はあちゅうが語る「人生全部コンテンツ」論とSNS別“使い分け法”
はあちゅうさん
最近、よく耳にする「インフルエンサー」という言葉。主にインターネットやSNSで世間に与える影響力が大きい人のことをいう。ブロガーで作家のはあちゅうさん(33)は、そんなインフルエンサーの代表格であり、ネットで生きる人々の草分け的存在だ。
発信を続けていれば、チャンスがもらえる
そのスタートは、まだブログが珍しかった'04年。大学に入学した年の6月だ。
「当時、7人の文通相手がいて。“ブログにすれば、7人の相手に1度に読ませられる”と思って、自分の日常をつづったブログを書き始めました」
11月には、友人と「クリスマスまでに彼氏を作るブログ」を立ち上げる。2人の女子大生は素顔を明かして発信。ドラマにもなった『電車男』とともに盛り上がり、多くのウェブメディアで紹介された。その後、ブログは書籍化され、はあちゅうさんは“カリスマ女子大生ブロガー”として注目される存在になった。
そもそもブロガーとは、ブログを書く人のこと。そこに広告を貼り収入を得るのがプロブロガーだ。しかし、はあちゅうさんの活躍の場はブログだけにとどまらない。卒業旅行ではスポンサーを募り70日間で世界一周をした。就職後は週末作家としてブログを書き、ツイッターもスタート。依頼があればウェブメディアでコラムなどを執筆した。
「発信を続けていれば、新しいチャンスをいただけると思いました。会社員との両立で、少ししか受けられませんでしたが、実際、ウェブメディアからの依頼は多かった。初めは1本数千円、名前が知られてからは1本数万円の原稿料をいただいていました」
ツイッターからダイレクトメッセージで依頼が来たこともあるそうだ。
「'12年からはフェイスブックの会費制コミュニティー“オンラインサロン”で友人と共同でサロン運営をしています。オンラインのディスカッションやオフ会、イベントを通して、夢を叶えるためのノウハウや知識、人脈などを紹介する場にしています」
この活動を含め、勤務先以上の収入を得られるようになり'14年、約6年続けた会社員生活を終わらせ、フリーランスに。モットーは「人生全部コンテンツ」。SNSの特徴を踏まえて、使い分けるよう心がけていると話す。
例えば、告知や考えていることをこまめに投稿するときはツイッター。オンラインサロンのベースはフェイスブック。インスタグラムは、仕事のことや食べたものなどの日常をランダムに投稿する。さらに『note』(文章、写真、音楽などを投稿、販売できるサービス)では、多彩なテーマのエッセイを読める「月刊はあちゅう」を課金制で公開している。
「ツイッターは全体的に利用者数が多く、拡散しやすいのが強みなので、私のことを知ってもらうきっかけとなるように意識しています。インスタはフォローに至るハードルが高くて、女性誌的な世界観を求められる。最近ではユーチューブも始めたので、ほかの人気コンテンツを見ながらどう発信するかを研究中です」
昨年7月にAV男優のしみけんさん(39)との事実婚を発表してからは、インスタグラムとブログで『旦那観察日記』を公開。夫婦の日常を自作のイラストで紹介している。はあちゅうさんは、まさに「人生全部コンテンツ」を実践している。
SNSで人生を複数持てる時代に
「私は自分が体験したことを、形を変えて人に届けるのが趣味。それは文通していたころの気持ちと根本的に変わりません。ビジネスありきで、フォロワーや“いいね”の数を伸ばすためだけの発信は楽しくない。
たまにPR投稿もするけれど、それは自分が本当に気に入った、役に立つと思った商品だけ。ネットを活用して、趣味を仕事にして、お金を生み出していきたいんです」
幼いころからの夢だった小説も出版。今年1月に出した新作『仮想人生』は、ツイッター上で裏アカウントを使う人々が織りなす人間模様を描き、“ネットで育った”はあちゅうさんにしか書けないと好評だ。
「自分で別のアカウントを作って、本に出てくる人物のように“セックスレスの人妻”という設定でやりとりしてみたんです。すると同じツイッター上でも出会う人が違っていて、まるで異なる景色が見えてきた。そのおもしろさが伝わるような物語を書きました。インターネットが普及したいま、SNSを使って人生を複数もつことができる時代になってきたな、と感じています」
もとは雑誌の読者モデルに憧れつつも、おとなしく教室の隅っこにいるようなタイプの学生だったというはあちゅうさん。
「ブログをやって、初めて注目を浴びて、自分を肯定してくれる言葉をもらいました。居場所を見つけたと感じました」
これからもブログをメインに自分の“好き”を発信していくという彼女。ユーチューブなど、新しい試みにも期待したい。
《PROFILE》
はあちゅう ◎1986年生まれ。慶應大学法学部卒。在学中からブロガーとして活躍。2月22日に『旦那観察日記』の書籍も刊行予定。
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【女性の保険】プロに聞く「ここがムダ!」診断
※写真はイメージです
「女性にとって50代は保険を見直すタイミング。ライフステージの変化で備えるべきリスクの優先順位が変わり、昔の保険が今のニーズには合わないということが起きる時期です」
というのは、ファイナンシャルプランナーの横川由理さん。加えて、これまでの加入実績と、それに応じた年金額などが記された「ねんきん定期便」を見ることで、老後の年金額が確定してくるのも50代だ。
払いすぎ・不要な保険は今こそ仕分けを!
「年金額が明確になれば、貯金や資産をリストアップして、いくら足りないのか、足りるのかがクリアになってきます。貯蓄が十分なら、保険に入る必要はないケースもあります」
例えば50歳で月々4500円の医療保険に加入し、85歳まで払い続けるとすると支払総額は189万円になる。それに対して支払われる保険金は、入院給付金10万円+入院1日あたり5000円だとすると2か月入院したとしても30万円ほどだ。
「本当に“入っててよかった”と思えるのか、よく計算をしたほうがいいですね」(横川さん、以下同)
さらに保険商品は、「○△」という商品が「新○△」というふうに3年周期ぐらいでその時流に合わせてリニューアルすることが多いため、定期的に見直しが必須。
「例えば、がん保険。今の抗がん剤治療は通院で行うことが増えています。なので、入院給付金があっても、通院治療ではもらえないことが起こりうる。そのため、入院をしない治療でも、がんの治療が続く限り 保障するという保険もでてきました」
自分の保険は時代遅れになっていない? このタイミングに確認を!
時代に合わせた《見直し3大ポイント》
Q. 掛け捨て型と貯蓄型、どちらがお得?
A. 掛け捨て型です。貯蓄と保険は別と考えて
終身保険、学資保険、個人年金保険など、貯蓄性のある保険は今はうまみがないといってもいい。マイナス金利が続いているので運用利率が非常に不利になっているからだ。そのため保険料が安い掛け捨て型のほうがおすすめ。
Q. 同じ保険でも新しく入り直したほうがお得ってホント?
A. 得な場合もあるので要チェックです
2018年4月、多くの保険会社は、終身保険、定期保険、収入保障保険などの保険料を大幅に値下げした。実は同じ保険会社でまったく同じ保険に入り直しても、保険料が安くなる驚きの現象まで起こっている。
Q. 注目すべき新しい保険は?
A. 新しいジャンルの「就業不能保険」です
がんなどの病気になり、治療が長引いて働けなくなり、収入が減ってしまった場合の保障。間違いやすいのが“収入保障保険”で、こちらは死亡したときに保険金がでるタイプ。この“就業不能保険”は、生きていることが条件で、働けなくなったときの保障だ。
50代のスタイル別ベストチョイスは?
