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コンサート
【K-Musical Concert 2013】平方元基インタビュー
2013/03/10
韓国と日本のミュージカルスターが競演する夢のコンサート、「K-Musical Stars Concert」が4月1日、赤坂ACTシアターで開催されます。
栄えある日本チームの一人として出演するのは、ブタコメ演劇コラムニストでおなじみの平方元基さん。こ、これはある意味、国家代表では!? 責任重大っ! ……と周囲から聞こえてくるプレッシャーの声をものともせず、ご当人はいつものゲンキスマイルで「楽しみますっ!」と伸び伸び宣言。さすが九州男児!? キモが座ってます! 日韓のファンが熱視線を注ぐコンサートへ向けて、平方さんが気負いのない、率直な思いを語ってくれました。
——日韓両国のミュージカル界の実力派が集結したコンサートが開かれますが、そのメンバーの一人として舞台に立ちますね。
もうドキドキですよ! 圧倒的な歌唱力を持つ韓国スターの方々を、僕と姿月あさとさんとでお迎えするといった形になりますよね。俳優同士でどのようにフレンドシップをはかり、いかにお客さんを巻き込んで「日本と韓国のミュージカルをもっと盛り上げていこう!」って手を取り合える内容にするのかが課題だな、と考えています。
——日本を代表して韓国キャストの皆さんをお迎えするとは、重大な任務じゃないですか!?
そうなんです。韓国の皆さんに「また日本の舞台に立ちたい」と思っていただけるようにしないといけませんよね。僕が韓国の舞台を観に行った時に強く感じたのは、お客さんの反応がすごく熱くてわかりやすいことだったんです。ヒュー!なんて歓声が上がることは日本の劇場ではあまり見られませんから。でもそこは日本なりの歓迎の仕方、感動の示し方というのがあるので、そのギャップを韓国の俳優さんたちが誤解することのないように、日本のスタイルの中で存分に実力を見せていただきたいなと。韓国の俳優さんたちのパフォーマンスを客席に伝え、またお客さんの感動を韓国の俳優さんたちに感じてもらう、そんな架け橋になれるよう頑張りたいですね。でもそんなに気負わずに、まずは自分が楽しむことが一番じゃないかな、とも思っています。
——韓国チームの中には、日本と韓国で一緒にイベントをやったり、平方さんのライブにも駆けつけてくださった頼れるヒョン(兄貴)、キム・スンデさんがいます。
そう、心強い! コンサートとして本格的に一緒に歌を歌うのは初めてなので、やっと念願がかなったかなと。しかも、ヒョンが舞台で共演している仲間の皆さんと一緒というのも嬉しくて。僕、コンサートの前に、取材もかねてソウルに行くんですよ。ヒョンと会って一緒に舞台を観たり、ゴハンを食べるのをすごく楽しみにしてるんです!
(編集部注:インタビューはソウル行きの前に行われました。平方さんのソウルレポについてはコンサート公式HPで近日アップされるそうです!!)
僕とスンデさんの交流がミュージカルの交流につながって、もっと大げさに言っちゃうと日本と韓国の交流になる。嬉しいし、ありがたいことだなって。そんな人たちが増えていけばいいなあと思います。
——今回、コンサートのプロモーションのために来日したイム・テギョンさんとは初対面ですね。
はい。テギョンさんも僕から見たらお兄さんなんですが、あまり年齢の差を感じさせないキュートな方でした。『ロミオ&ジュリエット』でロミオ役を演じられていて、僕はティボルトを演じているので作品での共通点があるし。また日本食がお好きなんだそうです。僕が「焼酎が好き」と言ったら、テギョンさんも飲めるほうだと(笑)。すぐに「ゴハンに行こうよ」「ぜひ」と盛り上がりました。なんだかスウ〜ッと受け入れてくれるおおらかさがあって、本音で会話をしてくれているのがわかるんですよね。
——チョン・ドンソクさんとは、ブタコメでレポートしたミュージカル『ウェルテルの恋』の観劇の際にお会いしていますよね。
はい。意外でしたけどドンソクさんは僕よりも年下なんですよ。でも身体が大きくてびっくりしました。自分より大きい人にあんまり会ったことがなかったから(笑)。タテに大きいだけじゃなく胸板もガッシリしていて、兵役で鍛えられている韓国の方特有の体型ですね。だけどウェルテルも、『エリザベート』でルドルフを演じられていた時も思ったけど、はかなげな雰囲気の役がとても似合うんですよね。歌い方も柔らかくて繊細で、あの大きな身体とのギャップが魅力なんじゃないかな。どんなナンバーを歌ってくれるのか、とても楽しみですね。
