーマンスという点では、今の自分にできることはすべてやれたと思う。ただ、自分自身の気持ちの整理がなかなかまとまらなかったんですね。
 ベンヴォーリオというキャラクターは、つねに引いて、周りを見なければいけない立場なので、稽古場からずっとそういう姿勢でいました。自分のことよりも周りをよく見て、皆の思いを受けとめ過ぎたのかもしれない。歌にしても、わりとベンヴォーリオの歌詞は誰かの気持ちを受ける形が多くて、自分自身を発散するところがないんですよね。演出の小池先生も、今回は新キャストのほうを重点的に見ていて大変だったので、僕にはあまり言ってこなかった。やっぱり「自分で考えろ」ということなんだと。初演のロミジュリでは自分が一番下くらいだったのに、2年経って見回すと僕より若い人たちがこんなにいる。今まで「頑張ります」と言ってなんとかやってきたけれど、もう「頑張ります」だけじゃダメだということにも気づきました。

——再演に挑んだからこそ得られたものが、たくさんあったように感じられますね。

 役として舞台で存在する仕方がちょっとつかめたり、物事を大きくとらえる観察力や、いろんな壁を乗り越えていく力を得られたように感じています。ベンヴォーリオを演じたことで、また違うステージに上がれたようにも思いますね。最初の頃は、いろんな仕事の中の一つとして舞台があったけど、今はちゃんと舞台に立つ俳優になりたい。映像の仕事ももちろんやりますが、「舞台俳優がドラマに出ている」と見てもらえるような活躍をしたいと思っています。今年は「自分の居場所は舞台にある」という思いがはっきりみつけられた年だったんじゃないかな…と感じていますね。

 

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