独身、共働き、子どものありなしなど、ライフスタイル別にベストマッチな保険をジャッジ。ムダを省いて、効率よく人生のリスクに備えよう!
●独身・A子さん(53)=会社員/結婚歴・子どもなし
30歳のときに、なんとなく加入したのが「定期保険特約付終身保険」。保険料が高く、内容も理解していないので、見直しを決行。
★終身保険は老後資金として活用するという手も
A子さんが加入中の定期保険特約付終身保険は、主契約の終身保険にさまざまな特約がついているが、そこが見直しのポイント。
「独身なので、死亡時よりも病気になった場合に重きを置いて」
これにより保険料は1万1000円ほどに減らすことができる。
「利率が高いときに加入した終身保険は残し、あとは解約がおすすめ。終身保険は死亡保障ほか、個人年金として受け取ったり、保険会社への申請で介護保障に移行することが可能。老後を支える資金となってくれるのです」
また新たに検討したいのが、就業不能保険だ。
「病気で働けず収入が途絶えるリスクに備えるもの。65歳から年金が支給されるので、それまでの生活を支える保険として考えて」
〈見直し前〉月額合計3万7000円
・定期保険の特約付終身保険……終身部分(死亡保険金)500万円/定期保険特約1000万円(医療特約、がん治療特約など)
『定期保険特約1000万円』がムダ!
〈見直し後〉月額合計1万3750円
・終身保険……死亡保険金500万円→月額1万1000円
・就業不能保険……月々15万円給付→月額2750円
「就業不能保険は、年金が支給されるまでをカバーするものとして、65歳まで掛け捨てとして加入するといいでしょう」。入院費は貯金でまかなうか、出費が心配なら、都道府県県民共済の入院保障型(詳細はB子さんにて)に加入しても。
●シングルマザー・B子さん(50)=会社員/子ども1人(16歳)
子どもが高校1年生なので、自分に万が一のことが起きた場合に備えて保険は厚め。保険料が高いのが悩み。子どもの大学費用も捻出したい。
★子どもが独立するまでは医療よりも死亡に重点を
たくさん保障がついていて、積み立てもできるから安心、とアカウント型保険に加入しているが、
「○○特約など項目が多いものの、保障内容がわかりにくく割高」
子どもが高校生ならば、医療よりも死亡時に焦点をあてるべきという。子どもが私立大学に行くと仮定し、学費と生活費合わせて1500万円が支払われる定期保険を検討したい。また病気で働けなくなった場合のために、月20万円が給付される就業不能保険もプラス。医療保険を考えるなら、都道府県県民共済の入院保障型を。
「共済は“割り戻し金”といって戻るお金があるので、月々の支払いは実質はもっと安くなります」
〈見直し前〉月額合計4万1500円
・アカウント型保険……定期保険特約2000万円/三大疾病保険特約300万円/三大疾病保険特約 日額1万円/終身保険300万円→月額3万7500円
・医療保険……入院日額1万円→月額4000円
『定期保険特約2000万円』『三大疾病保険特約300万円』『三大疾病保険特約 日額1万円』『終身保険終身保険300万円』がムダ!
〈見直し後〉月額合計9120円
・定期保険……1500万円(保障期間10年)→月額3560円
・就業不能保険……月々20万円給付→月額3560円
・入院保障型(都道府県県民共済)……入院日額1万円→月額2000円
内容が複雑なアカウント型保険に加え、医療保険にも加入していたため保障内容が重複。子どもが独立するまでは死亡に重きをおいた保険にし、独立後は医療と介護を重視した保険を選択し直して。
夫と子どもがいる主婦2パターン
●会社員の夫を持つパート主婦・C子さん(夫56・妻52)/子ども1人(21歳)
パート収入は月6万~8万円ほどで扶養の範囲で働いている。大学3年生の子どもが1人。がん家系なので、医療保険を見直したい。
★夫とは別に契約し、自分の保険を持って
「C子さんの場合は万が一、夫に先立たれても一生、遺族厚生年金が支給されます。自分の基礎年金と合わせれば生活費としては成り立つため、老後資金は問題なし」
見直したいのは医療保険。現在は夫が定期保険特約付終身保険に加入しており、その中におまけとして妻の保障もあるという状態。
「もしも夫が亡くなったら、妻の保障もなくなってしまいます。自分の保険は自分が契約者となって、自分で持っていたほうがいい」
C子さんはがん家系ということもあり、がん保険に加えてオーソドックスなタイプの医療保険を。
「合わせて月約5000円なので、パート収入からも支払えます」
〈見直し前〉月額合計2万8000円
・定期保険の特約付終身保険……終身保険200万円//定期保険1800万円/入院日額1万円(妻の場合は日額7000円)
『入院 妻の場合は日額7000円』がムダ!
〈見直し後〉月額合計5002円
・医療保険……入院日額5000円/手術給付金5万円→月額2000円
・がん保険……診断給付金50万円/手術、抗がん剤、放射線治療 治療月に月額10万円/先進医療保障あり/(がんと診断されたら)保険料払込免除→月額3002円
夫が加入している定期保険特約付終身保険のうち、妻の保障だけを解約。新たに妻の名義でがん保険と医療保険に加入。「医療保険は保険料が下がっているので、内容がよくて手ごろな価格のものがいろいろあります。チェックしてみて」
●夫婦で居酒屋を経営する・D子さん(夫58・妻56)/子ども1人(独立している)
結婚後すぐに居酒屋を開業。24歳になる子どもは独立しているが、老後の金銭的な負担はかけたくないと思っている。
★介護費用もカバーしてくれる医療保障に
老後の頼みの年金は国民年金で月6万5000円と心もとない。
「医療保険を介護特約付きのものに変更するといいでしょう」
例えば特別養護老人ホームに入居したと仮定し、介護諸費用をあわせて、月13万円ほど確保したいと考えた場合。介護年金特約50万円の保険であれば、要介護3以上の認定で年間50万円が一生涯支払われる。加えて、要介護1以上の認定で介護一時金として100万円がもらえる特約もプラス。不足分は年金と貯蓄でカバーすれば、子どもに負担をかける心配もなし。
「終身保険はそのままでいいと思います。子どもに残してもいいし、介護保障として移行しても」
〈見直し前〉月額合計1万6370円
・終身保険……死亡保険金200万円→月額5000円
・医療保険……入院日額5000円/三大疾病一時金特約50万円→月額7000円
・がん保険……入院給付金1万円/診断給付金100万円/先進医療保障あり→月額4370円
『入院日額5000円』『三大疾病一時金特約50万円』がムダ!
