ただし、「回数を短縮してそのまま放送した」という答えこそTBSと旧知のプロデューサーは同じだが、その理由は異なる。
まずTBS。東仲恵吾プロデューサーは撮影を再開させる前、こう声明している。
「皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます」(東仲プロデューサー)
一方、旧知のドラマブロデューサーは次のように語った。
「三浦さんのことを考えると、できれば放送を控えたい。けれど主演の松岡茉優さんら共演陣にも心残りがないようにしてあげなくてはならない。特に松岡さんはプライムタイム(午後7~同11時)の連ドラに主演するのは初めてですから。
1話につき3000万円以上の製作費がフイになるという問題を指摘する声もありますが、そんなことはハッキリ言ってどうでもいいんです。それを背負うために組織がある」(ドラマプロデューサー)
どうして三浦さんのことを考えると、放送を控えたいのか。
「亡くなる前日まで撮影に臨んでいたそうで、三浦さんにとって会心の演技が出来ていたのかどうか分かりませんから。監督がOKを出すことと本人が自分の演技に納得しているかどうかは別問題。また、8話だった作品を4話に短縮するそうですが、本来の形ではなくなったドラマを放送することが、三浦さんにとって本意かどうか分かりません」(ドラマプロデューサー)