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天然記念物 ミヤコタナゴ

ミヤコタナゴの話

コイ科タナゴ亜科に属する日本固有種。産卵期になると雄の腹が美しい朱色になる。関東地方に広く生息していましたが、現在は絶滅の危機にあります。

DATA

国指定天然記念物
(指定年月日:昭和49年6月25日)
学名:Tanakia tanago (Tanaka,1909)
体長:3~5cm
分布:関東平野
環境庁指定・国内希少野生動植物種(1994)
環境庁版レッドリスト・絶滅危惧1A類(1999)

よみがえるミヤコタナゴ

ミヤコタナゴ ミヤコタナゴ

 ミヤコタナゴは昭和49年に国の天然記念物に指定された、わが国固有の淡水魚です。かつては関東地方の小川などに広く生息していましたが、都市化に伴う環境の変化により激減し、絶滅が危ぶまれる中、昭和60年前後に町内のため池において相次いでその生息が確認されました。
 町ではこの貴重な魚を保護するために、さいたま水族館のご協力をいただき、平成5年から役場庁舎内において飼育に取り組む一方、ホールにおいて一般の皆さんへの展示公開を開始しました。
また、平成6年春からは再び町内のため池や小川で自然繁殖できるようにと、人工繁殖にも着手し、5尾の稚魚を得ることに成功しました。当時は、水族館などの専門機関以外での人工繁殖成功は例がないということで、各方面から注目を集め、大きな話題となりました。
 以後、滑川町ではこの人工繁殖を毎年実施し、野生復帰の実現に向けたミヤコタナゴ保護の取り組みが続けられています。