〈見直し後〉月額合計1万5030円
・終身保険……死亡保険金200万円→月額5000円
・医療保険(介護特約付き)……入院日額5000円/介護一時金特約100万円/介護年金特約50万円→月額1万30円
老後不安を解消するため、介護に重きを置いた内容に。がんにも備えたいという場合は、がん保険も加える形になるが、「自営業者はイザというときに現金がないと困ることが多い。保険にお金をかけるよりも、貯蓄を増やすほうが先決」
(取材・文/樫野早苗)
【PROFILE】
横川由理さん ◎FPエージェンシー代表、CFP(R)、証券アナリスト、MBA。保険商品に精通し、各誌保険ランキングの選考委員や辛口の指摘を行っている。『老後にいくら必要か?』(宝島)など著書多数。
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小林麻耶の“降板騒動”、夫・國光吟とは「教祖と信者」関係
國光吟&小林麻耶夫妻('18年12月)
「11月12日に、TBS系の朝の情報番組『グッとラック!』で木曜レギュラーだった小林麻耶さんがいきなり降板となりました。同日に所属していた芸能事務所『生島企画室』も退社。突然のことすぎて業界が騒然となっています」(スポーツ紙記者)
突然の降板騒動にお手上げ
降板の同日朝には、夫で整体師の國光吟(くにみつあきら)氏と一緒に騒動の顛末を語る動画を公開。
「“突然、番組の降板を言い渡された”“スタッフからイジメを受けていて、10日からロケに行かない決断をした”と暴露しています。続けて、生島企画室の社長と番組チーフプロデューサーの名前を出して、皮肉めいたことを言っていました」(同・スポーツ紙記者)
番組内でのイジメが降板の原因なのかと思いきや、番組関係者は彼女の告発を “ウソ”と否定する。
「イジメなんかありませんよ。彼女は10月から番組内でファッションコーナーを担当していましたが、企画に対して”“そのテーマはイヤだ。やりたくない” “だったら番組を辞める”とわがまま放題でロケ現場を混乱させていました。番組を辞めたのも、11月上旬に彼女のほうから申し出があったからなんです」
こうなってしまった原因は、どうやら夫の國光氏にあるようだ。
「彼は小林さんの撮影現場に同行して、マネージャーのようにふるまい、あれこれ口を出して彼女のわがままを焚き付けていました」(同・番組関係者)
國光氏とは何者なのか。
「“宇宙ヨガ講師”を名乗り不思議な力で治療活動をしていたところ、以前からスピリチュアルに傾向していた小林さんと交流を持つようになったそうです。その後'18年7月に交際0日で結婚したんです」(前出・スポーツ紙記者)
'18年12月に、本誌が彼を直撃したときは “宇宙パワー”についてこう答えていた。
「『宇宙ヨガ』のイベントに出演したら、そのイメージがひとり歩きしてしまいましたが、正統な施術がメインです」
自身の胡散臭さを意識してなのか、あくまで一般的な治療だと熱弁。
「手をかざして患部を治すみたいなスピリチュアルな施術ではありませんし、紹介制の完全予約でやっています!」
隣にいた小林も、夫の人柄をアピールしてきた。
「私が怪しい人と一緒になったというイメージがついてしまいましたが、素顔を出して活動することで”優しそうで、ちゃんとした人”って安心してもらえるんじゃないかって思っています!」
しかし、彼らの言動には疑問が多い。
「今でも“気を送って遠隔マッサージ”といった非科学的な治療を生業にしています。小林さんも相変わらず彼に同調していて、もはや教祖と信者のような関係ですね」(前出・番組関係者)
夫に感化されて奇行に走ったように見える小林だが、一番悲しんでいるのは所属していた『生島企画室』だろう。
「会長でアナウンサーの生島ヒロシさんをはじめ、会社一丸となって小林さんをフォローし続けていました。その事務所がさじを投げるのですから、もう手の施しようがないのでしょうね」(同・番組関係者)
この夫婦は、いったいどこへ行くのだろうか……。
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小林麻耶クビに「子宮系人脈」と「宇宙夫に依存」
小林麻耶と夫(2018年12月)
《ファッションコーナーのスタッフさんからいじめを受けていまして、それに耐えられず、今週の火曜にあったロケに行かないっていう決断をしたんです》
11月12日、自身のYouTubeチャンネルで“いじめ”にあっていたことを笑顔で告白した、元TBSアナウンサーの小林麻耶。そのロケが行われていた番組とは、彼女が木曜レギュラーを務めていた同局の『グッとラック!』だ。
すると同日、正式に番組降板に加えて、所属事務所が公式HP上において《正常なマネジメント業務を行うことが困難になったため》と契約終了が発表された。
「TBSは小林の主張に対して即座に“いじめの事実はない”と反論。もともと体調に不安を抱えていたという彼女ですが、ならば番組降板はやむなしとしても、いきなり事務所まで“クビ”になることはないでしょう。
一部では、一緒にYouTubeにも出演している夫で整体師の國光吟氏が、小林の起用に関して番組に口を出していたとも報じられています。夫をはじめとした、彼女を取り巻く環境が何らかのトラブルを引き起こしたのでは?」(ワイドショースタッフ)
どうしちゃったんだろうな
翌13日には、小林を“雇っていた”生島ヒロシが自身のラジオで繰り返し、
《マネジメントが難しくなったということで契約終了になってしまった。本当に残念な形になってしまいました》
小林との契約終了の正当性を主張し、一方で「どうしちゃったんだろうな」と彼自身も理解に苦しんでいる様子を見せた。
2009年3月にTBSを退社すると、セントフォースに所属してフリーアナとしての活動を始めた小林。しかし、体調を崩すこともしばしば見られ、かたや妹の小林麻央さんの闘病生活を懸命に支える姿が見受けられた。
そして、2017年6月に麻央さんを看取ると、翌年7月の國光氏との電撃婚を機にセントフォースを退社。芸能界からの引退を明かしたのだった。これで、ようやく自身の幸せを掴んだように思われた。ところがーー。
「この國光氏が、一部では遠隔施術を行うことから“宇宙ヨガインストラクター”などと書き立てられました。そして結婚から1年足らずの2019年5月、生島さんに拾われる形で芸能界に復帰。彼もまた“あきら。”として『生島企画』に所属することになったのです」(スポーツ紙芸能デスク)
この夫婦を結びつけた場とされるのが、女性の象徴である“子宮を大切にすることで幸せが開ける”という“子宮系”セミナーだ。しかし、これが週刊誌で明かされると、小林は自身のブログで“事実無根”と反論。
「ところが、実際には“子宮委員長”を名乗る、セミナーに深く関わるY氏のブログに小林の姿が写っていたのです。何らかの関係はあったと見られても仕方がない」(前出・芸能デスク)
また、2018年12月に更新した自身のブログ『まや道』では、Y氏と交友ある心理カウンセラー・K氏の名前を挙げて、
《○○さん(注、編集部伏字)に出逢い試行錯誤し、挑戦を繰り返し、頑張ることをやめられましたーー!! 無理することをやめられましたーーー!! いい子でいることをやめられましたーー!!》
女性性が開花する子宮系ストーン
彼との“出逢い”によって、自身が啓発されたことを綴った小林。そして彼女が“子宮系”に傾倒していったとされる出逢いが、『世界は自分で創る』(ヒカルランド)という“引き寄せ”本を手掛け、スピリチュアル系イベントを主催してきたH氏だ。
「あちらの方面では“カリスマ”として知られる女性ブロガーで、有名人との交友があることも手伝い、多くの“信者”がいました。そして彼女たちを崇拝する“子宮系女子”のなかで重宝されていたのが、数万円で販売されていた“ヒーリングジュエリー”。
いわゆるパワーストーンで、これを“膣”に入れると“女性性が開花する”というものですが、当然ながら効果の程は不明で、むしろ高須クリニックの高須克弥さんはこの“子宮パワーストーン”に対し、《腹膜炎起こすぞ! すぐにやめなさい》と警鐘を鳴らしているのです」(芸能リポーター)
小林が「子宮系」にどれほどのめり込んでいたのか、また現在もスピリチュアルな面々と関わりがあるかは定かではない。小林の異変に関して「やはり夫の影響が強いのではないか」と話すのは、6月に彼女と共演している芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。
「彼女は本来、ちょっと“ピントがずれている”というか、天然なところがあり、それが魅力の一つでもあるのですが。そして麻央ちゃんのことを本当に大切に思っていましたし、彼女が亡くなったことでどこかピンッと張っていた糸が切れてしまったといいましょうか。
そのタイミングでご主人に出会ったことで“彼に本当に救われた”と。小林さんにとって大きな支えになっていることは確かだと思います」
10月29日の『グッとラック!』で、「母親がいない子どもは不幸」と持論を展開するMCの立川志らくに対して、涙ながらに反論する小林の姿があった。その後、CMに入ると彼女に異変が起きていた。
「小林は“誰か私のことを抱きしめてくれませんか”と、國光氏がその場にいないことで動揺していたと言います。彼女にとって、彼は心の支えというよりも、すでに依存対象になっているのかもしれません」(前出・芸能デスク)
志らくは男らしくない
実は、番組降板の2日前の11月10日、YouTubeチャンネルには國光氏が1人で出演する動画がアップされた。そこには志らくとの一件に触れて、
《あのMCどうかしてますよ。ダッサ。“そんなつもりじゃない”とか言い訳してたけど、ダッサ、言ってたじゃん。何ごまかしてるんだよ、男らしくない》
妻を擁護する一方で、番組の顔に対して猛烈な批判を浴びせたのだった。これがTBSの“逆鱗”にふれたのだろうか。
「局側は、この志らく批判について把握していなかったそう。そもそも國光氏は、楽屋はどうか分かりませんが、番組収録が行われているスタジオ内には入ったことはないんですよ。
当然ながら麻耶ちゃんが主張する“いじめ”はなく、番組降板はあくまでも事務所との信頼関係の問題のようです。いずれは“問題を起こすかもしれない”という目で見られていたようで、彼女らが11月3日に設立したYouTubeチャンネルについても、つい最近まで生島さんをはじめ、事務所の幹部もほとんど把握していなかったみたいです。
こちらも周囲から指摘されて動画内容を知ったようで、局に対してあんな物言いをしてしまっては庇(かば)う気も起きない。ダンナはともかく、テレビをよく知る麻耶ちゃんなら発言が大騒動を起こすことは容易に想像できたはずですが」(芸能プロ関係者)
騒動後の11月13日にアップされた動画に写っていたのは、國光氏の提案により夫妻が16分にわたって瞑想する姿。彼女には麻央さんの分も幸せになってほしいものだが……。
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山P・大野・マッチ、ジャニーズがタレント整理!
