ミヤコタナゴふ化観察記録
掲載日:2017年8月1日
神奈川県では、横浜市の権田池を最後に自然水域から姿を消してしまいました。
しかし、その生残個体から県淡水魚増殖試験場(現内水面試験場)が増殖に成功し、遺伝子保存のための継代飼育を行っています。
試験場では次のステップとして、本種を自然水域へ戻し生息地を復元するための研究をしています。 本種は、マツカサガイ等の淡水産二枚貝の鰓の中に卵を産みつけます。
卵は5日程でふ化しますが、ふ化後約20日間(水温20度)は貝をゆりかごとして過ごします。
貝から泳ぎ出した稚魚は、プランクトン等を食べて成長し1年間で成熟します。
自然水域での寿命は約2年ですが、飼育していると3年から5年生存する個体も少なくありません。全長6cm程度に成長します。
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