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演劇・ミュージカル
インタビュー
古川雄大さんSpecialインタビュー▷ミュージカル『モーツァルト!』ヴォルフガングを演じるのは、自分にとってかつてない挑戦
2017/12/31
撮影/黒澤義教
2018年5月より上演されるミュージカル『モーツァルト!』でヴォルフガング・モーツァルト役を演じることが決まった古川雄大(ふるかわ ゆうた)さん。帝国劇場で初めての主演、そして天才音楽家モーツァルトを演じるとあって、今、多方面から注目を集めています。ヴォルフガング役にむけて古川さんの今のお気持ちを伺いました。さらに『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』や2017年の振り返りなどを語っていただきました。
人間としての成長を見守ってくださった
小池先生の期待に応えたい
──『モーツァルト!』のヴォルフガング役に決まったときはどう思われましたか?
僕自身もびっくりしたというのが正直な気持ちです。『モーツァルト!』は日本を代表するミュージカルだという気持ちがありましたし、(演出・訳詞の)小池(修一郎)先生の代表作という印象もありました。観劇したとき、ヴォルフガングは歌のボリュームも出演シーンも多くて大変そうだけれど、いつかこんな役ができたらいいなと思っていたんです。でも、まさかこんなに早くチャンスをいただけるとは思っていませんでした。
──ヴォルフガング役はオーディションがあったんですか?
はい。
──どんなオーディション?
「僕こそ音楽」と「残酷な人生」の2曲を歌いました。歌う前は「僕こそ音楽」は比較的キーが低い歌なんだという印象でしたが、実際に歌ってみると自分の中では意外と高い方で、しかも転調が続いて難しい。『レディ・ベス』で共演された方も「(シルヴェスター・)リーヴァイさんの楽曲は難しい。“プロだから当然歌えるでしょう?”と突きつけてくる感じがする」とおっしゃっていましたが、技術を試される曲だと思ったので、しっかり歌わなければいけないなと思いました。
──ヴォルフガング役が決まる前後で、『モーツァルト!』について小池先生と何かお話されましたか?
決まった後は、(どう向かい合うかという)意識的なことやオーディションのときの先生の感触などを述べてくださったりして、ご指導いただきました。『ロミオ&ジュリエット』のときに小池先生から「(歌のキーは)上はどこまで出る?」と聞かれたんです。『ロミジュリ』では、前回公演のときとは自分の中での覚悟が違って、座長というものをより意識して臨んでいたんです。その姿を見て、「とりあえずオーディションを受けてみたら?」と言ってくださったんだと思います。
──では、小池先生の中で「古川さんなら」という期待があったんですね。
自分でも(ヴォルフガングを演じるのは)かなりの挑戦だなと思っていますが、小池先生は若手にチャンスをくださる方で、僕も光るような役をいただき、主役もさせていただきました。さらに、演技や歌だけでなく人間としての成長も見守ってくださっていると思うんです。ヴォルフガング役をいただいたということは「もう一段階(上に)行け」と高い目標をいただいたと。わずかでも可能性を持ってくださったのであれば僕も期待に応えられたらと思っています。
■□■BUTAKOME☆Information ■□■
ミュージカル『モーツァルト!』
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
出演:山崎育三郎、古川雄大
平野綾、生田絵梨花、木下晴香、和音美桜
涼風真世、香寿たつき、山口祐一郎、市村正親 ほか
日時:2018年5月26日(土) ~ 2018年6月28日(木)
料金:S席13,500円
A席 9,000円
B席 4,000円
会場:帝国劇場
※公演の詳細は公式サイトへ
※画像およびテキストの転載を禁止します。
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