ジャニーズファンをザワつかせた、山下智久、大野智、近藤真彦
山下智久の退所発表に近藤真彦の不倫報道、少し前には大野智のシングルマザーとの熱愛など、ここしばらくの間だけでもジャニーズ界隈、それも大物系のタレントに関する熱い話題が続いている。
新しい時代を迎えつつあるジャニーズ
「昨年秋には錦戸亮、今年6月には手越祐也が退所しています。ジャニーさんが亡くなり、姉のメリーさんが最前線から勇退してから、少しずつ所属タレントの整理も進んでいるような印象も受けます」
というのは夕刊紙の芸能記者。どのような「整理」が行われているのだろうか。
「実質、活動休止状態が続いていた少年隊、ある程度の義理を果たしたかのようなタイミングで円満退所した中居正広、新会社を立ち上げるTOKIOなど、ベテランの処遇も大きな変化がありました。その一方で、錦戸、手越、山下などスキャンダルからの退所、嵐の大野も熱愛写真の流出、そこに今回のマッチの不倫騒動。もともと彼は表立った芸能活動はありませんが、これで“お騒がせジャニーズ”の仲間入りです。まだ今後の対応は発表されていませんが、“整理”されてもおかしくありません」(同前)
並べただけでも、これだけのジャニーズの大物たちが“お騒がせ”をし、次々と退所や休養をすることになるが、この現象について「ジャニーズは新しい時代を迎えつつある」というのはある芸能ジャーナリストだ。
「未成年飲酒や薬物など、法に触れることは別ですが、ジャニーさんやメリーさんは、ヤンチャな少年が好きでした。しかし、今の時代は世の中的にも不良系は好まれない。今後は、ある程度の学歴や優等生的なイメージがあるタレントがクローズアップされていくのではないでしょうか」
ひと昔前のジャニーズは、マッチやトシちゃん、男闘呼組に光GENJIと、“ヤンチャ系”が多かったが、昨今は慶応卒でニュースキャスターとして活躍し続ける櫻井翔をはじめ、「高学歴ジャニーズ」の活躍が目立ち始めている。
高学歴に救われた小山慶一郎
「現在、ドラマ『バベル九朔』(日本テレビ系)に主演中のSexy Zoneの菊池風磨、クイズ番組に多数出演する美 少年の那須雄登などもそうです。同じ美 少年メンバーで立教大在学中の浮所飛貴もクイズ番組によく出演します。クイズ系では那須や浮所も所属する『ジャニーズクイズ部』というものを立ち上げた上智大大学院のSnow Man阿部亮平も各所で活躍中です」(前出)
『めざましテレビ』で活躍するHey! Say! JUMPの伊野尾慧は明治大学卒、同じグループの薮宏太も今春、早稲田大学の通信制を8年かけて卒業したことが話題となっており、これからの活躍も期待される。さらに上智大に通い、日本語、中国語、ドイツ語のトライリンガルSexy Zoneのマリウス葉も単独での仕事が増加中だ。KAT-TUNの中丸雄一や、小説家の顔ももつNEWSの加藤シゲアキ、Sexy Zoneの中島健人らも一流大学を卒業している。
「NEWSの小山慶一郎もかなりのお騒がせぶりでしたが、明大卒という学歴で助かっている部分があるかもしれません(笑)。KAT-TUNの亀梨和也やKing & Princeの平野紫耀、Hey! Say! JUMPの山田涼介にKis-My-Ft2など人気のあるメンバーは、流れと関係なく最前線での活躍は続くと思います。
ジャニーさんの死去や、相次ぐ大物の退所。世間から多様性が求められる中、ほかの事務所と戦っていくために、学歴重視で好印象をアピールし、素行や評判のよくないタレントの数は減らしていきたいと思うのはおかしなことではありません」(前出)
事務所の“一斉整理”がついたあとは、高学歴ジャニーズの一強となるか、はたまたノー学歴の叩き上げジャニーズの逆襲が始まるのか、見守っていきたい。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉
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『恋する母たち』はツッコミどころ満載?
