兵庫県は10日、新たに60人の新型コロナウイルス感染を確認した。新規感染者が60人以上になるのは8月6日(61人)以来。今年に入り3番目に多く、今秋以降では最多だった。県内の累計感染者数は3598人となった。
また、クラスター(感染者集団)が発生した南あわじ市の介護老人保健施設で入所者だった80代男性が死亡。神戸市でも入院中だった80歳以上の男性が亡くなり、県内の死者は計71人となった。
発表自治体別の新規感染者数は、神戸市=16人▽姫路市=2人▽尼崎市=9人▽西宮市=17人▽県所管分=16人。判明しているクラスターに関連した新たな感染者はいなかった。
西宮市では20~90代の男女17人が感染し、同市の一日の感染者数としては過去最多となった。同市保健所は「検査数、陽性数が増えつつある」とさらなる感染拡大を警戒。感染経路や濃厚接触者の有無は、17人中8人が調査中で、保健所の担当者は「作業がひっ迫しつつある」とする。
姫路市では市内に住む40代と60代の男性会社員が感染。また、県教育委員会は10日、佐用高校(佐用町)の3年生1人が新型コロナウイルスに感染したと発表。生徒が在籍するクラスと隣のクラスの計約70人を13日まで学級閉鎖にする。(まとめ・井原尚基)
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