尾上松也のエンタメ異文化交流録

尾上松也のエンタメ異文化交流録▷ミュージカル『モーツァルト!』

2018/07/17


 

尾上松也

 
尾上松也さんがミュージカル『モーツァルト!』を観劇!
天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生涯を描いたミュージカルで、脚本・歌詞=ミヒャエル・クンツェさん、音楽・編曲=シルヴェスター・リーヴァイさん、演出・訳詞=小池修一郎さんというゴールデントリオによる作品です。同トリオによる『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役で出演した松也さん。個人的にも交友があるという山崎育三郎さんのヴォルフガングをどう見たのでしょうか?

 

魂を削って演じる、山崎育三郎さんのヴォルフガング

 
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写真提供:東宝演劇部

 
『モーツァルト!』を観劇して一番心を動かされたのは、育(山崎育三郎)のヴォルフガングですね。育がヴォルフガングを非常にフレッシュに若々しく演じている姿を見て頼もしいと思いましたし、僕自身もとても刺激を受けました。ヴォルフガングはパワーを使う役。広い音域や激しいナンバーなど歌ももちろん大変ですが、出番もずっと出ずっぱりですし、後半に行くにつれてどんどんハードになっていくんです。これをロングランで演じ続けるすごさを改めて感じました。
 
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を見たとき、「“僕がやった方がもっといいわ(笑)”」と嫉妬を込めて言いましたけど、『モーツァルト!』のヴォルフガングに関してはそういう気持ちは全くないですね。育からは「ヴォルフガング、やったら?」と言われましたけど、僕には到底無理です。ヴォルフガングに関しては、自分がこの役を演じたいというよりも、自分が芯で演じさせていただく芝居があったとき、今の育以上のものを出すにはどうしたらいいのだろうと思いましたね。自分の武器は何だろうということも改めて考えさせられました。自分に近しい存在があれだけ命を削って演じている姿を見ると、感じることはとても多いです。
 
mozart01
 
育はプライベートでもよく会う友達なんです。僕がミュージカル界で仲がいい友達と言えるのは、(城田)優と育かな。優は高校が一緒でしたので幼馴染みのような部分もありますけど、育とはミュージカルを通して出会った関係。実際、僕の場合はとても恵まれていて、仲間だと思える人たちに出会えているのは運がいいと思いますね。歌舞伎でご一緒する方々はもちろん仲が良いですけれど、同僚であり同志であり親戚や家族みたいな関係ですので、友達という感覚ではないんです。僕が唯一、歌舞伎界で友達と言えるのは(中村)七之助くんだけですかね。ミュージカルの世界で育ってきた育からすると、ミュージカル以外の世界からやって来たという印象がある優と僕と一緒にいるのは、気持ちが楽になる部分があるのかもしれないですね。
 
育とは『エリザベート』のルキーニのダブルキャストで初めて一緒になったのですが、ライバル意識は最初からなかったです。あのときは演出を一新して新たな船出をする『エリザベート』のキャストに選ばれた者同士、稽古場からお互いに支え合うことができたと思います。もう少し若いときでしたら「僕の方が」みたいな感覚もあったかもしれませんけど(笑)、そんなこともなく、お互いに認め合いながらルキーニを演じることができたと思います。
 
その後、育は映像でも活躍して、世間の誰もが知る存在になった。今、ヴォルフガングを演じている育からは堂々と、すべてを背負ってやっていくという覚悟を感じました。育のそういう姿を見ると「僕ももっとやってやるぞ」と刺激を受けますね。
 
尾上松也
 

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小池修一郎先生は僕にきっかけを与えてくださった

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
ミュージカル『モーツァルト!』
 
出演:山崎育三郎/古川雄大(Wキャスト)
平野綾/生田絵梨花/木下晴香(トリプルキャスト)、和音美桜、涼風真世/香寿たつき(Wキャスト)
山口祐一郎、市村正親 ほか

 
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会

演出/訳詞:小池修一郎
 

大阪公演
日程:7月5日(木) ~7月18日(水)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
料金:S席 13,500円 A席 9,000円 B席 5,000円

名古屋公演
日程:8月1日(水)~19日(日)
会場:御園座
料金:A席 15,000円 B席 10,000円 ※未就学児童入場不可

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
オリジナル公演『百傾繚乱 -Kakugo- 』

 

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hyakka uramen
 
■内容:
第一部「小淵沢歌舞伎講座」
第二部「二人椀久」
第三部「百傾繚乱」

■日時
7月21日(土)11:30開演・15:00開演
7月22日(日)11:30開演

■会場 : 女神の森セントラルガーデン<森羅 メインホール>
山梨県北杜市小淵沢1578
※アクセスはコチラ

■料金 : 全席指定 7,500円

※公演のお問い合わせ / あおいとり TEL 0551-45-6717

 

百傾繚乱 オリジナル弁当 数量限定発売!!

百傾繚乱 限定販売弁当

「女神の森セントラルガーデン」内にある「奏樹カフェ&ダイニング」を監修しているナチュラル・フードコーディネーター滝田美智子さんがプロデュースした百傾繚乱 限定販売弁当。山梨県産の甲斐サーモンとオーガニック野菜を中心としたこだわり弁当。数量限定の予約販売なので、お早目に!

ご予約:奏樹カフェ&ダイニング
TEL:0551-36-5002(水曜定休 10時~16時)

 

■□■BUTAKOME☆Information ■□■
 
メタルマクベス

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ONWARD presents
新感線☆RS『メタルマクベス』disc2
Produced by TBS
 

作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
音楽:岡崎司
振付&ステージング:川崎悦子
(原作:ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より)
 
出演:尾上松也、大原櫻子 / 原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、浅利陽介 / 高田聖子、河野まさと 、村木よし子 / 岡本健一 / 木場勝己 他

 
日程:2018年9月15日(土)~10月25日(木)
会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
料金:全席指定 13,500円 ※未就学児入場不可

 
※公演の詳細は公式サイト

 

 

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Profile

1985 年生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。父は六代目尾上松助。1990 年 5 月、「伽羅先代萩」の鶴千代役にて二代目 尾上松也を名のり初舞台。近年は立役として注目され、2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、「仮名手本忠臣蔵」早野勘平、「義経千本桜」狐忠信、「義経千本桜 吉野山」佐藤忠信 実は 源九郎狐などの大役を勤める。一方、2009 年からは歌舞伎自主公演 「挑む」を主宰している。

歌舞伎の以外でも、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2013)ベンヴォーリオ役、「エリザベート」(2015)ルイジ・ルキーニ役、ディズニーアニメーション映画「モアナと伝説の海」日本語吹替版のマウイ役、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)今川氏真役、初の主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」等、活躍の場を広げている。

【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト

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ブタコメ編集部

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