※左から木村佳乃、仲里依紗、吉田羊
世間の不倫に対する目は厳しくなるばかりだが、不倫ドラマが絶えたことはない。現在もTBS系『恋する母たち』(金曜午後10時)が堂々放送中だ。
主人公は不動産屋で働く石渡杏(木村佳乃)。その友人である食品会社宣伝部課長の林優子(吉田羊)と弁護士夫人の蒲原まり(仲里依紗)を合わせた3人が“恋する母たち”だ。
3人はそれぞれの長男が都内の名門私立高のクラスメイトであることから知り合った。独身は杏のみ。11年前に夫の石渡慎吾(渋川清彦)が女性を伴って失踪してしまったが、このほど離婚が成立した。
3女優とも演技巧者だし、「ドラマのTBS」の作品だけあって映像は美しく、完成度は高い。けれど、ツッコミどころも多いのが特徴だ。ひょっとすると、ツッコミながら観るのが、このドラマの正しい楽しみ方なのかも知れない。
「いつの時代?」 エレベーターに閉じ込められ……
まず、吉田扮する優子が部下の赤坂剛(磯村勇斗)とオフィスのエレベーターに乗っていたところ、停電が起こる。エレベーターは停まり、密閉空間に長く閉じ込められた2人の距離は一気に縮んだ。けれど、2人のオフィスは新しいビル内にあるので、現実ならばエレベーターに備えられた停電時バッテリーが稼働し、最寄りの下階へ運ばれるはず。
昭和のドラマでは男女を接近させる手段として多用された停電によるエレベーター停止だが、令和らしい2人の近づけ方はなかったのか? いや、そう見る側に思わせるのが、このドラマの仕掛けであり、おそらく妙味の一つでもあるのだろう。
これにとどまらない。仲が演じるまりの夫・蒲原繁樹(玉置玲央)は、同じ法律事務所の弁護士・山下のり子(森田望智)と不倫している。まりも売れっ子落語家の今昔亭丸太郎(阿部サダヲ)と不倫を始めようとしたところ、車中でのキスシーンをのり子に見られてしまう。
のり子は繁樹の正妻の座を欲しがっているため、この目撃に小躍りした。だが、東京・銀座の地下駐車場でたまたま遭遇するという筋書きなので、視聴者としては「そこまでの偶然、ある?」と、やはりツッコミを入れたくなる。お互いが出くわす可能性は天文学的な確率であるはずだ。
その後、のり子は週刊誌にタレコミ電話をかける。まりの不倫が世間に知れたら、繁樹との離婚に至ると考えた。ところが、電話を受けたのは杏に好意を寄せている記者の斉木巧(小泉孝太郎)。杏とまりは友人だと巧は知ったため、タレコミは握り潰される。まりは窮地を救われた。
こうなると、もはや神がかりな巡り合わせである。このドラマに向かって「あり得ない」と目くじらを立てるのは無粋なことなのだと思うようになる。その境地に達し、おおらかな気持ちでツッコミを入れられるようになってこそ、初めてこのドラマが隅々まで味わえるようになる気がする。
優子は一緒にエレベーターに閉じ込められた剛と京都へ出張する。ところが、本来は女性の部下を伴う予定だったため、予約されていたホテルの部屋はツインが1室。剛はほかのホテルを取ろうとするが、空室が見つからない。最終的には優子の判断で同室に泊まることになった。
優子は部屋に入った途端、「何もしないでよ」と釘を刺したが、ここで再び見る側は「それ、本心?」とツッコミを入れる。剛はそれまでにも優子に対して何度もシグナルを送っていたからだ。優子に向かって、こう言っていた。
「林さんの一番の欠点は結婚してるってことです」(剛)
おまけに2人は優子の提案で酒まで飲み始めてしまったものだから、結局は結ばれた。剛と抱き合ながら優子は心の中でこうつぶやく。
「いつか、こうなると思っていた」
そこでまた「そうでしょうね……」とツッコミを入れるのである。
これまでの放送分の世帯視聴率の平均は1ケタ台でもう一つだが、ツッコミどころを除いてもドラマはなかなか面白い。杏と巧、優子と剛、まりと丸太郎の恋の到達点が見当も付かない。男性陣の演技も出色。特に小泉孝太郎が扮する巧が好人物で魅力的だ。
まりの夫の不倫相手・のり子からも目が離せない。本当はしたたかなのだが、ウブを装い、繁樹を落とした。まりには心的ダメージを与えるため、自分と繁樹のベッドトーク音声をメールで送った。これは裏目に出たものの、正妻の座を簡単には諦めそうにない。これからも姑息な小細工を見せてくれるだろう。
「生涯恋愛」を叶えてくれる 柴門ふみ原作のドラマ
原作は漫画家・柴門ふみ。言わずと知れた『東京ラブストーリー』(フジテレビ系、1991年)の原作者である。
『東京――』はヒロインの赤名リカ(鈴木保奈美)が「ねぇカンチ、セックスしようか」という名言を残したが、『恋する母たち』にも同じ臭いを感じさせるセリフがある。
「人は怒ると性欲が高まるらしい」
「それは恋っていうより性欲じゃないかしら」(ともに杏)
柴門ワールドにおいて恋愛とセックスは切り離せないようだ。「枯れてはいけない」と呼び掛けられている気になる。実際、彼女は作品の上では「生涯恋愛を」と唱え続けてきた。
23歳だった1980年には浪人生と女子大生の恋を描いた傑作『P. S. 元気です、俊平』(ドラマ化はTBS系、1999年)を発表。31歳の1988年には『東京ラブストーリー』を作品化した。これが若手サラリーマンと帰国子女の恋愛を題材にしていたのは知られているとおり。
以後も恋愛漫画のメーンストリームである学生や若い独身男女の恋を描き続けるのかと思いきや、37歳だった1994年には『Age,35(ドラマのタイトルは「Age,35 恋しくて」)』(ドラマ化はフジ系、1996年)を世に放つ。35歳の人妻の不倫が題材だった。
まだ終わらない。54歳だった2011年の時には『同窓生〜人は、三度、恋をする〜』(ドラマ化はTBS系、2014年)を発表。同窓会で再会した40歳男女の恋模様をリアルに描写。やはり不倫も込みだった。
自身の年齢が上がると、作品の登場人物たちの年齢も上昇させた。まるで「自分たちの年代こそ人生のクライマックス」と唱え続けるかのように。それでよかったのだろう。だからこそ、どの作品にも活力や瑞々しさがある。
そして今度は60歳だった2017年から執筆した『恋する母たち』で母たちに恋をさせた。気の早い話だが、いずれはシルバー層の恋物語を描いていただき、どこかの局でドラマ化してもらいたい。
人生100年時代なのだから。
高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)
1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
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『クイズ!脳ベルSHOW』爆笑の秘密を大解剖
クイズ!脳ベルSHOW
「テレビがつまらなくなった」「若者のテレビ離れ」だのといわれている昨今。どっこい、世間から熱い支持を受けているお化け番組があるんです! それがBSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』。
松本人志、徳光和夫、伊集院光、有田哲平など、番組ファンを公言する芸能人たちも多く、出演志願も多数届くとか! そんなテレビの可能性を掘り起こし続けている当番組の魅力を伝えます! 昭和の底力を持つもの同士による奇跡のコラボ連載。読み逃しなく!
“頭を使うこと”の楽しさを 思い出させてくれる
“今、いちばん面白いBS番組”と言われている『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)。2015年からスタートし、今や本家フジテレビの地上波でも、早朝4時から帯で再放送されるほどのお化けクイズ番組に!
といっても、知識を競い合う地上波のクイズ番組とはひと味もふた味も違うんです。誰でも楽しめる脳トレ的なクイズを出題し、“頭を使うこと”の楽しさを思い出させてくれるのが、この番組の人気の秘訣。
そして、40~90代の多彩なゲスト(総ゲスト数はのべ2000人以上!)が登場する様子は「この番組でしか見ることができない奇跡のコラボレーション」と呼ばれる番組の醍醐味になっているほど。今回は、そんな脳ベルSHOWでおなじみのゲストの方々に、“脳ベル愛”について語っていただきました!
●大木凡人
出演者が生き生きとする“昭和の同窓会”のような番組
かつて共演した方や、ステージで司会をさせていただいた歌手の方に会って、「元気だった~!?」って声をかけ合う、われわれにとっては同窓会のような番組です。出演者が生き生きとしているのが、この番組のすごいところ。
「私たちが集まるためにこういう番組ができたのかな」って感謝しかないですね。「脳ベル、見たよ」と声をかけてくれる人たちも、みんなにこやかに話しかけてきてくれるんです。演者も視聴者も一緒になって楽しんでいるんだなってうれしくなっちゃうよね。
クイズだけじゃなくて、「脳ベルヒットスタジオ」では口上を述べさせていただいたり、この番組に出ると脳みそが柔らかくなりますね。口上って、詩心がないとできません。「ネオンの影の路地裏の、恋物語を五線の譜にたどるは~♪」とかね。
自分が勉強した詩集を引っ張り出して、何を言おうかなと考える。11月21日にサンシャイン劇場で行われる「脳ベルヒットライブ」も楽しみ。JAGUARさんや森口博子さんに対して、“大木凡人がどんな口上を言うのか”楽しみにしていてください。
MCは、マスターオブセレモニーの略です。私も数々のMCをしてきましたが、岡田圭右さんのMCは、まさにマスターですよ。雰囲気と一体化する彼がいると、安心するしホッとする(笑)。
脳ベルSHOWは、本当に楽しい現場です。それを、みなさんと分かち合えるのが待ち遠しい!