——そして今回の韓国チームの歌姫は、オク・ジュヒョンさんです。平方さんは韓国でジュヒョンさん主演の『エリザベート』をご覧になっていますね。
そう、あの熱演に圧倒されました。ジュヒョンさんのように思い切り声を張り上げて歌うヒロインはそれまで見たことがなかったんですよ。「あ、こういう表現もあるんだ!」とすごく心を揺さぶられた。自分の固定概念が取り払われてスカッとしたのもありましたね。自分の納得する歌い方をやってみればいいんだ、と。その感覚を教えてくれた方なので、お会いするのが楽しみでしょうがないですね。
——そんな素敵な韓国スターの皆さんをお迎えする日本側の歌姫は、姿月あさとさんです。
僕、宝塚の『エリザベート』でトートを演じられた方だと伺って、すごくシャープな氷の柱のような(笑)、クールな方なんじゃないかというイメージを勝手に持っていたんですね。でもお会いしたらとてもおおらかで、いろいろ話しかけてくださる朗らかな方でした。大先輩だけれど、自分の思いを素直に話せる、とけ込みやすい空気を持った素敵なお姉さんといった感じ。日本チームは姿月さんと僕の二人だけなので、おおいに頼らせていただきたいです(笑)。
——こうしてあらためて見ると、本当にそうそうたるメンバーですよね。普通なら不安や気負いを持つのも仕方のないように思うのですが。
そうですね。声楽を専門的に学んで来た方もいらっしゃるし、たどってきた音楽の環境を見ると、僕はまったく違う道を歩いてきているのだろうと。でも僕にとってはその道がすべてで、音楽が、歌が好きだからここまで来たといった感じです。僕の歌をどのように聴いてもらえるかはお客様におまかせして、僕自身はあんまり頭で考えずに、楽しく歌いたいなと。もちろん向上するための努力はし続けなきゃいけないけれど、その努力も楽しんでできる自分でいたいと思います。
——今回は日本でお迎えして、次回はソウルで!といった展開になったら素敵ですね。
いいですよね! そう、一回やったからこれで終わりじゃダメで、続けていかなくちゃ交流の意味がない。今回のコンサートが本当に初めの一歩です。ここからがスタート。ちょっと真剣に韓国語の勉強も始めようかな(笑)。
——では最後に、今回のコンサートでのご自身への期待や意気込みを聞かせてください。
僕はまだミュージカルを始めて2年くらいです。これまで自分が経験してきたナンバーを歌おうと思っていますが、当然、舞台に立って歌っていた当時とはまったく違う感情で歌うことになるだろうし、短い間にちょっとずつ蓄積してきたレッスンの成果がきっと反映されると期待しています。舞台で観た時とは違う平方元基の歌を聴きにいらしてほしいですね。韓国のスターの皆さんの間に入って歌うのは、身の引き締まる思いです。その中で自分がどう楽しんで歌を表現することができるのか。その挑戦から何か一つでも、次につながる手応えをみつけられたらいいなと思っています。
構成・文/上野紀子
撮 影/吉原朱美
BUTAKOME編集部セレクト★SHOT★
音楽監督・指揮の塩田先生とは、まるで漫才コンビのように、
賑やかにテンポよく撮影w
『エリザベート』や『シラノ』でご一緒しているからこそ、
息がピッタリなんですね!(編集部/W)
(c)All rights reversed by EMK Musical Company Co.,Ltd.4月1日(月)14:00 / 18:30
赤坂ACTシアター
料金:全席指定 10,000円(税込み)※未就学児童入場不可
出演:イム・テギョン、オク・ジュヒョン、キム・スンデ、チョン・ドンソク
姿月あさと、平方元基
音楽監督・指揮:塩田明弘
★「K-Musical Stars concert」公式HP
◆Ticket Information◆
チケットファン
お申し込みはコチラ
キョードー東京 0570・550・799 http://kyodotokyo.com/k_msc
チケットぴあ 0570・02・9999(Pコード:191-097)
ローソンチケット 0570・084・003(Lコード:76589)
お問い合わせ/キョードー東京 0570・550・799
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