雄渾キャピタル・パートナーズの紹介

来年、湘南ゼミナールは法人化から節目の30年を迎えます。次の30年、更にその先の教育百年を見据え、私たちの強みである人財および社風を最大限活かすべく、希望する従業員が出資できるMEBOを、雄渾キャピタル・パートナーズと実施することを決定しました。今回の社内報では、私たちのパートナーとして第二創業期を共に歩む、雄渾キャピタル・パートナーズを紹介いたします。 7月より社外取締役として、湘南ゼミナールの経営に参画いただいている雄渾キャピタル・パートナーズの櫻井歩身さんと、久文純一さんにお話を伺いました。

Q.湘南ゼミナールとの“出会い”を教えてください。

―櫻井さん
2015年の年末、金融機関を介して湘南ゼミナールを知りました。ご紹介いただいた当時、その金融機関は、湘南ゼミナールの株主構成に課題があることを認識していました。湘南ゼミナールも、その課題解決に向け、最善の策を模索していたことから、ご紹介いただくこととなりました。

櫻井歩身さん

Q.教室見学や、本部にお越しの際などで湘南ゼミナールに触れたとき、どう感じましたか?

―櫻井さん
先ず、現取締役3名にお会いしました。「生徒のために」という思いが、端々から強く滲み出てくることに驚きました。そして、社員に笑顔が多い。これはとても魅力的です。先生方の笑顔は、必ず生徒さんに波及していきますから。

―久文さん
企業の社風、そして社員が元気で明るいところが素晴らしいと感じました。それは、教室見学をさせていただいた際にも強く感じました。生徒さんたちは、ワイワイガヤガヤ、本当に元気。そうかと思えば、チャイムが鳴ればしっかりと勉強に励む。良い会社に共通する特徴です。

―櫻井さん
仕事が楽しい、仕事が好き、という社員の割合が多い会社は良い会社です。良い社員がいて、経営陣には、教育現場への強い思いがある。そう感じたことがきっかけで、湘ゼミと自分たちがハッピーになれることはないかと、1年半近く模索してきました。

久文純一さん

Q.一方で、湘南ゼミナールの課題は、何か感じませんでしたか?

―櫻井さん
生徒さんへの思いが強いだけでは、会社は大きく成長しません。「経営」という観点を強めることも大切です。ここは非常にバランスが大切です。どちらが強い、弱いの問題ではなく、両者が高い質で、バランスを保つことが肝心なのです。 また、湘南ゼミナールに限った話ではありませんが、「まだ、やらなくていいよね」と問題を先送りしていることが、どの会社にもたくさんあります。課題を一気に解決する魔法はありません。分かっているものの、やれていないことに着手することも必要です。

Q.それらの長所短所を感じたうえで、湘ゼミとパートナーになろうと思った理由を教えてください。

―櫻井さん
私たちは、勉強を教えるプロフェッショナルではありませんが、経営サポートのプロフェッショナルです。今の湘南ゼミナールに足りないものを、自分たちが補完できると感じました。湘南ゼミナールが雄渾を使うことで、経営の質を高めていけると感じたのです。自分たちは、「寄り添い型」のファンドです。黒子のように経営や会社に寄り添い、課題をクリアして、成長をサポートしていけると。

―久文さん
経営陣から、覚悟を感じたことにも惹かれました。今までのように「まぁ、いいか」で終わることは少なくなります。敢えて厳しい道を選ぶことに、第二創業期への意気込みを、強く感じました。

Q.櫻井さんが仰った「寄り添い型」のファンドという言葉を、他のファンドとの違いが分かるように、ご説明していただけませんか?

―櫻井さん
ファンドは基本、投資家からお金を預かって運用しています。投資家への還元率が高い場合はリターン最優先になりますが、雄渾は、年金基金からのお金を運用しています。リターン最優先ではなく、投資先、投資家、自分たちの三者の幸せを目指しています。自分たちは、実り多きシェアを実現するための機関です。だからこそ黒子にもなりますし、同じ目線で一緒に苦楽を共にし、課題解決の糸口を見つけていきたいと考えています。我々のこのような特性を金融機関も理解しているからこそ、湘南ゼミナールをご紹介いただいたという背景もあります。

色々とお話しいただき、ありがとうございました。

―櫻井さん
湘南ゼミナールと雄渾の関係は、スタートしたばかりです。先ずは、社員の皆様含め、信頼関係を築くことが大切だと感じています。経験上、変化の鍵は、会社の中にあることが多いです。「ファンドが何か言っているから」ではなく、「正しいことであれば、この機会にやってみよう」と、そう思ってもらえるような関係を築いていきたいです。それが、湘南ゼミナールの成長に更なる加速をもたらす、イノベーションになると信じています。

同時に、成長しているからこそ、社外からどう見られているかを意識することも大切です。やるべきことを実行し、体制を整備し、質の良いサービスを提供することによる、質の高い成長を実現させていきたいです。世の中に必要なサービスを提供しているからこそ、湘南ゼミナールがより必要とされ、売上が上がり、利益がしっかり出るという循環を、一日も早く生み出したいですね。

湘南ゼミナールの経営に参画いただいている方々の紹介

写真右から、森祐紀さん、櫻井歩身さん、久文純一さん、大久保隆史さん