おおき・ぼんど
1945年、愛媛県生まれ。日本の司会者・タレント・レポーターとして、数々のテレビ番組、ラジオ番組、ステージなどで活躍する。日本司会芸能協会会長。10月下旬より、YouTubeに『大木凡人の凡チャンネル』を開設。
回答者の素のキャラを引き出す魔法は……
●大沢逸美
『あきたこまち』は美しい輝かしい“コメ”です!
最初のころは、それこそ脳みそフル回転! で疲れ果てましたが、今では岡田さんや共演者の方々とのトークを楽しませていただいています。スタッフさんたちも温かい雰囲気で迎えてくださるので「ただいまー。“コメ”もらいにきたよー!」と、リラックスして挑める番組です。
'18年の出演時に週間チャンピオンとなり、あきたこまち15kg(5kg×3袋)をいただきました。お米の美味しさに加えて、優勝賞品というご褒美は、何とも美しい輝かしい“コメ”なのです! 番組を通して「今回も、コメをゲットしてください!」と、応援してくださる方々もいらっしゃいます。
クイズの解答には必死になりますが(“コメ”がかかっていますし!)、ジャンルの異なる先輩方とご一緒させていただける番組です。また、「脳ベルヒットスタジオ」のコーナーが大好きで、出番がなくても必ずスタジオの隅で観賞しています。
川野良子アナは歌がうまいうえに、本当に楽しそうに歌うお姿が魅力的。出題のヒントではついポロリ! してしまう、とってもチャーミングな方。回答者の素のキャラを引き出す魔法は、岡田さんと川野さんの絶妙な距離感によってなせる技だと思います。
おおさわ・いつみ
1966年、北海道生まれ。第7回ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリとしてデビュー。母親を11年にわたり介護した体験をもとに講演活動も行っている。
●谷 隼人
“悔しい” “悲しい” “キツイ”の3Kに翻弄されています
懐かしい人たちが次々と出るから、僕も見ていて楽しいんだけど、答えられないと悔しくてたまらない! 「なんて俺はバカなんだ!」と落ち込んでしまう(苦笑)。
でも、ちょっと自慢したいんだけど、特番の『11時間テレビ』で都道府県対抗クイズ合戦があるんだけど、その第1回で僕らの「九州沖縄代表」が優勝したんだよね! すごいでしょ? 仲間のおかげなんだけど、お米をもらってうれしかったなぁ。
あと、やっぱり岡田君と川野さんの進行力、持っていき方がすごい。まさに“オカダ・ワールド”ですよね! みんなを楽しませる力が素晴らしい。毎回、感心しています。
この番組、けっこう見ている人がいるんだよね。だから「谷さん、見ましたよ!」「次いつ出るの?」なんてよく聞かれます。
見てくれるのはうれしいんだけど、僕にとっては問題がわからなくて“悔しい”、答えられなくて“悲しい”、次々にわかんない問題が出てくるから“キツイ”の3Kなんですよ!
そんな困っている谷隼人を応援してください!
たに・はやと
1946年、鹿児島県生まれ。1961年、子役としてデビュー。その後、日活のニューフェイスを経て、東映に入社。『キイハンター』『風雲!たけし城』などテレビでも活躍。女優・松岡きっことのおしどり夫婦としても有名。
脳ベルSHOWは着目点がわかってる!
●マッハ文朱
『脳ベルSHOW』は「人間死ぬまでが現役」を教えてくれます
何ごともダイナミックで面白い時代“昭和”を知っている世代の人たちは、懐かしく誇らしく思え、また、知らない世代の人たちは刺激を受け、これから先の大きなヒントにつながる──、そんな昭和をありとあらゆるジャンルで取り上げ、きちっと脳も活性化させてくれる構成内容になっており、うなっております。
番組中でもお互いに安心してツッコめる! ツッコまれる!! そんな昭和リズム&ギャグでやりとりができるのも楽しい。岡田さんは、ちんぷんかんぷんな答えや言動に対しても私たちを嫌な気分にさせずに、いつもちゃんと私たちが立つようにしてくださる。川野さんのゆるキャラにも似たキャラクターも最高です。
私は「どうやってその商品が生まれ、それをヒットさせたのか?」のコーナーが大好き。マッチ棒はとにかく苦手。お金の合計は3問中1問は必ず、おっちょこちょいで見落として不正解……性格を直したいです(笑)。
「シニアだから」とか、「昭和の時代の方々だから」なんて、世の中では“古い”“昔”と一括りにしたがりますが、「人間死ぬまでが現役」でよいのでは? 脳ベルSHOWは着目点がわかっていらっしゃる! 私自身、大大ファンの番組です。
まっは・ふみあけ
1959年、熊本県生まれ。15歳で全日本女子プロレスに入門。長身のルックスとスター性で人気スター選手となるも、2年8か月で引退し、タレントに転向。2013年、20年ぶりに芸能活動を再開し、多岐にわたって活躍中。
●杉浦 幸
すごろくに行きたい! 脳ベルSHOW愛は誰にも負けません
老若男女関係なく答えられるクイズ番組なので、知識を問わず見ている方も参加できるところが、この番組の魅力だと思います。放送されないところでも、とても楽しいMCのおふたりなので、出演者みんながリラックスできて楽しいです。
子どものころから勝負事は1番を目指してたので(笑)、「クイズ!すごろく大逆転」は最終決戦の場! 何度も「奇跡のアイディア クイズ!その時どうした?」で逆転をされ、すごろくに行けなかったのは本当に悔しくて……。特番のときチーム戦で初めてすごろくに進んで優勝したときはとてもうれしかったです!
年齢を重ねると頭が固くなったり、何かにとらわれて思い込みなどで柔軟性がなくなり、答えにたどり着くまで時間がかかります。でも自分の中で難しく考えたり簡単と感じたりするのは、柔軟性の問題。それによって難易度が変わるのでみなさんも頭を柔らかくして参加してみてください。
私は脳ベルSHOW愛は誰にも負けません! 今度は個人戦ですごろくまで行って優勝、1番を目指します!
すぎうら・みゆき
1969年、東京都生まれ。1985年、主演ドラマ『ヤヌスの鏡』でデビュー。清純派アイドルとして人気を博す。翌年にはシングル『悲しいな』で歌手活動を開始。自身が厳選した犬グッズを扱うセレクトショップ「mauMina」(マウミーナ)を展開中。
◆『クイズ!脳ベルSHOW』はこうして作られている!(11月9日~OA分)
この週の前半の回答者は、川柳作家のやすみりえ、歌手の浜博也、マッハ文朱、俳優でジャズ歌手の寺泉憲の4名。このごった煮感、まさに『クイズ!脳ベルSHOW』の神髄!
後半の回答者は、格闘家の菊田早苗、元タカラジェンヌの姿月あさと、おネエタレントで最近は落語もこなす日出郎、女優の神保美喜。この4人が登場する夢って吉兆なの? 悪夢なの!?
出題者としてトランプマンが登場。回答者はもちろん、出題者まで盛り上げる岡田のプロ司会者ぶり!
(取材・文/我妻アヅ子)
◆『クイズ!脳ベルSHOW』どんな番組?
