そっかぁ、もう一年経つんだ。
『けものフレンズ』を観たとき、これは出崎統監督や宮崎駿監督クラスの才能が出てきたぞと、ワクワクしたのだが。
その後のゴタゴタでけものフレンズの続編はポシャり、たつき監督も筆を折ろうかと悩むレベルに。
◉ケムリクサ完結1周年
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返信先: さん
ただ、結果的に『ケムリクサ』というオリジナル作品で勝負したことで、その才能が証明された。
出崎統・宮崎駿監督の名前を出したのは偶然ではなく。
出崎監督は原作を改編するタイプで、脚本も変えるので『ガンバの冒険』で馬嶋満が、『あしたのジョー2』では大和屋竺が途中降板している。
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宮崎監督も『カリオストロの城』では、原作のテイストとは大きく異なるキャラクターにしたため、モンキー・パンチ先生は不満を漏らした。
強すぎる監督の作家性が、原作を別物にしてしまうわけで。押井守監督も『ビューティフルドリーマー』でやっているけれど。これ自体は悪いことではない。
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ケムリクサの骨格はけもフレと同じで、キャラクターもけもフレを思わせる要素が多く、レヴィ・ストロースがいう神話素のように、キャラクターの要素をバラバラに組合せながら、独自のキャラとして成立しているのが、驚きであった。もちろん、物語も別の物語として成立していて、実に素晴らしい。
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作品の神話素については、作家になる前の編集者時代から考えていたことだし、日本のソシュール研究の第一人者であった丸山圭三郎に学んだ鍋島雅治先生と知り合えて、ずいぶんと勉強させていただいたが。
しかし、キャラにも神話素的な分割と再統合が可能という発想は盲点だった。
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というか、小池一夫先生のキャラクター論を発展させた自分なりのキャラクター論はあったし、これ自体は直弟子の鍋島先生から褒められたぐらいには、よくまとまっていると自負はしている。
だが、それとは別の体系の、ヒントがもらえた。
たつき監督がどこまで意図的に構築したかは解らねど。
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ということで、次回作にも期待しておりますm(_ _)m
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