「なぞなぞ」、「過去のヒット商品を思い出す」といった、誰でも楽しめる絶妙な脳トレクイズに、昭和のスター、スポーツ選手、俳優、文化人など多彩なゲストが挑戦。白紙回答、カンニングまがい(!?)の言動など自由すぎる内容&喜怒哀楽をあらわにしてクイズに熱狂するゲスト陣の姿が、「地上波のクイズ番組よりも面白い!」と話題に。
1日15分、毎日の脳トレ習慣が身につく、番組と連動したドリルも大好評発売中!
https://www.bsfuji.tv/noubellshow/
放送時間:BSフジ 月~金 22:00ー22:55
再放送:フジテレビ 月~金 4:00ー4:55
◆待望の公開収録が決定!「脳ベルヒットライブ」
『クイズ!脳ベルSHOW』に登場した有名人の中から、選りすぐりの総勢15名に今なお愛される昭和のヒット曲を歌っていただきます!
11月21日(土) 会場:サンシャイン劇場 全席指定:5500円(税込み)
司会:岡田圭右、川野良子
口上:大木凡人
ゲスト:氏神一番、JAGUAR、森口博子ほか
問い合わせ先:BSフジイベント event@bsfuji.co.jp
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眞子さま、ご結婚「無期再延期」決定
2017年9月3日に行われた婚約内定会見では笑顔を見せていたが……
秋篠宮家の長女・眞子さまと、小室圭さんのご結婚に関連する一連の行事について、再び延期されることが『週刊女性』の取材でわかった。
宮内庁関係者によると、「再延期の理由についての具体的な説明はありませんでしたが、実際は、小室さんとの結婚に賛成しかねる秋篠宮さまと、結婚の意思が固い眞子さまの話し合いが平行線のままで“リミットが来てしまった”というのが真相では」と話す。
‘18年2月、宮内庁から延期が発表された際、眞子さまは文書で《結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、充分な準備を行う時間的余裕がない》ことを理由に、お代替わりの一連の行事が終了する'20年に、改めて結婚すると宣言されていた。
「今回は“〇〇年に改めて結婚に関する行事を執り行う”などの期限が設けられず、実質上の“無期延期”です。コロナ禍がいつ収束するのかが不透明ということもありますが、期限を決めなかったのは“結婚の見通しが立っていない”状況なのだと思います」(同前)
‘17年12月に『週刊女性』がスクープした、小室圭さんの母親と元婚約者男性の間に400万円超の“借金トラブル”があったことが、延期となった大きな要因だと言われているが、一向に解決する気配はない。
「秋篠宮さまは、お誕生日の記者会見でも意見を述べられていますが“まずは金銭トラブルを解決させること”を、小室さんサイドに求めていらっしゃいます。
しかし、小室さんはトラブルを“放置”したまま、国際弁護士の資格取得のため、‘18年8月にアメリカ留学へと旅立ってしまった。
現在も金銭トラブルの解決に進展はなく、秋篠宮さまとしても“この状況で結婚させるわけにはいかない”というお考えになるのは当然でしょう」(秋篠宮家関係者)
小室圭さん、現在沈黙を守っているがついに動く!?
アメリカに発って以降、自分の目標に猪突猛進し続けているように思える小室さん。
しかし、ついに彼が「眞子さまとの将来のために動き出した」と、この秋篠宮家関係者が続ける。
「小室さんが近々、日本に帰国するそう。遅くとも“年内には帰国する”という旨を、関係者に伝えたと聞いています。帰国後には、秋篠宮ご夫妻や眞子さまとも再会されると思います」
小室さんの代理人である上芝直史弁護士に、小室さんが年内に帰国する予定があるのかを聞いてみると「そうおっしゃっている人に聞いてください」とのこと。
弁護士資格を取得するまではアメリカに居続けると思われていたが、突然動き出した“海を越えた王子”。留学以降、初めて帰国する、その目的とは――。
■
こちらの眞子さま、小室圭さんご結婚無期延期の詳細については、来週11月17日火曜日発売の『週刊女性』本誌及び『週刊女性PRIME』で報じます。
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杉野遥亮、好きな女性のタイプを告白
杉野遥亮 撮影/齋藤周造
イケメンぞろいの『アタックZERO』のCM“#洗濯愛してる会”の1人として注目を浴び、『ハケンの品格』などの人気ドラマで頭角を現す。新春放送予定の話題作『教場2(仮)』への出演も決定し、まさに伸び盛りという言葉がぴったりの杉野遥亮。
「人と人とのつながり、ありのままの自分を受け入れることの大切さ……本当に自分にとって必要なものに気づける作品です」
11月13日公開の『水上のフライト』では、寡黙な義肢装具士・颯太を演じている。走り高跳びで五輪出場を嘱望される高慢なヒロイン・遥(中条あやみ)は、事故で下半身不随に。絶望と苛立ちの中、パラカヌーという新たな目標を見いだし、再び夢を追いかけ始める……。彼女を陰で支える優しさと厳しさが、女子の胸をキュンキュンさせる。
「義肢装具士とパラカヌー選手は一心同体、二人三脚みたいなところがあって。遥が喜んでくれれば、颯太もうれしい。そんな関係値の2人になっていくストーリーでもあります。心の傷や痛み、弱い部分を互いに共有したうえでつながった2人は、すごく強いなと思います」
どんな女性が好きですか?
遥はかなり気が強くて自信満々なキャラクター。ぶっちゃけ女性としてどう思う?
「ステキだと思います。自分のしたいことが、周りに受け入れられないとわかりつつも、自分を貫いて生きているところとか。あえて自分を取り繕ったりせず、常に自分でいるところが、すごく好感が持てます」
ひょっとして、好きな女性のタイプに近かったり?
「ですね。自分に嘘をつかない人がいちばん好きです。相手のことを知りたくても、その人が自分に嘘をついていたら、見えないじゃないですか。颯太と遥って人間の本質の部分でぶつかり、わかり合っていく。それって理想だなと思います」
さらには、一緒にふざけられるピュアな人。“ごめんなさい”や“ありがとう”が言える人。そんな人に惹かれるという。
「外見のタイプ? その質問がいちばん難しくて。好きになった人が好き、というか。だから、内面重視です。なんか、本当に素敵な人がいればいいな〜と思っているんですけど(笑)」
挫折経験、ある?
本作のテーマのひとつは、挫折からの挑戦と成長。挫折した経験を尋ねてみると、
「強いていうなら、大学受験です。僕、理系の大学で建築を学びたかったんですが、どこも受からず、希望とはそぐわない文系の大学に進んだことです」
そのときは、どうやって立ち直った?
「新しく自分がやりたいものを見つけたいと思って、動きました。“動かなきゃ何も始まらない”っていうのは、本当にそのとおりです」
『FINEBOYS』専属モデルオーディションに応募。グランプリ獲得が芸能界入りのきっかけだ。
「いつまでもそこでふてくされて、後ろばかり見ていても、何も物事は進まなくて。もちろん、受験当時は“マジか!”って思ったけど、なるべくしてなったと受け入れるしかない。そして、その瞬間を楽しんだり、何かを見つけていくしかなくて。だからこそ、この仕事に出会えました。だからその経験は、今では挫折だとは思ってないんです」
11月13日(金)公開
『水上のフライト』
スタイリング/伊藤省吾
ヘアメイク/速水昭仁
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高血圧、薬を飲まずに「最速で」「正しく」下げる6つの方法
※写真はイメージです
健康診断を受けたら、「血圧が高い」と言われたことがある人は多いでしょう。
「でも自覚症状があるわけじゃないし」「少しくらい血圧が高いほうが長生きするって聞いたことがあるから大丈夫」
そう思って深刻には受け止めていない人も多いかもしれません。しかし内科医の奥田昌子先生は、「高血圧ほど誤解と思い込みが多い病気はない」と警鐘を鳴らします。
「血圧が高いと頭がフラフラするとか、ボーッとすると思っている人が多いのですが、高血圧だけで自覚症状は起こりません。また、血圧は一定の数値を超えたら危険なのではなく、ほんの少しでも上がると、血管の“壁”を傷つけるのが問題です」(奥田先生、以下同)
血管の壁の状態が寿命を左右する
高血圧が怖いのは、「血管内皮」と呼ばれる血管の内壁を劣化させるから。この内壁にはレンガを張りつけたように細胞が固く結びつき、血管を守っています。ところが血圧が上がると、ものすごい勢いで流れる血液が壁にぶつかり、衝撃で破れたり、詰まったりしやすくなります。
「脳の血管が破れれば脳出血を、脳や心臓の血管が詰まれば脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。さらに日本では、欧米に比べて、脳血管障害に占める脳出血の割合が2〜3倍高い。つまり日本人の血管は、『詰まる』より『破れやすい』のです」
血圧の数値ごとに、「死亡率」「脳血管障害の発症率」「心臓病の発症率」を比較した調査結果を検証すると、上が130ミリ未満・下が85ミリ未満のグループでさえ、完全に血圧が正常な人たちと比べて、脳と心臓の病気の発症率が上がっています。
奥田先生の言葉どおり、ほんの少しでも血圧が上がると血管の壁が異変を起こし、重大な疾患を招くリスクが高まるのです。
しかも、高血圧で血管の壁が傷つくと、そこからコレステロールが侵入し、壁の一部にカルシウムがたまって骨のように硬くなり、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、壁が次第に厚くなり、血液の通り道が狭くなって、血圧はますます上昇。高血圧が血管の壁を老化させ、壁の老化が血圧をさらに上げるという悪循環に陥ります。
さらに、血管の壁のレンガがはがれると、壁の隙間から血液が漏れ、毛細血管が崩れて「ゴースト血管」と呼ばれる状態に。動脈硬化とゴースト血管は、どちらも認知症をはじめとする老化の発生を促進します。また、免疫の仕組みも働きにくくなり、ウイルスや、がん細胞と戦う力も低下します。
「血管が老いれば、それとともに人は老いる。血管の壁の状態が、その人の健康と寿命を左右するのです」
血圧を下げるには生活習慣の改善を
人間の寿命を縮める可能性がある恐ろしい高血圧。「大事なのは、生活習慣を改善し、傷ついた血管の壁を癒して血圧を安定させること。ただし、高血圧対策についても誤解が多いので注意が必要です」。
そこで、「血圧を最速で下げる正しい方法」を具体的にご紹介します。
【1】減塩で下げる→食べる量で調節を
まず知っておきたいのは、減塩が効果的ではない人もいること。
近年の研究により、塩の摂取で血圧が上がるかどうかは、遺伝子で決まることが明らかに。「ある研究データでは、日本人の約半数は、塩を多く摂取しても血圧が上がりにくいという結果が出ました。塩を過剰に摂取すれば、誰でも一時的に血圧が上昇します。だからある程度の減塩は必要ですが、1日の塩分摂取量の上限を5〜6gとするような厳しい減塩は、効果的でない人もいるということです」
ただし、すでに血圧が高いと指摘されている人は、「例外なく減塩すべき」と奥田先生。ポイントは、味つけを薄くするより、量を減らすこと。例えば減塩味噌を使っても、濃い味に慣れた人は物足りなく感じてつい多めに入れてしまい、味噌汁1杯に含まれる塩分量は、普通の味噌を使った場合と大差ないことも。
「それなら味噌の種類を気にするより、味噌汁の量をお椀半分にすれば身体に入る塩の量を確実に減らせる。食事を腹八分目にすると、味つけはそのままで塩分を20%カットできます」
塩を身体から早く追い出す働きを持つカリウムをとるのも効果的。高血圧の予防には、男性は1日約4・3g、女性は約3・6gの摂取が必要ですが、ほとんどの人は全く足りていないのが現状です。
「野菜や海藻、大豆、きのこ、いも類などのカリウムを多く含む食品は、食べる量を現在の1・5倍から2倍を目標に増やすといいでしょう」
【2】減量で下げる→減量は1か月2kg まで
塩の摂取だけでは血圧が上がりにくい人もいるという意外な事実を紹介しました。それでも高血圧患者が減らないのは、ほかの原因で高血圧になる人が増えているから。そのひとつが「肥満」です。特に脳梗塞は、メタボによる高血圧が原因で発症するケースが増えています。肥満による腹囲の基準値(男性は85センチ未満、女性は90センチ未満)を超えると、そうでない人に比べて高血圧になるリスクは2・3倍! 当てはまる人は今すぐ減量しましょう。
「理想は20歳のときの体重に戻すことですが、現実的な目標として『身長(m)×身長(m)×25=目標体重(キロ)』を目指してください。毎月2キロまでの減量なら身体に負担はかかりません」
減量の基本は摂取カロリーを減らすこと。清涼飲料水をやめてお茶にかえる、おかずは一汁二菜にする、平日は晩酌しない、お菓子や果物は3日に1度にするなど、ルールを決めて実行しましょう。
お酒とタバコはやっぱり控えるのが吉
【3】運動で下げる→1日30分の有酸素運動を
減塩や減量と並んで、高血圧の改善に有効なのが運動。ポイントは、ややきつい有酸素運動を、できれば毎日30分以上、行うこと。毎日運動するのが難しければ、1日60分を週3回行っても同様の効果が得られます。
「30分や60分連続で運動する必要はなく、1回が10分以上なら細切れでもOK。おすすめは、早歩き。息が弾んで、少し汗ばむくらいが目安です」
【4】節酒で下げる→女性は週に3合まで
アルコール飲料に含まれるエチルアルコールは、血圧を上昇させます。これはビールや日本酒、焼酎、ワインなど、あらゆるアルコール飲料に含まれているので、「血圧が上がりにくいお酒」は存在しません。
「安全に飲めるのは、女性なら週に3合、男性なら6合まで。毎日の飲酒量を手帳やカレンダーに記録して、1週間の量を調節してください」
【5】禁煙で下げる→加熱式タバコも×
タバコは血管の壁を傷つけるため、1本吸うと上の血圧が20ミリ、朝起き抜けの1本は30ミリも跳ね上がるほど。また、1日に30本以上吸う人は、吸わない人に比べて血管の壁の機能が約2・2倍低下しやすくなります。
「加熱式タバコなら大丈夫と思うかもしれませんが、実は血管の壁への影響は紙巻きタバコと変わりません。スッパリ禁煙することをすすめます」
【6】心身を整えて下げる→睡眠リズムが大切
ストレスも高血圧の原因になるので、睡眠をしっかりとって心身を休める習慣を。睡眠時間が5時間を切ると、高血圧の発症率は2倍以上に高まります。
「夜ぐっすり眠るには、起床時間を一定にし、日中はなるべく身体を動かして起きているときと寝ているときのメリハリをつけること。日中どうしても眠くて昼寝をするなら、時間は30分以内にとどめ15時までに起きれば夜の睡眠に影響しません」
(構成/塚田有香)
【PROFILE】
奥田昌子先生 ◎京都大学大学院医学研究科修了。内科医。著書に『血圧を最速で下げる 老化を防ぐ「血管内皮」の鍛えかた』、『内臓脂肪を最速で落とす』(ともに幻冬舎)などがある。